この記事では、石油ストーブの安全で正しい処分方法を3つ厳選してご紹介します。
石油ストーブは家電リサイクル法の対象外であるため、自治体で捨てられるケースとそうでないケースがあるのが特徴です。
また、灯油が残ったまま処分したり、誤った方法で廃棄すると火災や環境汚染の原因になることあります。
処分方法に加え、買い替えの目安・注意点まで詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
石油ストーブの処分方法3選
ここでは、石油ストーブを安全に処分できる3つの方法を紹介します。
それぞれの特徴や注意点を詳しく解説するので、自分に合った方法を選んで、スムーズに処分しましょう。
家電量販店の引き取りサービスを利用する
最も簡単な方法の一つが、家電量販店の引き取りサービスを活用することです。
一部の家電量販店では、新しいストーブを購入する際に、古いストーブを有料で引き取ってくれます。
主要な家電量販店の対応を見ていくと、まずヤマダ電機では小型家電を有料で回収しているサービスを行っていますが、灯油を使用する石油ストーブは対象外です。
ビックカメラも小型家電の回収サービスを行っていますが、残念ながら灯油を使う石油ストーブは回収対象外に指定されています。
他の家電量販店の対応は以下の通りです。
家電量販店名 | 条件 |
エディオン | 1,100円※給油タンクや油受皿内の残油は事前に抜いておくこと |
ケーズデンキ | 2,200円 |
ノジマ | 登録無料のモバイル会員様限定で、同じ商品を買った場合に購入から30日以内であれば、同じ数量まで処分を依頼可能 ※石油・ガス製品は対応できない場合もあるため、事前に確認が必要 |
各家電量販店の対応からわかるように、灯油が残っている石油ストーブは引き取り不可となります。
安全性の観点から、必ず中の灯油を空にし、乾燥させた状態で店舗に持ち込む必要があります。
また、家電量販店での引き取りは「新しいストーブを購入した場合」に限られるケースがほとんどなので、購入予定がない場合は利用できない場合が多いでしょう。
リサイクルショップに持ち込む
まだ使用できる石油ストーブを処分したい場合は、リサイクルショップに持ち込むのも一つの方法です。
動作確認ができる製品や、製造年数が5年以内のものは、買い取ってもらえる可能性が高いです。
ただし、こちらも灯油が残っていると買取を断られる場合がほとんどです。
安全面を考慮し、必ず灯油を抜き取った上で、動作確認ができるようにしてから持ち込みましょう。
買取金額はストーブの状態やブランドによって異なりますが、アンティークものなどの人気メーカー製品であれば数千円で買い取られることもあります。
ただし、重くて大きい石油ストーブを運搬する手間がかかる点には注意が必要です。
運ぶ人数が確保できない場合や、運搬する車が用意できない時は他の選択肢を検討するほうが良いでしょう。
さらには、近年売れなかった場合の処分は行っていないリサイクルショップがほとんどです。
事前に売れるかどうか電話で確認することも大切です。
不用品回収業者に依頼する
手間をかけずに石油ストーブを処分したい場合は、不用品回収業者に依頼する方法があります。
特に灯油が残っている場合でも対応してくれる業者が多いのが特徴です。
自治体や家電量販店では灯油が入っていると引き取ってもらえませんが、不用品回収業者ならそのままでも引き取ってくれます。
料金は1台あたり3,000円〜5,000円ほどが目安です。
回収費用には出張費や運搬費が含まれていることが多く、石油ストーブがある場所まで取りに来てくれるため、自分で運ぶ必要はありません。
不用品回収業者を利用するもう一つのメリットは、他の不用品とまとめて処分できる点です。
石油ストーブだけでなく、家具や家電なども一緒に引き取ってもらえるため、引越しや大掃除のときに便利です。
また、業者によっては即日対応や深夜早朝を含めた日時指定ができる場合もあります。
忙しい方でも自分の都合に合わせやすいのが良い点です。
灯油が余ってしまっている方や、手間をかけずに多くの不用品と一緒に処分したい方には最もおすすめできる選択肢です。
お住まいのエリアでおすすめの業者
不用品回収業者にはストーブを単品で回収するほかにもうひとつ、いくつかの不用品や粗大ゴミをまとめて回収する「積載プラン」もあります。
積載プランは、該当のトラックに不用品をパック料金で満載できるプランのことで、各種手数料もコミコミなうえ、不用品1点にかかる単価が安くなるメリットがあります。
首都圏の積載プランの相場は以下の通りです。
トラック積載プラン | 目安の間取り | トラック | 料金相場 (平車、箱車などトラックによる) |
Sプラン | 1R~1K | 軽トラック | 15,000円〜20,000円 |
Mプラン | 1DK~2DK | 1.5tトラック | 30,000円~40,000円 |
Lプラン | 2DK~2LDK | 2tトラック | 50,000円~70,000円 |
LLプラン | 3DK以上 | 4tトラック | 80,000円~要見積もり |
不用品回収業者の選び方はこちら!
石油ストーブは自治体で捨てられる?
