本記事では、雛人形の処分方法について紹介します。雛人形は、普通ゴミとしても処分できますが、供養をしたい方もいらっしゃいます。

簡単にできる供養方法とともに、他の処分方法も解説をしますので、事前に家族などと相談し、状態を確認してから納得がいく方法で手放しましょう。

また、ガラスケースは処分方法が異なるのでそちらも記載をします。分別無しで処分したい際は、不用品回収業者がおすすめです。

ぜひ、ご一読ください。

雛人形の処分方法4選

雛人形の処分方法4選

 

雛人形の処分方法には、以下の4つの方法が挙げられます。自分に合った方法で処分を検討しましょう。

自治体で普通ゴミとして出す

1つ目は、自治体で普通ゴミとして出す方法です。雛人形は主に木や布などで構成されているため、可燃ゴミにだと思われがちですが、意外と色々な素材でできているため、簡単に出せる地域が少ないのが現状です。

一部の地域の出し方の例を挙げておきます。

市区町村 ゴミの種類 備考
東京都足立区 粗大ゴミ 30㎝角未満のものは材質に応じて一般ゴミ
東京都豊島区 セットの場合は粗大ゴミ
神奈川県藤沢市 人形・雛飾りともに不燃ゴミ
神奈川県川崎市 普通ごみまたは粗大ごみ 最長辺が50cm以上なら粗大ごみ
さいたま市 小道具も人形も燃えるゴミ
埼玉県八潮市 燃えるゴミ 1辺が50㎝以上のものは「燃えないごみ」
埼玉県所沢市 破砕ごみ類

また、雛人形が入っていた人形ケースやひな壇は、不燃ゴミや粗大ゴミとして出してください。

自治体によって処分方法が異なるので、ルールを確認してから手放しましょう

こちらも一部の地域の出し方の例を挙げておきます。

市区町村 ガラスケース ひな壇
さいたま市 もえないごみ。90cm以上は粗大ごみ。 粗大ゴミ。90cm未満はもえないごみ。
神奈川県藤沢市 プラスチック製なら商品プラスチック。直径50cm以上のものは大型商品プラスチック。金具などがある場合は大きさにより不燃ごみ、大型ごみ。
それ以外の素材は大型ごみ、一辺の長さ又は直径50cm未満は不燃ごみ。
記載なし
埼玉県八潮市 燃えないごみ 記載なし
埼玉県所沢市 一辺の長さが60cm以上のものは粗大ごみ、それ以外は破砕ごみ類。
ガラス部分は飛散しないようにガムテープを貼り、新聞紙等で包み、「キケン」と明記してから
粗大ごみ 50cm未満のものは、材質により燃やせるごみ・破砕ごみ類へ。

不適切な処分の方法をすると、回収してもらえなかったり、近隣住民とトラブルになる恐れがあるため、必ずルールを守りましょう。

お寺や神社で供養して手放す

2つ目は、お寺や神社などで供養して手放す方法です。これらの施設では、雛人形をはじめとした人形やぬいぐるみに対して読経を上げ、供養する儀式を行っています。

人形には古くから魂が宿っていると言い伝えられているため、供養を行う習慣が根付いています。

そのため、雛人形に愛着や思い入れがある方や、処分に抵抗や罪悪感のある方は供養を検討してみるのがおすすめです。

友人や知人など欲しい人に譲る

3つ目は、友人や知人など雛人形が欲しい人に譲る方法です。費用や手間をあまりかけずに手放せるのが特徴です。

ただし、譲渡や寄付は費用をかけずに手放せますが、昔からの言い伝えで他の人に引き継ぐのはあまり良くないといわれています。

その理由として、以下のことが挙げられます。

  • 雛人形には神さまが宿る依代(よりしろ)としての役目がある
  • お祝い事には新しいものを使うのがよいといわれている
  • 雛人形には身代わりの役割を担っている
  • 厄を取り終えた人形を引き継ぐと厄を抱えた状態(厄移し)になる

神さまがかかわる行事では、いつまでも若々しい「常若(とこわか)」になることが大切だといわれています。

つまり、祖母や母親から引き継いだ雛人形は古くなっているため、1つ1つ新しい雛人形を用意することが求められます。

ただし、現代ではこうした風習が薄れているので、最終的には家族の気持ちで判断しましょう。

 

