この記事では、鉄くずの基本知識から処分方法、費用相場を解説します。
鉄くず処分でありがちなトラブルも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
・鉄くずと鉄スクラップ、金属くずの違い
・家庭ごみと産業廃棄物の判断基準
・鉄くずの主な処分方法
・処分方法ごとの費用相場
・無料回収や買取で起こりやすいトラブルと注意点
鉄くずとは?回収前に知っておきたい基礎知識

鉄くずとは、使わなくなった鉄製品や壊れてしまった金属製品のうち、主に鉄が使われているものを指します。
家庭の片付けや引っ越し、DIYのあとなどで、気づかないうちにたまっているケースも少なくありません。
回収や処分をスムーズに進めるためには、どんな物が鉄くずにあたるのか、また家庭ごみとして出せるのかを事前に知っておくことが大切です。
家庭で出やすい鉄くずの代表例
家庭から出やすい鉄くずには、次のようなものがあります。
- 古くなったフライパンや鍋
- 壊れた物干し台や金属製ラック
- 使わなくなった工具や金づち
- ベッドフレームや棚の金属部分
- 自転車のフレームやスタンド
これらは一見すると不燃ごみのように感じますが、量が多かったりサイズが大きかったりすると、通常のごみ回収では出せない場合があります。
そのため、お住まいの自治体の回収方法をよく確認することが重要です。
鉄スクラップと金属くずの違い
鉄スクラップは、リサイクル原料として回収された鉄のことを指す言い方で、解体や工場などから大量に出る鉄材が典型例です。
工場や解体現場などから出る大量の鉄が、主にこの呼び方をされます。
一方、金属くずは鉄だけでなく、アルミやステンレスなど、さまざまな金属を含んだ総称です。
家庭で出た鉄製品は、自治体では小物金属・不燃ごみ・資源ごみ(金属製の生活用品)などに分けられます。
一方、事業活動で出た金属は産業廃棄物の金属くずに該当することがあります。
家庭ごみか産業廃棄物かの判断基準
鉄くずが家庭ごみになるか、産業廃棄物になるかは、どこで・どんな目的で出たかが判断のポイントです。
自宅の生活の中で出た鉄くずは、基本的に家庭ごみとして扱われます。
しかし、仕事や事業活動で出た鉄くずは、量が少なくても産業廃棄物になる場合があります。
たとえば、自営業の倉庫整理や店舗の設備交換で出た金属くずは、家庭ごみとして出せないケースが多いです。
判断に迷う場合は無理に出さず、回収業者へ相談すると安心です。
鉄くずの主な処分方法3選
鉄くずの処分方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
それぞれ費用や手間、向いている人が異なるため、状況に合わせて選ぶことが大切です。
| 処分方法 | 費用の目安 | 手間 | 向いているケース |
| 自治体回収 | 費用は安いか無料 | 分別や運び出しの手間がかかる | 少量の場合 |
| 不用品回収業者 | トラック積載プラン9,800円~ | 手間が最も少ない | 大量・大型の場合 |
| 金属回収業者 | 売れる可能性がある | 運搬の手間がかかる | 分別・運搬できる場合 |
自治体で回収してもらう
家庭から出る鉄くずは、多くの自治体で「小物金属」「小さな金属類」「燃えないごみ」などに分類されます。
小さな鉄くずであれば、無料または数百円程度で出せる場合が多いです。
ただし、回収日は決まっており、自分で指定場所まで運び出す必要があります。
【主な自治体での出し方】
| 自治体 | 分別区分名 | 目安サイズ | 出し方 |
|---|---|---|---|
| 札幌市 | 小物金属類 (無料回収拠点) |
小型の金属製品 | 地区リサイクルセンターへ持ち込み |
| 横浜市 | 小さな金属類 | 30cm未満 | 細かいものは透明または半透明袋、細かなもの以外は袋に入れずに出す |
| 川崎市 | 小物金属 | 30cm未満 (調理器具は取っ手除く) |
月2回。袋に入れず資源物集積所へ。30cm以上は粗大ごみ。 |
| さいたま市 | もえないごみ | 最大辺90cm未満 | 透明袋で出す。袋に入らない場合は「もえないごみ」と貼り紙をする。 |
