本記事では、プリンターの捨て方や中に残ったインクの捨て方を紹介します。

プリンターは年賀状やデータの印刷に便利なアイテムですが、故障すると捨て方に困る方も多いはずです。

何ゴミに該当するか分からず、ホコリを被るまで放置してしまうケースも多いでしょう。

そこで今回は、家電量販店の回収サービスや無料の捨て方を含めた、幅広い方法をまとめました。

プリンターを捨てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

家庭用プリンターは小型家電リサイクル法の対象

家庭用プリンターは小型家電リサイクル法の対象

家庭用のプリンターは、原則として小型家電リサイクル法の対象です。

小型家電リサイクル法の対象となっている製品については、回収ボックスなどに入れることで捨てられます。

しかし、ボックスのサイズはおよそ30cmほどと小さく、よほど小型のものでない限りは入りません。

また、業務用としてよく用いられているレーザープリンターは、トナーパウダーを熱で溶かすことで印刷するものですが、一般的なプリンターと同じ捨て方ができます。

ただし、業務用のプリンターは事業ゴミ扱いになり、産業廃棄物として捨てなければなりません。

産業廃棄物の回収に対応している不用品回収業者に依頼すれば、家庭用も業務用も一括で回収してもらえます。

小型家電リサイクル法とは

小型家電リサイクル法は、携帯電話・デジタルカメラ・ゲーム機など、従来の家電リサイクル法で対象外だった小型家電のリサイクルを促進するための法律です。プリンターをはじめ、家電4品目を除くほとんどの家電が該当します。

【無料あり】プリンターの主な捨て方

【無料あり】プリンターの主な捨て方

プリンターの主な捨て方は、以下の4つです。

  • 粗大ゴミとして出す
  • 家電量販店の回収・引き取りサービスを利用する
  • 小型家電回収ボックスに入れる
  • 不用品回収業者に依頼する

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

粗大ゴミとして出す

プリンターは、多くの自治体で「粗大ゴミ」に該当します。

例えば、千葉市では1辺が30cmを超えるものは粗大ゴミなので、一般的なサイズのものは粗大ゴミとして捨てましょう。

30cm以下のごく小型のプリンターについては、不燃ゴミとして捨てられます。

世田谷区でも千葉市と同様、30cm以下の小型プリンターは不燃ゴミ、30cm以上のものは粗大ゴミです。

家電量販店の回収・引き取りサービスを利用する

プリンターを販売する各家電量販店では、使わなくなった家電の回収・引き取りサービスを展開しています。

各家電量販店の対応は、以下の通りです。

店舗名 サービス内容・料金
ビックカメラ 3辺160cm以内の箱に詰めて発送:1,958円
(30kgまで)
ヨドバシカメラ 3辺160cm以内の箱に詰めて発送:2,200円
エディオン 3辺120cm以下を店舗に持ち込み:550円
(10kgまで)
ヤマダ電機 指定サイズ段ボールに入れて店舗に持ち込み:2,200円
(590×49×47cm)
ケーズデンキ 店舗に持ち込み:1,100円
※サイズ記載なし

家電量販店に引き取りを依頼する場合、550円~2,200円でプリンターを捨てることが可能です。

ただし、ヤマダ電機やケーズデンキなどは店舗持ち込みの価格となっているため、自宅に回収に来てもらうと別途で運搬料がかかります。

サイズなどに指定があるところも多いので、回収対象かどうか事前に問い合わせる必要があるでしょう。

小型家電回収ボックスに入れる

小型のプリンターであれば、小型家電回収ボックスに入れることで無料で捨てられます。

小型家電回収ボックスがある場所の例

  • 市役所・区役所
  • 家電量販店
  • 大型のスーパーマーケット
  • ショッピングモール
  • 自治体運営の施設
    (集会所・公園内の建物など)

ボックスの投入口のサイズは、およそ15×30cmほどとなっています。

B5やA4サイズの紙を印刷できるようなタイプは、ほとんど小型家電回収ボックスには入りません。

ごく小型のものに限り、ボックス投入によるリサイクルを検討しましょう。

不用品回収業者に依頼する

プリンターを素早く、手軽に捨てたいと考えている方は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。

不用品回収業者はプリンターをはじめ、他の付属部品やインクなども一括で回収してくれます。

自分で運び出したり、分別をしたりする手間も一切ないだけでなく、最短即日で回収に来てくれるのが大きなメリットです。

サイズや種類を問わず捨てられるので、業務用のプリンターの捨て方に悩む方にも向いています。

事業ゴミを捨てたいときは、必ず対応している不用品回収業者を選びましょう。

プリンターに残ったインクの捨て方は?

プリンターに残ったインクの捨て方は?