もし周りに欲しい人がいないときは、ジモティーを利用してインターネットで募集をかけるのをおすすめします。

ジモティーは、地元で不用品とお金のやり取りを行えるサービスのことです。

誰でも無料で利用でき、直接やり取りするため、手数料や送料も発生しません。

ただし、個人間の取り引きとなるため、音信不通になったり約束通りに来なかったりと、トラブルにつながる恐れがあります。

その他にも、指定の場所に持ち運ぶ必要があるので、サイズや重量がある不用品は自家用車が必須です。

さらに、ジモティーではあまり売れないため、売れるまでに時間がかかる可能性が高いです。

このようにリスクや手間がかかるため、リスクをかけずにすぐに手放したいという方は、他の処分方法を検討しましょう。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼する

最後は、不用品回収業者に依頼することです。

雛人形やケース、ひな壇はサイズが大きいため、収納時にスペースを取ります。さらに、上記の通り分別がとても大変で、素材などにより変わってしまいます。

 

また、運び出しなどの手間がかかるだけではなく、粗大ゴミの場合は、予約や処理券の購入、重いものの運び出しリスクがあるうえ、最長で1カ月近く待つこともあります。

不用品回収業者なら、雛人形がある場所からそのまま回収してくれるうえ、分別も不要です。さらに、即日回収や深夜早朝の対応が可能です。

好きなタイミングで処分したいという方や、急いで処分したい場合は、ぜひ利用を検討してみてください。

ただし、遺品整理の場合は供養やお焚き上げがついている業者が多いものの、不用品回収の場合は供養やお焚き上げがついていないため、自分で供養をしてから出すことをおすすめします自分でできる簡単な供養方法はこちらに記載します。

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雛人形の処分に適したタイミングはいつ?

雛人形の処分に適したタイミングはいつ?

雛人形を処分するおすすめのタイミングとして、明確には決まっていないものの、子どもが成長して自立したときが一般的です。

具体的には、以下のようなタイミングが考えられます。

  • 成人して家を離れたとき
  • 結婚して飾る機会がなくなったとき
  • 就職したとき
  • 引っ越ししたとき

その他にも、古くなって劣化が激しい場合や、何年も飾り続けていない場合は、処分のタイミングが訪れたといえます。

ただし、雛人形は子供の成長を見守る神様のような存在なので、「いつまでに処分しなければならない」という決まりはなく、長く飾り続けていても問題ありません。

雛人形の処分で後悔しないためのチェック項目

雛人形の処分で後悔しないためのチェック項目

雛人形を処分する際に後悔しないためには、以下のチェック項目を確認することが大事です。

処分する前に家族と相談する

まずは、雛人形を手放す前に家族と相談して、処分の有無や仕方について話し合いましょう。

雛人形の処分方法は数多くあるため、それぞれの費用や手間、気持ち面も考慮して、最適な方法を選ぶのが大事です。

たとえば、雛人形を手放したいが気持ち面で抵抗があるという方は人形供養を、昔からの風習は気にしていないので、次の方に大切に使ってほしいという方は譲渡や寄付を検討するのがおすすめです。

