本記事では、遺品整理を依頼する際の首都圏における費用相場を、一軒家・マンションのケースに分けて丁寧に解説します。
また、できるだけ費用を抑えるためのポイントや、信頼できる業者の選び方も紹介します。
特に首都圏では遺品整理の相場が2~3割ほど高いと言われているため、後半で紹介する遺品整理を安く依頼するコツもぜひご覧ください。
この記事でわかること
-
遺品整理にかかる費用の基本的な構成と考え方
-
一軒家とマンションでの費用相場の違い
-
トラック積載プランによる費用例とその活用法
-
依頼前に確認しておきたい注意点
-
遺品整理を安く依頼するためのコツ
-
信頼できる遺品整理業者を見つける方法
遺品整理の基本と費用の構成
遺品整理とは、故人が生前に使っていた家具や衣類、生活雑貨などを分類・処分する作業のことです。
単なる片付けとは異なり、遺族の気持ちに寄り添いながら、形見として残す物、リサイクルや処分する物などを丁寧に仕分ける必要があります。
プロの遺品整理業者に依頼することで、心理的負担を軽減し、時間や手間を大幅に削減可能です。
ここでは、遺品整理を業者に頼む際の費用構成について解説します。
遺品整理の費用は物量と部屋数、建物の構造によって変動
遺品整理の費用は一律ではなく、いくつかの要素によって大きく左右されます
代表的な要素としては以下の3点が挙げられます。
物の量 | 家具や家電、衣類などが多ければ多いほど、仕分けや運搬、処分にかかる手間が増えます。 |
部屋数と間取り | ワンルームと3LDKでは、当然ながら整理すべき物量も作業時間も大きく異なります。 |
建物の構造 | 階段のみの集合住宅や古い一軒家などは、搬出の労力がかかりやすく、その分費用も上がる傾向にあります。 |
一軒家とマンションでは搬出の手間や作業人数が異なる
一軒家とマンションでは、作業環境や条件が異なるため、費用にも違いが出ます。
たとえば、一軒家は庭や玄関先から直接搬出できる場合もあり、作業がスムーズです。
一方で、一軒家では搬出する総量が大きくなりがちであるため、その分費用が高くなることも考えられます。
階段や長い廊下のあるマンションでは、搬出経路が限定されるため、作業人数を増やしたり、エレベーターの使用に配慮することも必要です。
こうした条件によって、同じ間取りでも費用に1〜2万円程度の差が出ることもあります。
業者に依頼する場合は基本料金+オプション費用
遺品整理業者の料金体系は、主に基本料金+オプション費用という形で構成されています。
基本料金 | 部屋の広さや物量に応じて設定されており、仕分け・搬出・簡易清掃などが含まれるのが一般的です。 |
オプション費用 | エアコン取り外し、仏壇供養、貴重品の探索、リフォーム前提のハウスクリーニングなど、特殊な作業に応じて追加料金がかかります。 |
業者によっては「トラック積載プラン(軽トラ〜4t)」で料金を明示している場合もあり、物量に応じたパック料金を活用すると費用がわかりやすくなります。
遺品整理に関する別の記事はこちら!
