本記事では、ゴミ屋敷の状態を10段階の細かなレベルに分けて紹介します。
現在、ゴミ屋敷がどんな状態なのか、各レベルの特徴を知って現状を把握することができれば、片付けへの第一歩が踏み出せるでしょう。
ゴミ屋敷の放置には、さまざまなリスクも伴います。
「自分では片付けられない」と判断した場合は、できるだけ早くプロの業者に依頼しましょう。
今回は、ゴミ屋敷の対処法や片付けにかかる費用などもまとめました。
【10段階】ゴミ屋敷のレベルを知って現状を把握しよう
ゴミ屋敷のレベルは、以下の10段階に分けられます。
- レベル1：床にゴミが散乱している
- レベル2：ゴミで床がほとんど見えない
- レベル3：ひざ丈くらいのゴミがある
- レベル4：異臭・害虫が発生している
- レベル5：液体や腐敗物が染み出している
- レベル6：胸あたりまでゴミが積みあがっている
- レベル7：天井付近までゴミがある
- レベル8：積み重なったゴミが層になっている
- レベル9：外までゴミがはみ出ている
- レベルMAX：ドアから家の中に入れない
それぞれの内容を詳しく解説します。
レベル1：床にゴミが散乱している
レベル1は、床にゴミが散乱している状態です。
床全体ではなく、各所にゴミが散らばっており、生ゴミなどは比較的少ない状態を指します。
ゴミ屋敷の中では最もレベルが低いものの、自分で片付けるのは手間と時間がかかるでしょう。
特に、ゴミを捨てる時間がないほど普段から忙しい方であれば、なかなかキレイにはなりません。
レベル2：ゴミで床がほとんど見えない
レベル2は、ゴミで床がほとんど見えない状態です。
そこら中にゴミが散らばっており、まさに「足の踏み場もない状態」を表します。
歩けばゴミを踏み、何かしらが飛び散るような部屋になっており、このあたりからは健康被害も出てくるでしょう。
衛生上良くないのはもちろんですが、精神的な負担もかかります。
レベル3：ひざ丈くらいのゴミがある
さらにゴミが増え、ひざ丈くらいまで積もってくるとレベル3です。
ここまで来ると、自力での片付けはかなり困難でしょう。
人を呼べるような部屋の状態ではなく、自分で過ごしていても不便さを感じてくる方も多いはずです。
食べ物の容器やペットボトルのほか、生ゴミや食べ残しが散らかっているケースも多く見られます。
レベル4：異臭・害虫が発生している
レベル4になると、ゴミで部屋が汚れているだけでなく、異臭や害虫まで発生してしまいます。
これは自分だけでなく、周りにも迷惑をかけてしまうような状態です。
例えば、アパートやマンションに住んでいる方であれば、共用スペースにまで虫が出たり、異臭がしたりします。
一軒家の場合でも、隣人に迷惑をかけてしまう可能性が高く、トラブルに注意が必要です。
レベル5：液体や腐敗物が染み出している
さらに状態が悪化し、レベル5になると液体や腐敗物が床や壁に染み出してきます。
もちろん、レベル4よりもニオイや虫の発生も増え、衛生的にもかなり悪い状態です。
ゴミ屋敷に住み続けることで体に害が出るだけでなく、アパートやマンションの場合は階下にも影響が出てきます。
床に染み込み過ぎた液体は、階下の天井へと侵食することがあるためです。
これほど酷い状態になると、ゴミ屋敷の片付けとハウスクリーニングの依頼が必要になってきます。
大きなトラブルを引き起こすケースも多々あるため、できるだけ早くプロの業者を呼んで片付けましょう。
レベル6：胸あたりまでゴミが積みあがっている
ゴミ屋敷を放置していると胸あたりまでゴミが徐々に積み上がり、レベル6へと進んでしまいます。
レベル6のゴミ屋敷は通常、人が暮らせるような状態ではなく、ゴミの中に埋もれながら眠ることになるでしょう。
食べたもの、飲んだものも近くに置くだけになってしまい、どんどんゴミの量が増えてしまいます。
取り返しのつかなくなる前に、一刻も早くゴミ屋敷であることに気が付いて対処しなければなりません。
レベル7：天井付近までゴミがある
胸あたりまでゴミが積みあがるレベル6を放置すると、さらに上へとゴミが増えて天井付近まで達します。
ここまでくると、もはや「どこに何があるのか」すらも分かりません。
自分が生活している場所の近くだけがくぼんでいる状態になり、ゴミをかき分けながら進む必要があります。
家具・家電がどこにあるのかも分からず、ふとした瞬間に火災へと発展するケースも多いでしょう。
レベル8：積み重なったゴミが層になっている
天井までゴミが重なった状態のままで生活を続けると、重みでゴミが層になっていきます。
圧縮されたことで量が少なくなったように見えてしまい、その上にさらにゴミを積み重ねているような状態です。
レベル8のゴミ屋敷では、ゴミを捨てても量がなかなか減らず、キレイになるまでに相当な時間がかかります。
もちろん、ここまで来ると自分で対処することはできません。
レベル9：外までゴミがはみ出ている
レベル9になると、外までゴミがはみ出しており、庭や駐車場にまでゴミが散乱してしまいます。
家の中だけであればゴミは周囲から見えませんが、外まではみ出すと見た目で「ゴミ屋敷だな」と分かってしまうでしょう。
近隣の方が行政に相談をすれば、行政代執行となることも考えられます。
行政代執行とは、住人の意思に関わらず自治体が片付けを業者に依頼し、費用の負担は家の所有者が負担する制度です。
レベルMAX：ドアから家の中に入れない
レベルMAXのゴミ屋敷は、そこら中にゴミが散乱している状態で、簡単には家の中に入ることができません。
片付けをスタートさせるのも一苦労な状態なので、片付けには数ヶ月以上を要するケースもあります。
レベルが上がるほど片付けに長い時間がかかり、費用の負担も大きくなってしまうので、気が付いた時点で対処することが大切です。
