本記事では、ピアノの処分方法3選を中心に、種類別処分費用や注意点を解説します。
ピアノの処分では確認すべきことが多いので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
・電子ピアノとアップライト／グランドの違いと、処分で気をつける点
・ピアノを処分する3つの方法
・種類別（電子／アップライト／グランド）の費用目安と注意点
・「処分か売却か」を見極める状態チェック基準
ピアノの処分は意外と大変？まず知っておきたい基本
ピアノの処分はかなり大変で、その理由は「重さ」「構造」「出し方」の3点にあります。
電子ピアノでも40〜80kg、アップライトピアノは200kg前後、グランドピアノになると400kgを超えることもあります。
こうした重量物を個人で動かすのは危険で、自治体の回収ルールにも制限が多いです。
さらに、ピアノは木材・鉄・フェルト・樹脂など多くの素材で作られており、リサイクルや解体が複雑です。
解体や搬出には経験のあるスタッフと専用器具が必要で、一般の粗大ゴミとは扱いが異なります。
まずは、種類によってどのような違いがあり、なぜ処分方法が変わるのかを見ていきましょう。
電子ピアノとアップライト・グランドピアノの違い
一口に「ピアノ」といっても、電子ピアノとアップライト・グランドピアノでは構造も重さもまったく異なります。
まずは次の表で、3種類の特徴を比べてみましょう。
| ピアノの種類 | 構造と仕組み | 重さの目安 | 自治体の粗大ゴミ回収 | 処分・引き取り方法 |
|---|---|---|---|---|
| 電子ピアノ | スピーカー・基板・鍵盤で構成。内部に弦はない | 約40〜80kg | 一部自治体で可（対象外の地域もあり） | 粗大ゴミ回収／不用品回収業者 |
| アップライトピアノ | 鉄骨と弦を垂直に張った構造。高さ120cm前後 | 約200〜250kg | ✕（自治体不可） | 専門業者・不用品回収業者 |
| グランドピアノ | 弦と響板を水平に張り、奥行きが大きい | 約300〜400kg以上 | ✕（自治体不可） | 専門業者・不用品回収業者 |
電子ピアノは構造がシンプルであるため、粗大ゴミで出せる場合もあります。
たとえば、東京都世田谷区、神奈川県横浜市、大阪府大阪市では粗大ゴミ扱いです。
一方、アップライトやグランドピアノは木枠・鉄・フェルト・金属部品などを複雑に組み合わせた精密機械です。
重量があるうえ、階段やドアを通せないケースもあり、個人での搬出は危険を伴います。
こうした大型ピアノは、ピアノの買取業者や不用品回収業者に依頼するのが一般的です。
アップライト・グランドピアノは自治体の粗大ゴミに出せない
多くの自治体では、アップライトピアノやグランドピアノは粗大ゴミの対象外です。
理由は、自治体の回収設備では重量物の搬出・処分ができないためです。
「とりあえず粗大ゴミに出そう」と思っても、受付で断られてしまうことが多いため、まずは自治体サイトで確認するか、不用品回収業者に相談しましょう。
特にマンションや2階以上にピアノを設置している場合は、搬出中の事故リスクや壁の損傷を防ぐためにも、経験豊富な不用品回収業者への依頼が安全です。
ピアノの処分方法3選
ピアノの処分には、自治体・買取業者・業者依頼の3つの方法があります。
それぞれで費用・手間・対応できるピアノの種類が異なるため、まずは次の比較表で全体像をつかみましょう。
| 処分方法 | 費用相場 | 対応できるピアノ | 特徴・ポイント |
|---|---|---|---|
| ①自治体の粗大ゴミに出す | 約1,000〜2,000円 | 電子ピアノのみ | 手数料が安いが、自治体によって対象外の場合あり |
| ②ピアノ買取業者に売却する | 無料〜数万円の買取（状態により変動） | 電子・アップライト・グランド対応可 | 状態が良ければ収益になる。引き取り費用がかからない場合も |
| ③不用品回収業者に依頼する | 約10,000〜70,000円（種類・搬出条件により変動） | 電子・アップライト・グランド対応可 | 搬出〜処分まで一括対応。最短即日も可能 |
それでは、それぞれの方法を順に詳しく解説します。
①自治体の粗大ゴミに出す
電子ピアノの場合は、自治体の粗大ゴミ回収に出せることがあります。
多くの自治体では、縦・横・高さの合計が概ね180cm以内の小型タイプであれば受け付け可能です。