【一軒家】首都圏での遺品整理の費用相場
一軒家丸ごとの遺品整理は、広い間取りや大量の遺品を整理する必要があることから、費用が高くなりやすい傾向にあります。
特に首都圏では住宅密集地が多く、搬出経路が確保しづらいケースもあり、状況によっては作業人員や日数が増えることもあります。
一軒家の場合の費用の目安
一軒家の遺品整理費用は間取りや荷物量で大きく変わりますが、一般的な目安は次の通りです。
1LDK~2DK程度 | 約8万円~30万円 |
2LDK~3DK程度 | 約12万円~50万円 |
3LDK~4DK程度 | 約18万円~70万円 |
4LDK以上 | 約25万円~85万円 ※ゴミ屋敷の場合などは100万円ほどかかることもあります。 |
一軒家の遺品整理は、部屋の数や物量に応じて、作業時間や人員が大きく異なります。
たとえば、2LDKの一軒家と4LDKの家では、仕分け・搬出の手間がまったく違います。
そのため、広さや物の量に応じて料金が加算されていくのが一般的です。
一軒家では、物置・庭・ガレージ・納戸などの片付けも必要になることが多く、マンションよりも「追加作業」が発生しやすい点に注意が必要です。
トラック積載プランの相場例
遺品整理業者や、遺品整理にも対応した不用品回収業者では「トラック積載プラン」が利用できる場合があります。
これは、物量に応じて使用するトラックの大きさで費用が決まるパックプランです。
トラック積載プラン | 目安の間取りとトラック | 料金相場 (平車、箱車などトラックによる) |
Sプラン | 1R~1K・軽トラック | 15,000円〜20,000円 |
Mプラン | 1DK~2DK・1.5tトラック | 30,000円~40,000円 |
Lプラン | 2DK~2LDK・2tトラック | 50,000円~70,000円 |
LLプラン | 3DK以上・4tトラック | 80,000円~要見積もり |
※上記は一例であり、建物の構造や搬出経路、追加作業の有無により金額は変動します。
トラック積載プランを使うと、費用が明確で安心感があるうえに、複数のアイテムをまとめて処分できるため、一軒家のように物量が多いケースでは特に適しています。
トラック積載プランの相場は遺品整理の相場よりもかなり安いですが、その分遺品整理士に対応してもらえなかったり、階段作業料金やエアコン取り外し費などのオプション追加が必要になってしまい最終的な料金は高くなる場合もあります。
一軒家ならではの注意点
一軒家での遺品整理には、次のような特徴的な注意点があります。
-
物量が多くなりやすい:長期間の居住で物が蓄積されており、仕分けや搬出作業が大がかりになりやすいです。
-
屋外スペースの整理が必要:庭や物置にある工具・植木鉢・園芸用品なども対象になります。
-
建物の構造が作業に影響する:築年数が古い家では階段や廊下が狭く、搬出が困難になるケースもあります。
一軒家で遺品整理を業者に頼むメリット
- 大量の遺品でも一括で処分できるため、手間が大きく減る
- 庭や物置など、屋外の整理も含めて依頼できる
- 重い家具・家電もプロが運んでくれるため安全
一軒家で遺品整理を業者に頼むデメリット
- 部屋数や物量が多く、費用が高額になりやすい
- 建物の構造によっては、追加料金がかかることもある
- 広い分だけ作業時間が長くなるケースが多い
お住まいのエリアでおすすめの業者
【マンション】首都圏での遺品整理の費用相場
マンションでの遺品整理は、一軒家と比べて物理的な制約が多いため、特殊な対応が必要になることがあります。
特に首都圏の集合住宅では、エレベーターの使用制限や管理組合のルールによって、作業時間や方法が制限される場合があり、それが費用に影響することもあります。
マンションの場合の特徴と費用傾向
マンション・アパートの遺品整理費用目安は、以下の通りです。
1R・1K程度 | 約4万円~20万円 |
1DK・1LDK程度 | 約6万円~30万円 |
2DK・2LDK程度 | 約10万円~40万円 |
3DK・3LDK程度 | 約15万円~60万円 |
4LDK以上 | 約20万円~80万円 |
マンションはワンルームや1LDKなどのコンパクトな間取りが多く、物量が限られるため、費用を抑えられるケースは多いです。
しかし、以下のような要因が追加費用の要因となることがあります。
-
エレベーター使用に申請が必要な場合
-
作業可能時間が管理規約で制限されている
-
養生(床・壁の保護)が必要な場合
-
トラックの駐車スペースが遠く、搬出作業に時間がかかる
そのため、作業内容に対する人件費や時間コストが上乗せされることもあり、間取りが小さくても費用がかさむ場合もあるのです。
間取りごとの費用例
マンションでも一軒家の場合と同様、トラック積載プランで依頼することも可能です。
トラック積載プラン | 目安の間取りとトラック | 料金相場 (平車、箱車などトラックによる) |
Sプラン | 1R~1K・軽トラック | 15,000円〜20,000円 |
Mプラン | 1DK~2DK・1.5tトラック | 30,000円~40,000円 |
Lプラン | 2DK~2LDK・2tトラック | 50,000円~70,000円 |
LLプラン | 3DK以上・4tトラック | 80,000円~要見積もり |
マンションの場合は一軒家よりも遺品の量が少ない場合も多く、サイズの小さいプランで済むこともあるでしょう。
ただし、高層階かつエレベーターなしのような物件では、搬出にかかる人手と時間が増えるため、費用もその分高くなる傾向があります。
無料で見積もりを取れる業者も多いため、ぜひ相談してみてください。
マンションでの遺品整理で注意すべき点
マンション特有の環境では、以下のような点に注意が必要です。
-
管理組合や大家への事前連絡が必須:作業日程やトラックの出入りについての許可が必要な場合があります。
-
共有部分の保護が必要:廊下・エレベーター・玄関などの養生(保護シート設置)に時間とコストがかかることがあります。
-
近隣への配慮が求められる:騒音や人の出入りが多くなるため、周囲への挨拶や配慮を欠かさない業者を選びたいところです。
信頼できる業者であれば、これらの手続きを代行したり、養生を無料で対応したりすることもあるため、見積もりの際に対応範囲をしっかり確認することが重要です。
マンションで遺品整理を依頼するメリット
- コンパクトな間取りで作業量が比較的少なく、費用が抑えられることがある
- 建物の構造が新しい場合、エレベーターや設備が整っており搬出がスムーズ
- 不用品が少ないケースでは、軽トラックでの低価格プランが利用しやすい
マンションで遺品整理を依頼するデメリット
- 管理組合や大家への事前申請が必要な場合がある
- エレベーターの有無や使用制限で作業効率が落ちることがある
- 駐車スペースの確保が難しい物件では、搬出に手間がかかり費用が増加することも
遺品整理のタイミングについてはこちら!