| 新宿区 | 金属・陶器・ガラスごみ | 30cm未満 | ふた付き容器か中身の見えるポリ袋で集積所へ。 |
| 名古屋市 | 不燃ごみ | 30cm未満 | 月1回。不燃ごみ用指定袋で出す。 |
| 大阪市 | 資源ごみ (金属製の生活用品) |
30cm以下 (取っ手除く) |
缶・びん・ペットボトル等と一緒にまとめて透明または半透明袋で出す。 |
| 北九州市 | 小物金属 (回収ボックス) |
30cm程度までのもの | 近くの回収ボックスへ持ち込み。釘など小さいものは透明ビニール袋 |
メリット
- 無料または安い費用で処分できる
- 自治体サービスなので安心感がある
- 少量の鉄くずなら利用しやすい
デメリット
- 回収日が決まっており、すぐに捨てられない
- 指定場所まで自分で運ぶ必要がある
- サイズや重量によっては回収不可の場合も
不用品回収業者にまとめて依頼する
手間をかけずに処分したい場合は、不用品回収業者への依頼が便利です。
鉄くずだけでなく、ほかの金属くずや家具、家電などもまとめて回収してもらえるため、引っ越しや大掃除のタイミングに向いています。
自宅まで回収に来てくれるため、重たい鉄くずを自分で運ぶ必要がありません。
費用はかかりますが、量が多い場合はトラック積載プランを利用することで、結果的に割安になるケースもあります。
トラック積載プランとは、トラックサイズを指定して一定量まで不用品をまとめてリーズナブルに回収してもらえるサービスです。
メリット
- 自宅まで回収に来てくれるため手間が少ない
- 鉄くず以外の金属くずや不用品もまとめて処分できる
- 量が多い場合は一度で片付く
金属回収業者・スクラップ業者に持ち込んで売る
鉄くずを売って処分したい人は、金属回収業者やスクラップ業者への持ち込みを検討する方法もあります。
鉄スクラップとして扱われ、重さに応じて買取価格が決まるのが一般的です。
ただし、事前に分別が必要だったり、汚れや異物が付いていると受け付けてもらえないこともあります。
また、自分で運搬しなければならないため、少量や重たい鉄くずの場合は負担が大きくなりがちです。
メリット
- 鉄スクラップとして売れる可能性がある
- 1kgいくらと重量で計算されるため分かりやすい
デメリット
- 自分で運搬しなければならない
- 分別や汚れの除去が必要になることが多い
- 少量だとほとんど金額にならない
鉄くず処分の費用相場は?1kgいくらで売れる?

鉄くずの処分費用は、どの方法を選ぶかによって大きく変わります。
- 費用をかけずに処分したいなら自治体
- 手間を減らしたいなら不用品回収業者
- 売れる量があるなら金属回収業者
といった考え方で選ぶと失敗しにくくなります。
自治体で出すときの費用相場
自治体で鉄くずを処分する場合、費用は比較的安いのが特徴です。
小型の鉄製品であれば、不燃ごみとして無料で出せる自治体もあります。
一方、大きな鉄製品や量が多い場合は粗大ゴミ扱いとなり、数百円から2,000円程度の手数料がかかるケースが一般的です。
ただし、指定日まで待つ必要があり、自分で運び出さなければならない点には注意が必要です。
不用品回収業者の費用相場
不用品回収業者に鉄くずの処分を依頼する場合、単品回収かまとめて回収するかで費用が変わります。
鉄くずのみを単品で回収してもらうと、1,000~3,000円程度かかることが多いです。
一方、ほかの金属くずや家具、不用品と一緒に処分する場合は、トラック積載プランの利用がおすすめです。
【トラック積載プランの相場】
| トラック積載プラン | 目安の間取りとトラック | 料金相場 (平車、箱車などトラックによる) |
| Sプラン | 1R~1K・軽トラック | 15,000円〜20,000円 |
| Mプラン | 1DK~2DK・1.5tトラック | 30,000円~40,000円 |
| Lプラン | 2DK~2LDK・2tトラック | 50,000円~70,000円 |
| LLプラン | 3DK以上・4tトラック | 80,000円~要見積もり |