また、無理に自分で片付けようとすると、なかなか進まずに結局片付きません。
一気に片付けたいと考えている方は、ゴミ屋敷の片付けを受け付けているプロの業者に相談してください。
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【レベル別】ゴミ屋敷への対処法をチェック
ゴミ屋敷のレベルが詳しく分かったところで、次はレベル別に対処法を紹介します。
| ゴミ屋敷のレベル | 対処法 |
| レベル1 | ・自分で片付けてみる ・難しい場合は業者へ相談する |
| レベル2 | ・他の人の助けを借りて片付ける ・難しい場合は業者へ相談する |
| レベル3 | ・業者へ相談する （可能な範囲だけ自分で） |
| レベル4 | ・業者へ相談する （可能な範囲だけ自分で） |
| レベル5 | ・業者へ相談する |
| レベル6 | ・業者へ相談する |
| レベル7 | ・業者へ相談する |
| レベル8 | ・業者へ相談する |
| レベル9 | ・業者へ相談する |
| レベル10 | ・業者へ相談する |
レベル1～2程度のゴミ屋敷であれば、自分または家族や友人の手を借りて片付けられるかもしれません。
しかし、一度ゴミ屋敷にしてしまった部屋を自分で片付けるのは困難です。
まとまった時間を取らなければならないため、仕事をしている方は特に難しいでしょう。
レベル3以上は、基本的に自分でキレイに片付けられる状態ではないため、プロの手を借りる必要があります。
少しでも自分で片付けたい場合は、可燃ゴミだけでも袋にまとめて捨て、その後に業者へ相談するのがおすすめです。
ただし、レベル5を超えてくるとケガやトラブルのリスクも増えるので、最初からプロに依頼しましょう。
ゴミ屋敷片付けにかかる時間と費用をチェック
ゴミ屋敷片付けを依頼した際の費用は、片付けにかかる時間とゴミの量、部屋の広さなどによって異なります。
ここでは、レベル別に片付けにかかる時間と費用を見ていきましょう。
レベル別の時間と費用
レベル別の時間と費用の目安は、以下の通りです。
| ゴミ屋敷のレベル | 片付けにかかる時間 | 費用相場 |
| レベル1 | 数時間～1日 | 20,000円～100,000円 |
| レベル2 | 2～3日 | 30,000円～120,000円 |
| レベル3 | 数日～数週間 | 50,000円～150,000円 |
| レベル4 | 1～2週間 | 100,000円〜200,000円 |
| レベル5 | 1～2週間 | 150,000〜400,000円 |
| レベル6 | 2～3週間 | 300,000〜600,000円 |
| レベル7 | 数週間～数ヶ月 | 400,000〜700,000円 |
| レベル8 | 数週間～数ヶ月 | 500,000〜900,000円 |
| レベル9 | 数週間～数ヶ月 | 600,000〜1000,000円 |
| レベル10 | 数ヶ月 | 1,000,000円～ |
上記の費用は、あくまでも目安です。
部屋の広さや依頼する業者、ゴミの種類や量などによっても費用が大きく異なってきます。
詳しく知りたい場合は、無料で出張見積もりを行ってくれる業者を探しましょう。
LINEや電話での見積もりは便利ですが、原則として正確な金額が出ず、当日になって追加費用がかかってしまいます。
ハウスクリーニングにかかる費用
ハウスクリーニングにかかる費用の目安は、以下の通りです。
| 掃除の内容 | 費用相場 |
| 水回り掃除 | 15,000円～ |
| キッチン掃除 | 10,000円～ |
| エアコン掃除 | 10,000円～/1台 |
| 床・フローリング掃除 | 15,000円～ |
| 換気扇・レンジフード掃除 | 8,000円～ |
| 部屋丸ごと掃除 | 30,000円～ （ワンルームの場合） |
1箇所あたりの掃除費用は10,000円前後が基本ですが、汚れの度合いなどによっても費用が異なります。
また、消臭などのオプションが必要な場合は、別途で費用がかかる点にも注意が必要です。
特殊清掃にかかる費用
ハウスクリーニングは一般的な汚れをプロの技術で落としますが、特殊清掃は一般的な汚れに対応するものではありません。
有名なところでは、孤独死の現場に対応します。
ですが、特殊清掃はそれだけではありません。ゴミ屋敷にも対応します。
例えば、建具にまで臭いや汚れが染みついているときや、害虫や臭いの被害がひどいときなどです。
| 間取り | 費用 |
| 1K～1DK | 35,000円～57,000円 |
| １LDK | 78,000円～ |
| 2DK～2LDK | 107,000円～131,000円 |
| 3DK～3LDK | 158,000円～182,000円 |
| 4LDK～ | 227,000円～ |
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ゴミ屋敷片付けは「不用品回収受付センター」へ相談！
今回は、ゴミ屋敷のレベルについて詳しく解説しました。
ゴミ屋敷は1～2レベル以外は自力での片付けは難しく、プロの業者への依頼がおすすめです。
また、レベルが上がるにつれて健康やトラブルへのリスクも高くなってくるので、早めに対処しなければなりません。
ゴミ屋敷片付けやハウスクリーニング、特殊清掃を依頼したい方は、ぜひ「不用品回収受付センター」をチェックしてみてください。
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レベルの高いゴミ屋敷でも、迅速かつ丁寧に片付けてくれる業者ばかりなので、ぜひ気軽にご相談ください。