ただし、分解が必要な場合や、脚が外れない大型モデルは対象外になることがあります。
また、アップライト・グランドピアノは重量・構造の関係で回収不可です。
【出し方の一例】
- 自治体の「粗大ゴミ受付センター」に電話またはWebで申し込み
- 処分手数料（約1,000〜2,000円）を支払い、「粗大ゴミ処理券」を購入
- 回収日当日に玄関先へ搬出（屋内からの運び出しは不可）
メリット
- 費用が最も安い
- 申し込みから処分までの手続きがシンプル
デメリット
- 電子ピアノ以外は対象外
- 搬出作業は自力で行う必要がある
- 日程が指定され、即日処分は不可
②ピアノ買取業者に売却する
まだ演奏できる状態のピアノであれば、ピアノ買取業者に売ることも可能です。
特にヤマハ・カワイ・ディアパソンなど人気メーカーのピアノは、中古市場でも需要が高く、状態が良ければ数万円〜数十万円で買い取ってもらえることもあります。
電子ピアノでも、製造から5年以内のモデルや上位機種（クラビノーバなど）なら買取対象になるケースがあります。
【買取の流れ】
- 電話・Webフォームでメーカー・型番・製造年を伝える
- 査定担当者が訪問し、動作確認と外装状態をチェック
- その場で査定金額を提示し、納得すれば搬出・引き取り
メリット
- 状態が良ければ収益になる
- 引き取り・搬出費用が無料の業者も多い
- 専門スタッフが安全に運び出してくれる
デメリット
- 製造年が古い・故障していると買取不可
- 査定結果に満足できない場合もある
- 複数社で比較しないと適正価格が分かりづらい
③不用品回収業者に依頼する
最も手間がかからず確実な方法が、不用品回収業者への依頼です。
電子ピアノからグランドピアノまで、どんな種類でも対応可能で、搬出から処分までワンストップで完了します。
階段・狭い通路・2階からの吊り下げ搬出なども、専門スタッフが安全に対応します。
また、他の家具や家電とまとめて引き取ってもらえるため、引っ越しや大掃除にも便利です。
費用はトラックのサイズごとに積める分だけまとめて回収できる「トラック積載プラン」を利用することが多く、部屋の片付けや引っ越しの不用品と合わせて処分すれば全体コストを抑えられます。
【トラック積載プランの相場（首都圏）】
| トラック積載プラン | 目安の間取りとトラック | 料金相場 （平車、箱車などトラックによる） |
| Sプラン | 1R～1K・軽トラック | 15,000円〜20,000円 |
| Mプラン | 1DK～2DK・1.5tトラック | 30,000円～40,000円 |
| Lプラン | 2DK～2LDK・2tトラック | 50,000円～70,000円 |
| LLプラン | 3DK以上・4tトラック | 80,000円～要見積もり |
メリット
- 搬出から処分まで全て任せられる
- 立ち会い不要・最短即日対応も可能
- 家具や家電とまとめて処分できる
ピアノの種類別に見る処分費用と注意点
ピアノの処分費用は、種類（電子／アップライト／グランド）によって大きく異なります。
ここでは、3種類のピアノそれぞれの費用相場と注意点を詳しく解説します。
電子ピアノ
電子ピアノは、内部に弦がないため軽量で扱いやすく、処分しやすいタイプです。
自治体の粗大ゴミに出せることも多く、費用も比較的安く済みます。
【費用相場】
- 自治体の粗大ゴミ：1,000〜2,000円前後
- 不用品回収業者：5,000〜15,000円前後（搬出込み）
【注意点】
- 自治体処分の場合、自分で玄関先まで搬出する必要がある
- 分解が必要な場合、ネジや配線に注意
- 壊れている場合は、自治体では断られることもある
アップライトピアノ
アップライトピアノは、縦型で弦と鉄骨を持つ本格的なピアノです。
重量は200〜250kgあり、自治体では回収できないため、不用品回収業者またはピアノ買取業者に依頼するのが一般的です。
【費用相場】
- 買取相場：0円〜数十万円（状態による）
- 処分費用（買取不可時）：20,000〜40,000円
【注意点】
- 2階や階段搬出が必要な場合、追加料金（5,000〜10,000円程度）が発生する
- 搬出経路が狭いとクレーン吊り作業になることもあり、費用が倍増するケースも
- 鍵盤や脚が破損していると、買取対象にならない
グランドピアノ
グランドピアノは構造が複雑で、重量も300〜400kgを超えることが多く、最も費用が高いタイプです。