費用はかかりますが、搬出作業まで任せられるため、重たい鉄くずや量が多い場合には負担を減らせます。
不用品回収業者を安く利用する工夫はこちら
金属回収業者の買取相場
鉄くずを売る場合は、金属回収業者やスクラップ業者に持ち込む方法があります。
買取価格は、鉄スクラップの相場によって変動します。
日本鉄リサイクル工業会が公表している市場情報によると、鉄スクラップ価格はおおよそ1トンあたり約42,800円〜44,700円が目安です。
これを1kgあたりに換算すると、約42円〜45円前後になります。
ただし、この価格はあくまで目安です。実際には、地域差や品質、量によって金額が前後します。
また、少量の場合は受け付けてもらえなかったり、ほとんど金額にならないこともあります。
お住まいのエリアからピッタリの業者が見つかる
鉄くず処分でよくあるトラブルと注意点

鉄くずは処分方法を間違えると、思わぬトラブルにつながることがあります。
特に「無料」「売れる」という言葉だけを信じてしまうと、後から困るケースも少なくありません。
ここでは、鉄くず処分でよくあるトラブルと、その注意点を解説します。
無料回収と言われたがあとから高額請求
不用品回収業者へ依頼した際のトラブルで多いのが、「無料で回収する」と言われたのに、作業後に高額な費用を請求されるパターンです。
無料をうたっておきながら、回収当日になって「積み込み費用」「運搬費用」などを理由に金額を上乗せされるケースもあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、事前に費用がかかる条件を確認することが大切です。
口頭の説明だけでなく、見積もりを書面でもらい内容をはっきりさせてから依頼しましょう。
参照:国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!-」
高額請求の対処法について詳しくはこちら!
悪徳業者を利用して不法投棄トラブルに巻き込まれる
鉄くずの処分で見落としがちなのが、悪徳業者に引き渡した結果、不法投棄などの不適正処理に巻き込まれるケースです。
悪徳業者に依頼してしまうと、回収した鉄くずが山林や空き地に投棄されたり、分別されずに不適切なルートへ流れたりするリスクがあります。
こうした場合、処分を依頼した側も事情聴取や追加対応を求められるなど、余計な手間や精神的負担につながる可能性があります。
トラブルを避けるためには、依頼前に次の点を確認しましょう。
- 見積書に作業内容と料金内訳を書いてあるか
- 業者のホームページに会社情報や所在地が明記されているか
- 口コミが極端に少なくないか
買取業者に持ち込む際の運搬に注意
鉄くずを売るために金属回収業者へ持ち込む場合、運搬時の安全面に注意が必要です。
鉄くずは重く、形が不ぞろいなことが多いため、運ぶ途中でケガをしたり、車を傷つけてしまうケースがあります。
また、少量の鉄くずでは、運搬の手間に対してほとんど金額にならないこともあります。
無理に自分で運ばず、量や状況に応じて不用品回収業者の利用も検討すると安心です。
鉄くず処分で迷ったら「不用品回収受付センター」へ!

鉄くずの処分は、自治体・金属回収業者・不用品回収業者など選択肢が多く、「どれが自分に合っているのか分からない」と迷いやすいものです。
量や大きさ、ほかの不用品の有無によって最適な処分方法も変わります。
そんなときに便利なのが、不用品回収受付センターです。
不用品回収受付センターでは、全国の優良な不用品回収業者を比較しながら探せるため、条件に合った業者を見つけやすくなっています。
鉄くずだけでなく、金属くずや家具、家電などもまとめて回収を依頼できるのが大きなメリットです。
重たい鉄くずを自分で運ぶ必要がなく、搬出作業まで任せられるため、体への負担も減らせます。
また、見積もりを確認したうえで依頼できるため、料金面での不安を減らしやすい点も安心材料です。
処分方法に悩んだときや量が多くて困っている場合は、不用品回収受付センターを活用することで、スムーズに鉄くずを片付けられます。