その際、家族と話し合って最適な選択をしましょう。

お寺や神社で供養をしてから処分する流れと注意点

直接処分すると後悔しそうという方は、供養してから処分するのがおすすめです。

供養は、お寺や神社に行き、雛人形に読経を上げて供養する儀式を行う方法と、自分で供養をする方法の2つがあります。

お寺や神社に行って行う場合は、そのままお焚き上げをされるため、手元には戻りませんので注意が必要です。

雛人形をお寺や神社で供養する流れとして、以下の通りです。

  1. お寺や神社で人形供養を申し込む
  2. 供養したい雛人形を預ける
  3. 僧侶や神職が読経を上げる
  4. お焚き上げされる

お寺や神社によって、受け付けるタイミングが常時か期間限定かで異なるので、事前に確認してから申し込みましょう。

もし、近くのお寺や神社では受け付けが難しい場合は、葬儀社や一般社団法人「日本人形協会」の人形供養を検討してみてください。

ただし、雛人形をお寺や神社で供養する際、1体あたり3,000円〜10,000円程度の費用が発生します。

また、場所によっては付属品を受け入れてもらえないケースがあるので、その場合は他の処分方法を検討することが必要です。

自分で供養をする簡単な方法

自分で供養をする方法を選べば、その後好きな方法で雛人形を処分できます。誰にでもできる簡単な方法は以下の通りです。

  1. 雛人形をきれいにしてあげる
  2. 白い布や和紙の上に雛人形を置き、お清めの塩を振りかける
  3. 人形をきれいな白い布や和紙で包む
  4. 人形に感謝の気持ちを伝える

お清めの塩は、海水100%の塩を使うことがポイントです。

お住まいのエリアでおすすめの業者

譲渡する場合は事前にキレイな状態にする

雛人形を譲渡や寄付をする場合は、汚れやホコリを取り除いて、できる限りキレイな状態にしましょう。

ただし、雛人形は繊細なものなので、無理にキレイにする必要はありません。軽く汚れやホコリを落とし、乾拭きする程度のお手入れで済ませましょう。

雛人形を処分するときの注意点

雛人形を処分するときの注意点

雛人形を処分する際の注意点をまとめました。

あらかじめ情報収集したうえで、適切に処分してください。

フリマアプリやオークション、リサイクルショップは売れない傾向にある

雛人形は売却することも可能ですが、売れない傾向にあります。実際に、メルカリやリサイクルショップのサイトで調べてみると、売れ残っている雛人形がたくさんあることがわかります。

つまり、売却できるまでずっと自宅に置く必要がありスペースを取るうえ送料もネックなので、フリマアプリやオークション、リサイクルショップで売るのはおすすめしません。

ただし、市松人形や骨董品なら売れる可能性があります。だからといって、すぐに売れるとは限らないので、いち早く手放したいという方は、別の処分方法を検討しましょう。

自治体のルールに従って処分する

自治体で処分をする際は、必ずルールに則って処分しましょう。特に、素材によって何ゴミになるかは自治体によってさまざまです。

事前に住んでいる自治体の定義を確認して、正しく分別しましょう。

分別が面倒な場合は、不用品回収業者が便利です。

不用品回収業者の相場

不用品回収業者の相場

不用品回収業者の料金には、2種類あります。

ひとつ目は、不用品をひとつずつ回収する「単品回収」で、人形の数によりますが相場は単品:2,000~4,000円です。業者によってはさらに各種手数料がかかるので、一度電話で確かめましょう。

もうひとつは「積載プラン」です。これは、いくつもの不用品や粗大ゴミをまとめて回収するプランのことで、数は問いません。各種手数料がコミコミなうえ、該当トラックをパック料金で満載にできるため、不用品1つにかかる単価が安くなります

ケースやひな壇、小道具類もまとめて一気に処分したいときは特に便利です。首都圏の相場は以下の通りです。

トラック積載プラン 目安の間取り トラック 料金相場
(平車、箱車などトラックによる)
Sプラン 1R~1K 軽トラック 15,000円〜20,000円
Mプラン  1DK~2DK 1.5tトラック 30,000円~40,000円
Lプラン  2DK~2LDK 2tトラック 50,000円~70,000円
LLプラン 3DK以上 4tトラック 80,000円~要見積もり

雛人形を処分したいのなら「不用品回収受付センター」にお任せ!

雛人形を処分したいのなら「不用品回収受付センター」にお任せ!

どの業者選びにしようか悩んでいる方は、優良かつ実績豊富な業者が多数掲載されている「不用品回収受付センター」をチェックしてみてください。

出張・見積もり・キャンセル料が無料なうえに、一般的な一括見積もりサイトでは利用しにくい、キャンペーンやクーポン券が使えるうえ、仲介手数料がかからないため、お得に依頼できます。

雛人形の供養が心配な場合は、自分でできる供養方法を行ってからご依頼頂ければ、手放す際の心理的負担を減らすことが可能です。

即日回収や深夜早朝の対応も可能なので、ぜひ一度ご相談ください。