プリンターを捨てる際、悩むケースが多いのが中に残っているインクの捨て方です。

ここでは、インクの捨て方を詳しく解説します。

燃やすゴミとして捨てる

多くの自治体では、プリンターのインクは「燃やすゴミ」です。

例えば、横浜市ではインクーカートリッジを燃やすゴミとして捨てられます。

自治体によって分別方法などが異なるケースも多々あるので、捨て方は事前に確認しましょう。

回収ボックスに入れる

一部の家電量販店やホームセンター、自治体では、インクカートリッジの回収ボックスを設置しています。

さいたま市では、使用済インクカートリッジの回収を呼び掛けており、公民館などの公共施設に回収ボックスを設置していると記載されていました。

回収ボックスに入れられるメーカーには、限りがある場合もあります。

さいたま市の回収ボックスには、ブラザー・キヤノン・エプソン・日本HPのカートリッジしか入れられません。

投入する前に、条件などをしっかり確認しましょう。

未使用のものであれば売る

未使用のインクカートリッジは、フリマアプリなどで売れる可能性があります。

ただし、古いものや状態の悪いインクは買い手が付かず、無駄な時間だけが経過してしまうでしょう。

不用品回収業者に依頼すると、インクごとまとめてプリンターを捨てられます。

面倒に感じる場合は、依頼を検討してみてください。

プリンターを捨てる際にかかる費用

プリンターを捨てる際にかかる費用

次に、プリンターを捨てる際にかかる費用を紹介します。

粗大ゴミの処理費用

各自治体で粗大ゴミとして捨てる際は、500円前後の手数料がかかります。

例として、以下に主要な自治体の手数料をまとめました。

自治体 手数料
千葉市 390円
川崎市 30~49cm:300円
50~179cm:600円
横浜市 200円
大田区 インクジェット式:300円
レーザー式:1,300円
※家庭用に限る
さいたま市 550円

サイズや種類により、手数料が異なる自治体もあります。

大田区については、レーザー式も有料で粗大ゴミとして回収していますが、費用はやや高額です。

また、業務の用のレーザー式プリンターは粗大ゴミとして出せません。

不用品回収業者への依頼費用

不用品回収業者に依頼する際は、プリンター1台あたり1,000円前後の費用がかかります。

他に処分したい不用品があるときは、お得なパックプランを利用して一気に回収してもらうのがおすすめです。

パックプランでは、トラックに積めるだけの不用品やゴミを定額で回収してくれます。

回収にかかる費用の相場は、以下の通りです。

トラック積載プラン 目安の間取り 料金相場 (平車、箱車などトラックによる)
軽トラック積載プラン(Sパック) 1R~1K 15,000円〜20,000円
1.5tトラック積載プラン(Mパック) 1DK~2DK 30,000円~40,000円
2tトトラック積載プラン(Lパック) 2DK~2LDK 50,000円~70,000円
4tトラック積載プラン(LLパック) 3DK以上 80,000円~要見積もり

パソコンを一緒に捨てたい、プリンターを置いていたテーブルを一緒に回収して欲しいなどといった場合は、パックプランを検討しましょう。

プリンターを捨てる際の注意点

プリンターを捨てる際の注意点

プリンターを捨てる際の注意点は、以下の4つです。

  • 個人情報は削除しておく
  • 中にインクを残したままにしない
  • 大型のものは怪我や落下に気を付ける
  • 売れるものは限られる

それぞれ詳しく解説します。

個人情報は削除しておく

パソコンとWi-FiやBluetoothで接続されているプリンターなどは、中にデータが残されている可能性があります。

トラブル防止のためにも、必ず消去してから捨てましょう。

そのまま捨てると、個人情報の漏えいなど思わぬ事故につながることも考えられます。

中にインクを残したままにしない

プリンターを捨てるときは、中のインクを抜いた状態にしてください。

抜いたインクカートリッジは回収ボックスに入れるか、自治体のルールに従って捨てます。

大型のものは怪我や落下に気を付ける

大型のプリンターを捨てたいときは、落下による破損やケガに気を付けましょう。

プリンターはプラスチックで作られているものが多く、落とすことで割れて破片が飛び散り、怪我をするリスクがあります。

大きなトラブルにつなげないためにも、扱いには十分気を付けてください。

売れるものは限られる

不要なプリンターを売りたいと考える方は多くいますが、ほとんどの場合は売れません。

そもそも、リサイクルショップはモノが飽和状態になっており、よほど価値のあるものでなければ買い手がつかないためです。

人気メーカーのもの、高額なプリンター以外は捨てることを検討しましょう。

プリンターを楽に捨てるなら「不用品回収受付センター」へ

プリンターを楽に捨てるなら「不用品回収受付センター」へ

今回は、プリンターの捨て方を詳しく解説しました。

プリンターや中に残ったインクを楽に捨てたい方は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。

業者に依頼すれば、インクごと回収してくれます。

パソコンやデスクなど、他に回収して欲しいものがあるときや事業用プリンターを捨てたいときにも便利です。

業者選びに迷った際は、「不用品回収受付センター」をチェックしてみてください。

仲介手数料などは一切かからず、事業ゴミの回収にも対応している業者が多数掲載されています。

大型製品の運び出し、インクが残った状態のプリンターの回収も可能です。