横浜市中区の粗大ゴミの出し方について解説します。

自治体で処分できないゴミの種類を確認するので、横浜市中区での粗大ゴミの基準が明確に分かります。

戸別収集や持ち込みの利用方法を解説するだけでなく、事業を営む方にも向けて自治体を利用する以外の粗大ゴミの捨て方もご紹介しているので、この記事一つで疑問を解決できるでしょう。

横浜市中区ならではのポイントを押さえて、スムーズに粗大ゴミを手放してください。

横浜市中区で出せない粗大ゴミはどんなもの?

横浜市中区で出せない粗大ゴミはどんなもの?

横浜市中区では、最長辺が30cm以上の金属製品や50cm以上の金属以外の製品(プラスチック商品・木製品など)を粗大ゴミと定義しているため、それ以下のサイズのものは粗大ゴミとして回収していません。

次の項目から詳しく解説します。

出せない身近な品目

身近な品目だと、以下の品目はすべて50cm以上のものは粗大ゴミとして出すよう規定されているため、規定をクリアしていないと粗大ゴミに出せません。

・電気ポット
・エスプレッソマシーン
・プラスチック製の加湿器
・自転車補助椅子
・チャイルドガード

これらの製品は、サイズや素材によって燃えるゴミや燃えないゴミに分類されるため、基準に満たない場合は粗大ゴミに出しても回収されません。

確認せずに出してしまうと、不法投棄の罪に問われ罰金を科されることもあるので注意が必要です。

横浜市中区独自で受け入れていないもの

横浜市中区では、以下のものは受付不可としています。

・感染性胃腸炎(ノロウイルスやロタウイルスなど)に感染した方の嘔吐物などが付いた粗大ゴミ
・PCBが使われている家電製品

ノロウイルスやロタウイルスは、感染性胃腸炎の中でも非常に強力な感染力を持ち、冬~春にかけて流行します。

接触によって感染するため、感染者の嘔吐物や便などに直接触れることはもちろん、消毒が不十分でない身の回りのものにも高い感染力があります。

そのため、横浜市中区でもこれらのウイルスが付着している可能性があるものは受け入れていません。

また、PCBが使われている家電製品も受け入れ不可としていますが、このPCBとはポリ塩化ビフェニルのことで、電気絶縁性の高さや熱では分解できない性質などが評価されていました。

変圧器・テレビ・電子レンジなどにも活用されましたが、人体や環境への悪影響が発覚したため1972年8月から使用が禁止となりました。

PCBが積極的に使用されていたのは1954年~1972年なので、この期間に製造された製品はPCBを含んでいます。

そのため、自治体にPCBを含む家電の回収を依頼する場合は、PCBを先に取り除く必要があります。これは、横浜市中区も例外ではありません。

PCBを取り除いた後の製品は回収を依頼できるので、PCBを含む製品を利用している場合はまずメーカーにお問い合わせください。

家電4品目

エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は、「家電4品目」として知られています。

家電4品目は家電リサイクル法の対象品目で、資源を有効活用するためにリサイクルが義務付けられているため、自治体の粗大ゴミなどには出せません。

家電4品目は、横浜市中区はもちろんのこと、どこの自治体でも回収不可としているため、買い替え時に家電量販店で引き取りを依頼したり専門業者に回収を依頼して捨てる必要があります。

処理困難物

処理困難物とは、家庭または事業活動に伴い排出されるゴミの中でも設備的に処理が難しいものや、処理する過程で危険性が高く処理できないものを言います。

先にご紹介した家電4品目もこのひとつです。その他の処理困難物の例は以下の通りです。

・プロパンガスボンベ
・灯油
・ガソリン
・塗料
・小型充電式電池
・タイヤ
・ピアノ など

これらの品目を捨てる際は、販売店や各区の資源循環局事務所に問い合わせなければいけません。

横浜市中区の資源循環局事務所の基本情報を以下にまとめたので、ぜひご確認ください。

中事務所

・住所:〒231-0812 横浜市中区錦町11番地2
・電話番号:045-621-6952
・受付時間:8:00~16:45(日曜日・年末年始を除く)

