この記事では、ぬいぐるみの捨て方と注意点について解説します。
ぬいぐるみは何ゴミに分別するべきなのか、自治体ごとの分別ルールを例に挙げてチェックするので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
ぬいぐるみの分別方法と自治体ごとの分別例
ぬいぐるみの捨て方と注意点
ぬいぐるみを自宅で簡単に供養する方法
ぬいぐるみは何ゴミ?
多くの自治体では、30cm~50cm未満のぬいぐるみは燃えるゴミに分別されます。
ただし、電子部品が内蔵されているものやサイズの大きいものは、燃えないゴミや粗大ゴミに分別されることがあります。
ぬいぐるみを手放す際は大きさや素材だけでなく、念のために自治体ごとのルールを確認のうえ、適切に捨ててください。
自治体別ぬいぐるみの分別ルール例
以下に、主要な自治体のぬいぐるみの分別ルールをまとめました。
自治体 | 分別方法 |
北海道札幌市 | 燃えるゴミ |
北海道帯広市 | 燃やさないゴミ |
東京都江東区 | 燃えるゴミ 30cm以上:粗大ゴミ |
東京都江戸川区 | 燃えるゴミ 30cm以上:粗大ゴミ |
東京都新宿区 | 燃えるゴミ |
神奈川県横浜市 | 燃えるゴミ 50cm以上:粗大ゴミ |
神奈川県逗子市 | 燃えるゴミ 50cm以上:粗大ゴミ |
神奈川県藤沢市 | 燃えないゴミ ※50cm以上でも燃えないゴミに分別 |
大阪府大阪市 | 普通ゴミ 30cm以上:粗大ゴミ |
大阪府東大阪市 | 燃えるゴミ ※45Lのゴミ袋に入らない場合は大型ゴミに分別 |
大阪府枚方市 | 一般ゴミ ※45Lのゴミ袋に入らない場合は大型ゴミに分別 |
愛知県名古屋市 | 燃えるゴミ 30cm以上:粗大ゴミ |
愛知県豊田市 | 燃えるゴミ 指定ゴミ袋に入らない場合は粗大ゴミに分別 |
福岡県福岡市 | 燃えるゴミ 指定ゴミ袋に入らない場合は粗大ゴミに分別 |
福岡県久留米市 | 燃えるゴミ |
ほとんどの自治体では燃えるゴミまたは粗大ゴミに分別されますが、北海道帯広市では燃やさないゴミに、神奈川県藤沢市では燃えないゴミに分別されます。
このように、自治体によって分別方法が異なるので、捨てる前にお住まいの自治体のルールを確認しましょう。
ぬいぐるみの捨て方5選
ぬいぐるみの捨て方を5つ紹介します。
処分方法ごとの特徴や利便性なども確認のうえ、ご自身にとって最適な方法を選択してください。
処分方法 | 利便性 |
自治体のゴミ収集に出す | △ |
フリマアプリ・リサイクルショップで売却する | △ |
友人や知人に譲る | ○ |
児童養護施設などに寄付する | × |
不用品回収業者に回収してもらう | ◎ |
自治体のゴミ収集に出す
最もオーソドックスなのは、自治体のゴミ収集を利用して捨てる方法です。
30cm~50cm未満の小さなものは燃えるゴミとして出せる自治体が多く、それ以上の大きさになっても粗大ゴミとして回収を依頼できます。
この方法でぬいぐるみを捨てた場合、自治体指定の袋の購入代金または粗大ゴミとしての回収手数料がかかってくるため、料金相場は以下の通りとなります。
自治体指定の袋 | 20Lの袋:10枚1組で約160円~200円 30Lの袋:10枚1組で約240円~300円 45Lの袋:10枚1組で約450円~500円 |
粗大ゴミ回収手数料 | 約200円~500円 |
また、以下にゴミ収集でぬいぐるみを出す場合の規定例をまとめました。
自治体 | 分別 | 規定 |
東京都小平市 | 古布類 | 最長辺30cm以上のものは燃えるゴミ |
神奈川県川崎市 | 普通ゴミ | 最長辺50cm以上のものは粗大ゴミ |
愛知県名古屋市 | 燃えるゴミ | 30cm角以上のものは粗大ゴミ |
高知県高知市 | 燃えるゴミ | 45Lの袋に入らないものは可燃粗大ゴミ |
断捨離でぬいぐるみを大量に処分する場合、「捨てるのはかわいそう」と抵抗を感じる方も多いですが、自宅でできる簡単な供養をするだけでけじめをつけられるので、ぜひ試してください。
供養方法については、「自宅で簡単に供養する方法」の項目をご確認ください。
フリマアプリ・リサイクルショップで売却する
人気キャラクターや希少価値の高いぬいぐるみであれば、メルカリなどのフリマアプリやリサイクルショップで売却するのもおすすめです。
