ダンボールの基本的な捨て方と、回収方法6選・注意点ついて解説します。
ダンボールはリサイクル可能な資源ゴミなので、容器包装リサイクル法に基づき回収し、リサイクルすることが定められています。
自治体はもちろん、いくつかのダンボールの回収方法があるので、状況にあった方法を選択すると良いでしょう。
ここでは、ダンボールの回収方法を紹介するとともに、回収時の注意点などもあわせて解説します。
また、こちらでは、大量のダンボールでも迅速に回収してくれる不用品回収業者をご紹介しています。すぐに安心して依頼できる不用品回収業者を見つけたい方は参考にしてみてください。
ダンボールの捨て方とは?
引っ越し用や家具の梱包材に使われているダンボールを捨てるには、ダンボールがどういったゴミに分類されているのかを理解しておく必要があります。
ここでは、ダンボールがどのゴミに分類され、どうやって捨てるのが正しいのか解説します。
ダンボールは可燃ゴミとして捨てられる?
引っ越し用や家具の通販で大量に出るダンボールを捨てる時、可燃ゴミとして捨てるのが正しいと考える人は多いでしょう。
しかし、実際にはダンボールは可燃ゴミではなく、ほとんどはリサイクルできる資源ゴミなのです。
よって、限りある資源を有効活用するために、「容器包装リサイクル法」によってダンボールはリサイクル対象に定められています。自治体などでダンボールの回収を行う必要があります。
ダンボールの原材料の大半は回収したダンボール
ダンボールの原材料は、そのおよそ90%以上が回収されたダンボールなのをご存知でしょうか。
つまり、新しく作られるダンボールは、回収されたダンボールとほぼ同じなので、ゴミとしてではなく、資源ゴミとして回収してもらうのが最も有効な方法なのです。
日本は、世界でもトップクラスのダンボールリサイクルシステムが構築された国なので、積極的にダンボール回収を行いましょう。
ダンボールの回収・処分方法6選
ダンボールは資源ゴミなので、捨てるのではなく回収するのが正しい処分方法です。
では、ダンボールを回収する方法には、具体的にどういった方法があるのでしょうか。ここでは、ダンボールの回収方法・処分方法6選を紹介します。
自治体でダンボールを回収
自治体では、定期的に古紙回収を実施し、ダンボールなどの無料回収を行っています。
地区ごとに決められた場所・日時にダンボールを持って行けば、回収してくれるので、自治体のホームページなどを確認してみてください。
なお、ダンボール回収時には
- 大きさを揃える
- 分解し、平らな状態にする
- 紐でまとめておく
- 粘着テープ・伝票・シール・留め金を外す
などが求められます。
ダンボール回収は随時行っているわけではありませんが、ダンボールの量に限らず無料にて回収してくれるので、費用をかけずにダンボールを回収してもらうならおすすめです。
資源集団回収でダンボールを回収
ダンボールなどの古紙類は、町内会や自治会などの実施団体と古紙回収業者が協力して、資源集団回収を行っています。
資源集団回収は、ダンボールだけではなく新聞・雑誌・牛乳パックなどの紙類の他、布類(古着・古布)、瓶類(空き瓶)といった資源ゴミも回収可能です。
実施団体が町内会や自治会などであるため、回収場所・回収日は地域によって異なります。ダンボール類を無料で回収できるので、まとまった量のダンボールでも費用がかかりません。
引っ越し業者で引っ越し用ダンボールを回収
引っ越し用のダンボールは、引っ越し業者で回収してもらうことができます。
ただし、引っ越し業者のダンボール回収では、以下の点に注意が必要です。
- 処分費を別途請求されることがある
- 引っ越しから長期間空くと回収不可
- 利用時期によって料金を請求される
各引っ越し業者のダンボール回収サービス
各引っ越し業者が行っているダンボール回収サービスは、以下の通りです。
引っ越し業者名 | ダンボール回収の条件 |
クロネコヤマト | 「引越しらくらくタイムリーサービス」「建替引越パック」の利用者に限り無料回収 ※引っ越し時の回収のみで、後日回収は対応なし |
アート引越センター | 引っ越し契約時に確認し、不要時にダンボールの無料回収に対応 |
アーク引越センター | 引っ越し契約で最大50箱分のダンボールを無料提供し、引っ越し後無料回収 |
日本通運 | ダンボール回収が1回のみ無料で、それ以外は有料 単身パック当日便は作業終了後1ヶ月以内、その他パックは3ヶ月以内の回収 |
サカイ引越センター | 引っ越しの契約で最大50箱までダンボールを無料提供、回収は3,300円 ※3/15~4/15は繁忙期のため対応不可 |
アリさんマークの引越社 | ダンボールの50箱無料提供を用意しているが、回収は有料 ※他社のダンボールも回収可能 |
ハート引越センター | 引っ越し契約で最大50箱分のダンボールを無料提供 ダンボール回収は1回のみ無料、2回目以降は有料 |
エコボックスでダンボールを回収
スーパーマーケットなどに設置されているエコボックスでも、ダンボールを無料で回収できます。
また、ダンボール回収時には各種ポイントを付与される店舗が多いので、大量のダンボールもお得に回収してもらえます。※1kg以下だとポイント付与なし