遺品整理を安く依頼する方法
遺品整理は精神的にも費用的にも大きな負担になりがちですが、ちょっとした工夫で費用を抑えることができます。
ここでは、業者に依頼する前に知っておきたい節約のポイントを詳しく紹介します。
複数の業者から相見積もりをとる
最も基本で効果的なのが、複数の業者に見積もりを依頼して比較することです。
遺品整理の費用は業者によって数万円単位で差が出ることもあり、1社だけに依頼してしまうと、割高なプランを選んでしまう可能性があります。
また、訪問見積もりの際に「相見積もりを取っている」と伝えることで、値引きに応じてもらえることもあります。
事前に自分で仕分け・処分できる物は減らしておく
費用の多くは「物量」によって決まります。
そのため、自分で事前に整理・処分できる物は極力減らしておくことで、作業範囲が減り、コストも下がります。
たとえば以下のような物は自力で対応しやすいものです。
-
中身が空の衣装ケースや段ボールなどの軽量品
-
未使用の紙類、布類など自治体で処分しやすい物
-
使用済みの洗剤、食料品などの生活雑貨類
ただし、大型家具や重たい家電など、搬出や処分に手間がかかるものは無理せずプロに任せましょう。
トラック積載プランを有効に活用する
遺品整理では、単品回収よりも「積載プラン」を使った方が費用を抑えやすい傾向にあります。
積載プランとは、一定サイズのトラックに積める量で料金が決まる定額制で、軽トラック〜4tトラックまで幅広く用意されています。
物の量に合わせてプランを選べば、追加料金なしでまとめて処分できるため、コストパフォーマンスが良いです。
また、事前に「この量ならこのプランで大丈夫」と見積もってくれる業者を選ぶと、過剰請求を避けることができます。
公式サイトのクーポンや割引を活用する
遺品整理業者の中には、公式サイト限定の割引キャンペーンやクーポンを用意しているところもあります。
たとえば「ネットからの申し込みで1,000円引き」や「早期予約で5%オフ」などです。
業者の一括比較ができる「「不用品回収受付センター」に掲載されている業者でも、時期や条件に応じてお得なキャンペーンを実施している場合があります。
見積もりの際に「割引はありますか?」と確認するのもひとつの手です。
遺品整理を依頼するなら「不用品回収受付センター」へ!
遺品整理を行う際は、どれくらいの費用がかかるか把握すること、そしてどうやって負担を減らせるか考えることも重要なポイントです。
特に長年の生活で物が溜まっている場合には、自力での対応が難しくなりがちです。
そうしたときに心強いのが、遺品整理に対応した不用品回収業者の存在です。
専門のスタッフが現地を訪れ、仕分けから搬出、処分まですべてを代行してくれるため、労力と時間の大幅な節約につながります。
しかし、「料金に見合った信頼できる業者をどう探せばいいのか」と悩む方も少なくありません。
そんなときにおすすめなのが、「「不用品回収受付センター」の活用です。
対応エリア・料金・サービス内容などを一括比較できるため、初めて業者を利用する方でも安心して相談できます。
予算に応じて最適な業者を選ぶことができるため、費用を抑えながら効率的に遺品整理を進めたい方にぴったりです。