フリマアプリであれば自宅から好きなときに出品でき、リサイクルショップを利用する場合でも自宅まで出張買取に来てもらえるので、自宅で査定・買取を依頼できます。
ただし、汚れや傷みがあるものは買い手がつきにくく、リサイクルショップでも買取を断られることも考えられます。
ぬいぐるみの状態から売却できる可能性を客観的に判断することはもちろん、出品・買取依頼をする前にきちんと洗濯や手入れをして清潔な状態にしておきましょう。
また、この方法でぬいぐるみを手放した場合にかかる料金は以下の通りです。
- フリマアプリ:送料
- リサイクルショップ:無料(ただし、リサイクルショップによっては査定費用・出張費用などがかかる場合あり)
フリマアプリを利用した場合の送料は、発送方法や大きさ・重量などによって大きく異なるため、売却できた場合どれくらいの送料を負担することになるのか確認しておきましょう。
友人や知人に譲る
「かわいそうだからゴミには出したくない」「断捨離したいけれど思い出があって捨てづらい」という場合は、友人や知人に譲るのも一つの方法です。
特に、子どもがいる家庭などでは喜ばれることが多く、新たに大切にしてもらえる場所となるため、捨てることに抵抗がある方におすすめです。
ただし、譲る相手がアレルギー体質であることも考えられるため、事前に確認するだけでなくクリーニングに出すなどして衛生面にも注意してください。
この方法でぬいぐるみを手放した場合、クリーニングに出す場合を除いて料金は特にかかりません。
ただし、出費を避けたいという理由から手入れをしていないと、その分受け取った側にクリーニング代などを負担させることになります。
自宅での簡単な洗濯で済むのか、クリーニングに出すべきなのか、きちんと判断して気持ちの良い状態で譲りましょう。
児童養護施設などに寄付する
児童養護施設や福祉団体の中には、ぬいぐるみの寄付を受け付けているところがあります。
ただし、施設によっては衛生面や保管スペースなどの観点から、以下に当てはまるぬいぐるみは受け入れていない場合もあるので、必ず事前に問い合わせ・確認してください。
・汚れやほつれが目立つ
・煙草のにおいがついている
・寄付先の受け入れ条件に合わない(未使用品や新品同様のもののみ受け入れ可など)
また、児童養護施設などに寄付をする場合は、基本的に寄付者が送料を負担することが多く、送料は配送会社・方法・発着地・サイズなどによって異なります。
「スマイルドナー」など一部の団体では送料無料で寄付を募っているので、送料をかけずに寄付したい方は無料で寄付できる団体を選ぶと良いでしょう。
不用品回収業者に回収してもらう
一度に大量のぬいぐるみを処分したいときや、「何ゴミに出せばいいか分からない」「粗大ゴミの申し込みが面倒」と感じるときは、不用品回収業者の利用が便利です。
業者によっては最短即日回収が可能で、早朝や深夜などライフスタイルに合わせた時間帯にも対応してくれるため、思い立ったときにすぐ処分できるのが大きなメリットです。
さらに、分別や運び出し、粗大ゴミの申込手続きといった面倒な手続きは一切なく、すべてプロのスタッフに任せられます。
特に、サイズの大きいぬいぐるみや人形は袋に入らなかったり、ゴミに出す際にも目立ってしまったりと処分に困ることが多いものですが、不用品回収業者であれば大きいぬいぐるみもまとめて一括で処分でき、手間もストレスも最小限に抑えられます。
もちろん、ぬいぐるみの他におもちゃや衣服などの日用品も回収しており、ケースに収納したままの状態でも回収可能なので、ぜひご検討ください。
また、回収を依頼する際はトラックに載る範囲で不用品をまとめて回収してもらえる「トラック積載プラン」を利用するのがおすすめです。
首都圏でトラック積載プランを利用した場合の料金相場を以下にまとめたので、併せてご確認ください。
トラック積載プラン | 目安の間取りとトラック | 料金相場 (平車、箱車などトラックによる) |
Sプラン | 1R~1K・軽トラック | 15,000円〜20,000円 |
Mプラン | 1DK~2DK・1.5tトラック | 30,000円~40,000円 |
Lプラン | 2DK~2LDK・2tトラック | 50,000円~70,000円 |
LLプラン | 3DK以上・4tトラック | 80,000円~要見積もり |
優良な不用品回収業者の選び方についてはこちら!