大量の粗大ゴミ

横浜市中区では、粗大ゴミの回収1回につき戸別回収は9点まで、持ち込みは20点までしか粗大ゴミを出すことができません。

自治体の取り組みとして大量の粗大ゴミを出すことは禁じており、なるべく回収日を分けて出すよう要請しています。

万が一回収日を分けて出すことが難しいのであれば、粗大ゴミ受付センターに電話・メール・チャットから問い合わせてください。

電話で問い合わせる際は以下をご参考にしてください。

粗大ゴミ受付センター

・電話番号:0570-200-530、045-330-3953(携帯電話・IP電話の方向け)
・受付時間:月曜日~土曜日 8:30~17:00(年末年始を除く)

横浜市中区での粗大ゴミ出し方

横浜市中区での粗大ゴミ出し方

横浜市中区では、戸別収集または自己搬入を利用して粗大ゴミを出せます。

それぞれの手順について詳しく解説します。

戸別収集

戸別収集を利用する場合は、以下の手順に沿って申し込みから収集までを完了しましょう。

申し込む
回収を希望する品目を確認したうえで戸別回収を申し込む
手数料を納める
品目ごとに収集シールを必要な分だけコンビニなどで購入し、収集予定の粗大ゴミに貼り付ける。LINE・チャット・インターネットから申し込んだ場合に限り、電子決済でも手数料を納められる
粗大ゴミを出す
収集日当日の朝8時までに申し込んだ粗大ゴミのみ出す

LINE・チャット・インターネットから申し込んだ場合は収集シールがないので、代わりにメモ帳などの任意の用紙に受付番号を記入し、粗大ゴミに貼り付けてください。

一戸建ての場合は自宅前の道路際や集積所に、集合住宅の場合は共同で入り口前の道路脇などに粗大ゴミを出します。

特に集合住宅の場合は、前日の夜から粗大ゴミを出していると近隣トラブルにもなりかねません。

放火の危険性もあるので、必ず当日朝に出すようにしてください。

戸別収集を利用するメリット・デメリットを以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

メリット

  • 粗大ゴミの処理手数料を抑えられる
  • 粗大ゴミを捨てる負担が軽減する
  • 排出元が分かるのできちんと分別する気持ちになれる

デメリット

  • スケジュールが合わないことがある
  • 回収までに1週間~2週間、時期によっては1ヵ月待つ必要がある
  • 分別・分解・運び出しなどを自分でしなければいけない

処理施設への持ち込み

自分で直接持ち込む場合は、以下の手順に沿って申し込み~収集まで完了してください。

申し込み
電話・インターネット・LINE・チャットから申し込む。インターネット申し込みは、搬入日当日の15:00までに受け付けを済ませる
手数料を納める
戸別収集のときと手数料は変わらないので、必要な分だけ収集シールを購入し、粗大ゴミに貼り付ける
粗大ゴミを持ち込む
予約した日時に粗大ゴミを搬入施設に持ち込む

搬入施設は以下の4ヵ所のうちいずれかを選びます。

・鶴見資源化センター
・長坂谷ストックヤード
・神明台ストックヤード
・栄ストックヤード

いずれの施設も、受け付け時間は9:00~12:00または13:00~16:00で、休業日は日曜日と年末年始です。

栄ストックヤードに限り、事前申し込みなし・電子決済利用可能となっているため、搬入施設の中でも特に利便性が高いと言えます。

持ち込みで粗大ゴミを捨てるメリット・デメリットをまとめたので、併せて参考にしてください。

メリット

  • 都合が良いときに粗大ゴミを捨てリットられる
  • 処分手数料を抑えられる
  • 戸別収集よりも多く粗大ゴミを捨てられる

デメリット

  • 自分で運搬・積み下ろしする必要がある
  • 移動時間や交通費が余分にかかる
  • 車がないと利用できない

横浜市中区での粗大ゴミを出す際の手数料

横浜市中区での粗大ゴミを出す際の手数料

横浜市中区でで粗大ゴミを捨てるときの粗大ゴミの処理手数料の一部を、例として以下にまとめました。

・テーブル(最長辺1m以上、木製またはプラスチック製):1,000円
・椅子(金属部分あり):200円
・ベッドマットレス(スプリング付き):2,200円
・照明器具:200円
・シューズボックス:500円