店舗名 | エコボックス名 | 特典 |
イオン | リサイクルステーション | 1kg/1WAONポイント付与 |
ダイエー | リサイクルステーション | 1kg/1WAONポイント付与 |
イトーヨーカドー | リサイクルステーション | 1kgごとに10RP付与 |
ヤオコー | リサイクルステーション | 1kg/1ポイント付与 |
オークワ | ecoひろば | 1kg/10エコポイント付与 |
カスミ | 古紙回収 | 1kg/1ポイント付与 |
ドラッグユタカ | 資源回収BOX | ポイント付与なし |
古紙回収業者でダンボールを回収
古紙回収業者でも、ダンボールを回収してもらうことができます。
ただし、古紙回収業者によって、回収料金や運搬料金などを請求されるので、予め確認しておくことが必要です。また、回収条件やダンボールの状態ついてもあわせて確認しておきましょう。
古紙回収業者にダンボールを回収してもらえるメリットは、ダンボールだけではなく雑誌や新聞などの紙類をまとめて処分でき、即日回収にも応じてくれる点といえます。
不用品回収業者でダンボールを回収
不用品回収業者でもダンボールを回収してもらえます。
大量のダンボールでも回収可能で、ダンボールの解体・まとめ作業なども依頼できるので、手間をかけずにダンボール回収を行えるのがメリットです。
また、自治体のように回収日を待つ必要はなく、処分したい時に即日回収を依頼できるのも便利といえます。
ただし、不用品回収業者のダンボール回収では、運搬費用と処分費用を請求されるのが一般的です。業者によってダンボールの回収料金も異なるので、複数社で相見積もりを行い、回収料金を比較して選びましょう。
ダンボールを回収してもらう際の注意点
ダンボールは、どういった状態でも回収してくれるわけではありません。汚れているもの・濡れたものなど状態の悪いダンボールは古紙再生に向かないので、可燃ゴミで回収してもらう必要があります。
また、回収時にはダンボールを平たい状態にし、大きさを揃えて縛っておく他、ダンボールを回収する際の注意点がいくつかあるのです。
ここでは、ダンボールを回収してもらう際の注意点について解説します。
綺麗な状態のダンボールのみ回収対象
ダンボールは、綺麗な状態のもののみが回収対象となっています。
また、状態の綺麗なダンボールであれば、大きさの制限はありません。茶系の色のものだけではなく、白いダンボールでも回収することが可能です。
ただし、表面に撥水加工などが施されているダンボールは、綺麗な状態のダンボールでも回収の対象外となるため注意しましょう。
回収日の天候にも注意
ダンボールを回収してもらう際には、ダンボールの状態だけではなく、古紙回収日の天候にも注意が必要です。
雨などといった天候の悪い状態だと、ダンボールが濡れてしまうので、リサイクルができなくなってしまいます。
そのため、ダンボールを回収してもらう際には、天候の悪い日は避け、可能な限り天候の良い日まで保管しておき、ダンボールが濡れないようにしましょう。
ダンボールの溜め込みに注意
ダンボールを長期間保管しておくと、ダンボールの隙間が害虫の住処になってしまいます。
実際に、ダンボールを溜め込んだことによって、ゴキブリの巣になってしまうのは珍しくなく、一度害虫の住処になるとダンボールを回収するのが難しくなるのです。
そのため、ダンボールを溜め込む際には、直接日光や雨水があたらない場所で保管するようにし、害虫の発生を防ぐためにも、2~3ヶ月以内にダンボール回収してもらうようにしましょう。
個人情報の漏洩に注意
ダンボールを回収してもらう際には、個人情報の漏洩にも注意が必要です。
ネット通販で購入した商品の場合、ダンボールに梱包された状態で届き、貼り付けられている伝票には住所・氏名などが記載されています。そのまま回収してもらうと、個人情報が漏洩してしまう可能性があります。
そのため、ダンボールを回収してもらう際には、伝票などをしっかりと剥がし、個人情報が漏洩しないように注意しましょう。
法人のダンボール回収は産業廃棄物
会社や法人がダンボールを回収してもらう場合、そのダンボールは資源ゴミではなく産業廃棄物となるので、注意が必要です。
そのため、自治体でダンボールを資源ゴミ・可燃ゴミとして回収してもらうことはできず、その他回収ボックスの利用もできません。
会社や法人でダンボールを回収してもらいたい場合、産業廃棄物収集運搬の許可を取得している業者に依頼しましょう。
自分に合った方法でダンボールを回収してもらおう
ダンボールの基本的な捨て方と、処分方法6選・注意点について解説しました。
ダンボールは資源ゴミですが、適切な処分方法はいくつかあるので、シーンによって使い分けると効率良くダンボールを捨てられます。
ただし、ダンボールは湿気に弱く、個人情報の漏洩の恐れもあるので、回収時には注意が必要です。
『不用品回収受付センター』では、大量のダンボールでも回収してくれる、優良業者を多数紹介しています。ダンボールはもちろん不用品もまとめて処分できるので、ぜひ検討してみてください。