ぬいぐるみを捨てるときの注意点
ここで、ぬいぐるみを捨てるときの注意点を3つ解説します。
ぬいぐるみの大きさによっては粗大ゴミになる
自治体によって基準や分別方法は異なりますが、30cm〜50cmを超える大きさのものは粗大ゴミとして扱われることがほとんどです。
自治体指定のゴミ袋に入ったとしても、袋が破れていたり口が閉じられていないときは回収されない可能性もあるので、その場合は無理に一般ゴミに出さず粗大ゴミに出しましょう。
粗大ゴミに出すべき大きさが明記されていない際は、事前に自治体に問い合わせることをおすすめします。
中に電池や電子部品が入っていないか確認する
ぬいぐるみの中には、音が鳴る・光る・動くなどの電子機能付きのものがあります。
このようなぬいぐるみは内部に電子部品が内蔵されているため、そのまま一般ゴミや粗大ゴミに出さないよう注意してください。
特に、リチウムイオン電池が使用されているものなどは、劣化や過充電・過放電、さらには衝撃を与えた際などに、発火することがあります。
最近ではリチウムイオン電池が起因となった発火事故がテレビでも多く報じられており、2025年7月8日にも神奈川県寒川町の郵便局車庫でオートバイに使用されているリチウムイオン電池が原因と見られる火災が発生しました。
取り扱い説明書に電子部品の扱いについての項目が記載されていないかを確認し、取り外せる場合は必ず取り外して別途分別・処分しましょう。
リチウムイオン電池の捨て方についてはこちら!
捨てる前にぬいぐるみの素材を確認する
ぬいぐるみは主に布や綿で作られていますが、中には金属製の部品やプラスチックの目・鼻が使われているものもあります。
自治体の分別ルールには記載されていないことがほとんどですが、ぬいぐるみを捨てる際は素材ごとに分解・分別しなければいけません。
以下に自治体で実際に行なわれている分別の例をまとめました。
自治体 | 分別方法 |
広島県広島市 | 電子機器を内蔵したもの:燃えないゴミ 電子機器を内蔵していないもの:その他プラゴミ |
千葉県松戸市 | 30cm未満のもの:その他プラゴミなど 30cm以上80cm未満のもの:燃えないゴミ 80cm以上のもの:粗大ゴミ |
新潟県阿賀野市 | 古着・古布ゴミに出す (木・電線・ろうが入っているもの、汚れているものは燃えるゴミ) |
群馬県前橋市 | 衣類ゴミに出す (壊れているものは燃えるゴミ) |
また、そのまま自治体の回収に出した場合、異素材が混ざっているとして回収してもらえないことも考えられます。
「何ゴミに分別すれば良いか分からない」「大量のぬいぐるみすべて分解するのは面倒」という場合は、不用品回収業者にまとめて処分を依頼するのもおすすめです。
信頼できる不用品回収業者についてはこちら!