その他の品目の手数料については、横浜市中区の公式ホームページでご確認ください。
URL:https://www.sodai.city.yokohama.lg.jp/eco/view/yokohama/dustlistSearch.html;jsessionid=42B015DF8EA656561BE17C0028D9EC9C?newwindow=true

横浜市中区独自のゴミ事情

横浜市中区独自のゴミ事情

横浜市中区には、南本牧廃棄物最終処分場という処理施設があり、焼却工場で最後まで残った焼却灰の埋立などを行なっています。

しかし、埋立できる量にも限りがあります。

環境省によると、全国的に埋立地は徐々に焼却灰を処理できなくなってきており、このままいけば2040年には最終処分場の埋立地が失われるとのことです。

これを受け、横浜市中区では「ヨコハマ3R夢(スリム)プラン」を推進し始め、ゴミの排出量の削減に取り組んでいます。

「3R」には、リデュース・リユース・リサイクルの意味が込められており、区民一人ひとりが循環型社会の実現を意識できるよう、区内のゴミ拾いを行なう「中区クリーンアップDAY!」などを開催しています。

ゴミの埋立問題は、横浜市中区だけの問題ではありません。これらの取り組みによって、横浜市中区がロールモデルになる未来が期待できます。

横浜市中区 自治体以外での粗大ゴミ処分方法

横浜市中区 自治体以外での粗大ゴミ処分方法

横浜市中区では、戸別回収・持ち込みどちらにも対応しているとはいえ、個数制限があることや申し込み~回収完了までの作業の手間を考えると、決して簡単ではありません。

ここでは、より容易く粗大ゴミを捨てるための方法を3つご提案します。

買い替えでの引き取り依頼

家具や家電の買い替えに伴い、引き取りサービスを実施している店は実は多く存在します。

例えば、横浜市中区には新山下にニトリが、みなとみらいに無印良品が、曙町にエディオンなどがあるため、引っ越しや買い替えなどに伴って家具・家電を手放したいときにも引き取りサービスを利用しやすいです。

横浜市中区にある家具店・家電量販店の引き取りサービスについて確認していきましょう。

家具店・家電量販店 料金 条件・補足
ニトリ 4,400円 ・ニトリ配送を利用すること
・購入商品と同数量または同容量の家具であること
・他社製品も引き取り可能
無印良品 無料 ・対象商品購入時に限る
・商品のページに「同種家具引き取り」の表示があること
・事前に解体しておくこと
エディオン ・家電4品目:家電リサイクル料金+収集運搬料金
・特定品目:無料
・小型家電:550円
・中型家電:1,100円
・大型家電:4,400円
・特殊家電:2,200円
・家電4品目、小型家電に限り引き取り可能。ただし、リサイクル料金はメーカーによって異なる
ノジマ ・家電4品目:リサイクル料+収集運搬費
・家電リサイクル法対象外製品:無料
 ・家電4品目は、買い替えの有無やサイズよって料金が変わる
・家電リサイクル法対象外製品の引き取りは同等商品への買い替えがある場合のみ無料で、処分のみ利用の場合は品目によって対応が異なる

以下に引き取りサービスを利用するメリット・デメリットをまとめたので、ご参考にしてください。

メリット

  • 配送時の同時引き取りであれば運搬の手間がない
  • 自治体の粗大ゴミの出し方のルールを調べる必要がない
  • 適切に処分してもらえる安心感がある

デメリット

  • 同等品を購入しないと利用できない場合がある
  • 処分料金が割高になる
  • 引き取りが完了するまで何日か待たないといけない

ニトリの家具処分についてさらに詳しく知りたい方はこちら!