石油ストーブは自治体で処分できる場合があります。
しかし、どのように捨てられるかは自治体ごとに決まりが異なります。
東京都板橋区や埼玉県所沢市など、多くの自治体では石油ストーブは粗大ごみとして扱われています。
粗大ごみの場合、事前に自治体へ申し込みをして、決められた日に回収してもらう必要があります。
費用は地域によりますが、500円から1,500円ほどかかることが一般的です。
一方で、福岡県福岡市など一部の自治体では、石油ストーブを不燃ごみとして出せる場合もあります。
その場合は指定のゴミ袋に入る大きさまでという条件付きであることが多いです。
ここで注意が必要なのは、灯油が残っていると回収してもらえないことです。
自治体では灯油を扱えないため、ストーブの中身は空にして乾燥させなければいけません。
電池も必ず取り外す必要があります。
これらを忘れると、回収を断られることがあるので注意しましょう。
しかし、ほんの一部の自治体(糸島市や朝倉市など)では残った灯油を古紙などに染み込ませることで可燃ごみに出せる場合があります。
石油ストーブ買い替え時の目安は?
石油ストーブは長く使える製品ですが、いつかは買い替えが必要になります。
どのタイミングで買い替えればよいのか、わかりにくいと感じる方も多いでしょう。
ここでは、石油ストーブ買い替えの目安について説明します。
石油ストーブの寿命が近づいている合図
石油ストーブの寿命はおおよそ10年と言われています。
ただし、使い方や置き場所によって短くなることもあります。寿命が近づくと、いくつかのサインが現れます。
まず、点火しにくくなることがあります。
以前よりも火がつきにくい場合は、内部の部品が劣化している可能性が高いです。
また、燃焼中に異音がしたり、嫌なにおいがする場合も注意が必要です。
火力が安定せず、火が弱かったり消えてしまう場合も、寿命が近いと考えられます。
ストーブの外側にサビや汚れが目立つようになってきた場合も、本体の劣化が進んでいる証拠です。
こうした状態になると、安全性が低くなるだけでなく、修理が難しくなることもあります。
メーカーは通常、製造から10年を過ぎると部品の供給を終了することも多いため、修理対応ができない場合が多くなります。
少しでも不具合が気になる場合は、早めの買い替えを検討することが大切です。
古い石油ストーブの危険性
古い石油ストーブを使い続けることにはいくつかの危険があります。
まず、火災のリスクが高く、内部の部品が劣化して燃焼が不安定になることで不完全燃焼が起きることがあります。
その結果、火が消えにくくなり、周囲のものに引火するおそれもあるでしょう。
また、不完全燃焼が続くと、一酸化炭素が発生します。
換気が不十分な状態で長時間使うと、一酸化炭素が部屋にたまり、中毒症状を引き起こす場合もあり大変危険です。
特に冬場は窓を閉め切りがちになるため、注意が必要です。
さらに、古いストーブは修理が困難です。
部品の在庫がなくなっている場合が多く、安全に使い続けることが難しくなります。
石油ストーブは安全に使ってこそ、便利で役立つ暖房器具です。
少しでも不具合や不安を感じた場合は、無理に使い続けず、新しい製品に買い替えることをおすすめします。
石油ストーブを安全に処分するための注意点
石油ストーブを処分する際は、正しい手順を守ることがとても大切です。
ここでは、安全に処分するための基本的な注意点を説明します。
灯油と電池は必ず取り外す
石油ストーブの中に灯油が残っていると、自治体や家電量販店では引き取ってもらえません。
灯油は引火しやすい危険物のため、そのままにしておくと火災や漏れの原因になります。
まずは、灯油タンクの中に残っている灯油を完全に抜き取りましょう。
抜き取った灯油は、ガソリンスタンドや灯油販売店で引き取ってもらえる場合があります。
いきなり家庭ごみに出すことはできないので、必ず専門の業者に相談してください。
もちろん、不用品回収業者でも回収が可能です。
また、ストーブには電池が入っている場合があります。
電池を入れたまま処分すると、破損した際に発火の恐れがあります。
乾電池やボタン電池は必ず取り外して、自治体のルールに従って別に処分しましょう。
灯油や電池が取り除かれていないと、回収そのものが断られることが多いため、必ず確認してから出すようにしましょう。
灯油の処分方法はこちら!
運搬時は慎重に
石油ストーブを運ぶときは、細心の注意が必要です。
特に、灯油を抜いた後でも、タンクの内部にわずかに灯油が残っていることがあります。
そのまま傾けたり強く揺らしたりすると、灯油が漏れ出すことがあります。
運搬前にしっかり乾かし、必要に応じて新聞紙やビニール袋などで包んでおくと安心です。
また、ストーブは金属部分が多く、角がとがっていることもあります。
運ぶ途中で壁や床を傷つけてしまうことがないよう、毛布やクッション材で包んでおくと安全です。
重量がある場合は、無理をせず、二人以上で慎重に運びましょう。
もし不用品回収業者に依頼する場合でも、自宅内での移動や事前準備は必要になります。
ストーブの取り扱いに慣れていない場合は、無理に持ち上げず、必ず安全を確保した上で作業しましょう。
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本記事では、石油ストーブの処分方法と注意点について解説しました。
石油ストーブは灯油が残っていることが多く処分が難しいため、不用品回収業者への依頼が便利です。
業者選びに迷ったときは、「不用品回収受付センター」を利用すれば、信頼できる業者を見つけやすくなります。
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