怖い・かわいそうと感じるときの対処法
長年大切にしてきたぬいぐるみを捨てるのが怖い・かわいそうと感じるときにおすすめの対処法を3つ解説します。
感謝の気持ちを込めて捨てる
長年傍に置いていたぬいぐるみには命が宿っているような気がして、「捨てるのが怖い」「かわいそう」などのように、恐怖心や罪悪感を抱いてしまう方も少なくありません。
そう感じるときは、「今までありがとう」と感謝の気持ちを込めて捨てると、自分自身の心の整理に繋がります。
ご自宅で簡単に供養する以外にも、ぬいぐるみ表面の汚れを取り除いて整えたり、感謝と別れの言葉を声に出してかけることでも感謝の気持ちを込めることは十分可能です。
これまで傍にいてくれた存在を最後に丁寧に扱えば、恐怖心や罪悪感は自然と薄れます。
写真を撮って思い出に残す
ぬいぐるみを処分するのが怖い・かわいそうと感じるのは、そのぬいぐるみを大切にしてきた気持ちや思い出がある証とも言えます。
特に、長年大切にしていたぬいぐるみはその分思い入れも強く、ゴミとして捨てることに強い抵抗を感じるのも無理はありません。
そんなときは、ぬいぐるみの写真を撮って思い出に残せば、手元から離れることへの不安や寂しさを和らげられます。
部屋に飾っていたときの様子やツーショット写真など、スマホで撮影してアルバムに保存するだけでも、「姿はなくなっても記憶や思い出に残っている」と気持ちを整理できるのでおすすめです。
自宅で簡単に供養する方法
最後に、自宅で簡単にぬいぐるみを供養する方法を紹介します。
ぬいぐるみを手放す前に、これまでの感謝の気持ちを込めてぜひ試してみてください。
塩でお清めする
塩には穢れを払う力があると言われており、ぬいぐるみの供養にも活用できます。
やり方は以下の通りです。
- ぬいぐるみの表面の汚れやほこりを拭い取る
- お清めようの塩をぬいぐるみに振る
- ぬいぐるみを燃えるゴミなどで捨てる
お清めに使う塩は粗塩などが一般的ですが、なければ食塩を代用しても問題ありません。
「ありがとう」と感謝の言葉をかけながら、気持ち良くお別れしましょう。
白い紙で包む
白には浄化の意味合いがあり、お清めや供養の際にも用いられる色です。
これはぬいぐるみを手放す際の簡単的な供養にも活用でき、処分する前にぬいぐるみを白い紙で丁寧に包むだけなので、時間もかかりません。
より丁寧に供養したい場合は、先に塩でお清めをしてから白い紙で包むと、より心のこもったお別れになります。
使用する紙は和紙やコピー用紙で問題ありませんが、もし手元になければ清潔な白いタオルやハンカチなどの布を使うのもおすすめです。
このように、自宅でも簡単に供養をすることは十分可能です。
供養した後の扱いも気になるようであれば、不用品回収業者に依頼することでぬいぐるみ一つひとつを最後まで丁寧に扱ってもらえるので安心です。
ぬいぐるみの捨て方に困ったら不用品回収受付センターへ
ぬいぐるみを捨てる際は自治体のルールを守るだけでなく、素材ごとに解体・分別するなど実は対応しなければいけないことが多く、想像以上に手間がかかります。
「大量に捨てたいが分別が面倒」「数が多くサイズも異なるため捨てるのが大変」という場合は、ぜひ不用品回収受付センターにご相談ください。
不用品回収受付センターでは、ぬいぐるみを適切に回収・処分できる優良不用品回収業者をご紹介しています。
お客様のご希望のエリア・条件をもとに最適な業者をご紹介できるので、業者選びに時間がかからないのもポイントです。
ぬいぐるみを捨てるときに大切なのは、丁寧に扱うことと感謝の気持ちを込めることです。
しかし、長年大切にしてきたぬいぐるみを自分の手で捨てるのは忍びないということであれば、業者の力を借りて捨てる方法もぜひご検討ください。
気になる場合は、自分でできる供養をしてからお預け頂けると良いでしょう。
お見積もりや相談は無料で、最短即日で回収可能な業者へお繋ぎすることも可能です。
まずは無料お見積もり相談からお気軽にお問い合わせください。