搬出には4人以上の作業員やクレーンが必要で、作業時間も長くなります。
【費用相場】
- 買取相場：0円〜数十万円（状態による）
- 処分費用（買取不可時）：50,000〜70,000円〜（搬出条件により変動）
- クレーン搬出を伴う場合：追加20,000〜50,000円前後
【注意点】
- 搬出時は壁・床の保護を行う業者を選ぶこと
- クレーン作業には許可申請や安全管理が必要
- 古いモデルは買取対象外になりやすい
お住まいのエリアからピッタリの業者が見つかる
処分？売却？ピアノの状態で判断する基準
ピアノは種類・年式・状態によって「売却できるもの」と「処分すべきもの」に大きく分かれます。
どちらが正しい選択か迷っている人のために、電子ピアノ・アップライト／グランドすべてに共通する判断ポイントをわかりやすくまとめました。
処分（引き取り）を検討すべきピアノの状態
売却を考える前に、以下の状態に当てはまる場合は処分（引き取り依頼）を優先したほうがスムーズです。
| 判断ポイント | 具体的な状態 |
|---|---|
| 年式が古い | 電子ピアノ：10年以上 アップライト：40年以上 グランド：30〜40年以上 |
| 故障している | 電源が入らない、鍵盤の反応不良、音が濁る、ペダルが効かない |
| 調律していない | 10年以上調律なし＝内部劣化の可能性大 |
| 外装の劣化 | 大きな傷・塗装剥がれ・カビ・変色が目立つ |
| 搬出が困難 | 狭い階段・2階以上・クレーン必須など |
これらの状態は買取不可になりやすく、不用品回収業者などに依頼した方が早く確実です。
売却できる可能性があるピアノの状態
状態が良いピアノは、買取業者で売却できる可能性があります。
特にヤマハ・カワイなど人気メーカーは需要が高く、年式が新しいほど査定が有利です。
| 売却可能性の高い条件 | 具体例 |
|---|---|
| 年式が比較的新しい | アップライト・グランド：20〜30年以内 |
| 動作が正常 | 全鍵盤が鳴る、ペダル正常、音の濁りなし |
| 外装がきれい | 大きな凹みや傷がない、汚れが少ない |
| 人気モデル | ヤマハU1・U3、カワイKシリーズ、クラビノーバ等 |
| 調律が行われている | 過去数年以内に調律済み |
条件を満たしていれば、買取業者に査定依頼する価値があります。
古いピアノや壊れたピアノは不用品回収業者が確実
年式が古いピアノや、すでに壊れてしまったピアノは、買取やフリマでの売却がむずかしいケースが多いです。
自治体の粗大ゴミにも出せないことがほとんどなので、不用品回収業者にまかせた方が安全で早く片付きます。
不用品回収業者なら、重いピアノでも家の中からの運び出しから処分までを一括で対応してくれます。
階段しかないマンションや、2階に置いてあるピアノでも、専用の道具やスタッフでていねいに搬出してくれるので、壁や床を傷つける心配が少ないです。
また、多くの業者はトラック積載プランを用意しています。
これは「トラックに積める分だけまとめて回収する」料金プランで、ピアノだけではなく、タンスやベッド、家電など家の中の不用品を一度にまとめて処分したいときにとても便利です。
1点ずつ単品でお願いするより、トータルの費用をおさえやすいのがポイントといえるでしょう。
その中でも、特におすすめなのが「粗大ゴミ回収本舗」です。
- 9,800円（税込）から利用できるわかりやすい料金設定
- 見積もり・キャンセル料がかからない
- 季節キャンペーン（2,000円OFF）やリピーター割引（15%OFF）が使える
といった特徴があります。
プロのスタッフがテキパキと作業してくれるので、「古いピアノを処分したいけれど、自分ではどうにも動かせない」という方にぴったりだといえるでしょう。
粗大ゴミ回収本舗の口コミ解説はこちら！
ピアノの処分に困ったら「不用品回収受付センター」へ！
この記事では、ピアノの種類別の処分方法や費用、売却できる状態の見極め方について解説してきました。
特にアップライトピアノやグランドピアノは重量があり、自力での搬出が非常にむずかしいため、安全に片付けるには専門業者のサポートが欠かせません。
そんなときに頼りになるのが、信頼できる不用品回収業者を探せる比較サイト「不用品回収受付センター」 です。
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