ニトリの家具引き取りサービスで処分するには?不用品回収・買取なども解説

リユースショップでの売却・処分

不要な粗大ゴミも、リユースショップなどを利用して手放せば処分料金がかからず、多少お金になる可能性が高いです。

横浜市中区は、中華街や横浜スタジアムなどがあり観光客で賑わっている一方で、中心都市ということもあり企業数が多いことで知られています。

例えば、事業系の大型家具などの捨て方に困っているのであれば、オフィス系家具を専門で取り扱っているリユースショップで売却し、お得に賢く不要な粗大ゴミを手放すという手もあります。

ホワイトボード・キャビネット・コピー機・ロッカー・テーブルなど、それらすべてを粗大ゴミとして捨てれば処分料金が高くつくことは目に見えているので、とてもおすすめの方法です。

もちろん、個人の方も同様に家庭用の大型家具・家電をリユースショップに売りに出すことは可能ですが、個人の方であればフリマアプリも活用できます。

「まだ使えるけどもう使わない」「新しい物に買い替えたい」という場合に、ぜひ利用を検討してください。

メリット

  • 処分料金がかからず、多少お金を得られる可能性が高い
  • 次の人に使ってもらえるため捨てる罪悪感がない
  • 利用者が多いため、状態の良いものであれば売却しやすい

デメリット

  • 軽く掃除するなどキレイな状態にする手間がかかる
  • 出品・配送の手間や時間がかかり、売却までに時間を要する
  • 買取金額に納得がいかない場合がある

事業ゴミについて詳しく知りたい方はこちら!

回収業者による事業ゴミの定期回収料金は?東京など首都圏対応の業者も

不用品回収業者に依頼

高級住宅地としての顔も持つ横浜市中区で粗大ゴミを捨てるとき、一番気になるのが近隣住民の目です。

例えば、戸別回収を利用する際に、回収されるまでの間自宅前に家具や家電を出しておくと人に見られることが多く、物によっては持ち去りの被害に遭う可能性も考えられます。

不用品回収業者に依頼すれば分別・解体・運び出しを任せられることはもちろん、業者によってはお客様のプライバシーに配慮して梱包してから運び出すなどのサービスを徹底しているので、安心感が桁違いです。

また、買取に力を入れている業者であれば、メーカーの製品や高級家具などを適切な価格で買い取ってくれるため、トータルで考えると処分料金をぐっと抑えられるかもしれません。

ここで、不用品回収業者業者に依頼するメリットとデメリットを確認しておきましょう。

メリット

  • 解体・分別・運搬の手間がない
  • 近隣住民の目を気にせず捨てられる
  • 業者によっては高級家具やメーカー製品を適切な価格で買い取ってもらえる

デメリット

  • 優良業者を見極めないと悪徳業者に依頼してしまいかねない
  • 自治体の回収料金と比べると高くつく
  • 買取額に納得できない場合がある

不用品回収業者に依頼することによるデメリットももちろんあり、その中でも料金が気になる方は少なくありません。

しかし、不用品回収業者の多くはトラック積載プランを用意しているため、処分料金を安く抑えられるかどうかはそこが分かれ目です。

トラック積載プランとは、トラックに載せられる量であれば一定料金で不用品を回収するプランのことで、不要な粗大ゴミなどを載せるほど1点あたりの単価が安くなります。

他の方法と比較しても一見高く見えますが、分別から回収まで一貫して依頼できることを考えると、そのメリットは非常に大きいと言えます。

横浜市中区の粗大ゴミ処分は不用品回収受付センターに

横浜市中区は神奈川県の中心的な都市で観光地が豊富な一方で、高級住宅街としても知られているため、心理的に粗大ゴミを気軽に捨てづらい側面が少なからずあります。

「周囲の目を気にせずもっと簡単に粗大ゴミを捨てたい」と考えているなら、ぜひ一度「不用品回収受付センター」にご相談ください。

人目が少ない早朝・夜間の作業に対応している業者だけでなく、貴重品探索やハウスクリーニングも行っている業者など、不用品回収受付センターはお客様のニーズに合う不用品回収業者をご紹介します。

個人の方はもちろん飲食店や会社を経営している方も、使わなくなった業務用冷凍庫や応接セットなど、大型家具・家電の出し方にお困りの場合はぜひご連絡ください。