本記事では、テントの捨て方を5つの方法で徹底解説します。

キャンプやアウトドアブームで活躍したテントも、古くなれば処分が必要になります。

テントの主要な捨て方は、自治体(粗大ゴミや一般ゴミ)、リサイクルショップ、フリマアプリ、そして不用品回収業者です。

また、テントは部品によって分別方法が異なるため、注意が必要です。

費用の目安や地域ごとの対応も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

テントの捨て方5選

テントの捨て方5選

テントはキャンプやアウトドアイベントで大活躍するアイテムですが、破れたりカビが生えたりして使えなくなった場合は処分が必要です。

ただし、大型で重さもあるテントは「普通のゴミ」として簡単に捨てることはできません。

ここでは、テントが何ゴミに分類されるのかも含め、代表的な5つ捨て方をわかりやすく紹介します。

自治体の粗大ゴミとして捨てる

もっとも基本的な方法が、自治体の粗大ゴミ回収サービスを利用することです。

テントのサイズが一定以上、たとえば「一辺が30cmを超える」などの場合は、ほとんどの地域で粗大ゴミに分類されます。

粗大ゴミとして出す場合は、予約制になっていることが多く、希望日の数日前までに申し込みが必要です。

回収日は自治体によって月に数回と決まっているため、スケジュールに余裕をもって準備することが大切です。

また、「テントの布・骨組み・ロープなどを一体として捨てられるか」「分解して出す必要があるか」などのルールも地域によって異なるため、事前の確認をおすすめします。

例えば、神奈川県横浜市では以下のように記載があります。

テント 粗大ゴミ 金属製以外で50㎝未満のものは燃やすゴミ
テントのポール(金属製) 粗大ゴミ 30cm未満のものは小さな金属類
テントマット 燃やすゴミ 畳んで50cm以上のものは粗大ゴミ
日よけテント 燃やすゴミ 畳んで50㎝以上は粗大ゴミ

粗大ゴミ処分券の購入が必要なケースもありますので、手順に従って処理しましょう。

分解してそれぞれ一般ゴミとして捨てる

テントを自分で分解して、素材ごとに一般ゴミとして捨てる方法もあります。

比較的新しいテントや組み立て式の製品は、布・ポール・ペグなどが分かれていることが多く、それぞれのパーツをゴミ袋に入る大きさにカットすれば、一般ゴミとして処理することが可能です。

ポップアップテントや簡易テントのように軽くて構造がシンプルなものは、分解して燃えるゴミ・不燃ゴミとして捨てやすいのも特徴です。

この方法のメリットは手数料がかからず、家庭ゴミとして処分できる点ですが、テントを分解し、適切な大きさに裁断するには手間と時間がかかります。

カッターやノコギリなどの工具を使う場面もあるため、安全に作業できる環境が必要です。

また、自治体ごとの分別ルールに従わなければならないので、事前に確認してから作業に取りかかりましょう。

リサイクルショップで買い取ってもらう

使用可能な状態であれば、リサイクルショップに持ち込んで査定してもらうという方法もあります。

特にブランドテントやアウトドア人気の高い製品は、中古市場でも需要が高いため、良い条件で買い取ってもらえる可能性があります。

ただし、買い取りを希望する場合は以下のポイントをチェックしましょう。

  • テントにカビや破れがないか

  • ポールやペグ、ロープなどの付属品がすべてそろっているか

  • 収納袋などに入れて持ち運びやすい状態か

  • 匂いや汚れが目立たないか

一部のリサイクルショップではアウトドア用品を扱っていないところもあるため、事前に電話やサイトで取扱いの有無を確認することが大切です。

持ち込む前には、可能な範囲で清掃しておくと査定額アップにつながる場合もあります。

フリマアプリで売却する

まだ使えるテントを処分したい場合、メルカリやラクマなどのフリマアプリを使って売却するのもひとつの手段です。

最近ではキャンプブームもあって、中古のアウトドア用品を求めるユーザーが増えており、出品してすぐに売れるケースも少なくありません。

出品時は以下の点に注意しましょう。

  • 商品の状態をできるだけ詳しく記載する

  • 汚れや破損があれば写真で明示する

  • 使用回数や保管方法なども記載する

  • 送料込みにする場合はサイズと重さに注意する

テントはサイズが大きく、梱包や発送作業がやや大変です。

特に、大型のテントは送料が高額になりがちなので、利益を考慮して価格設定をする必要があります。

例えば、テントを売却して「らくらくメルカリ便」を利用する場合、サイズに応じて750円から2,500円の送料がかかります(※全国一律料金)。

そのため、送料分を価格に反映することになり、場合によってはあまり利益が出ないことも考えられるでしょう。

発送や梱包に手間がかかっても問題ない人、時間に余裕がある人に向いている方法です。

不用品回収業者に引き取ってもらう

スムーズで手間がかからないのが、不用品回収業者に依頼して処分してもらう方法です。

自治体の粗大ゴミと違って、希望する日時に回収してもらえる点が大きなメリットです。

テント単体はもちろん、他の不用品とまとめて一括で回収してもらえるため、引っ越しや大掃除のタイミングで依頼する人も多くいます。

また、業者によっては重いテントや屋根裏・ベランダなどにある大型テントも、スタッフが自宅まで運び出してくれるため、体力に不安がある方や女性・高齢者でも安心して利用できます。

粗大ゴミの場合は所定の場所まで自分で運ぶ必要がありますが、その点で不用品回収業者は非常に利便性が高いといえるでしょう。

さらに、テント以外にも壊れたキャンプ用品・折りたたみチェア・クーラーボックス・BBQグリルなど、分別が面倒なアウトドア用品もまとめて一括処分が可能です。

分類の手間や処分方法を調べる必要がないため、「時間も手間も節約したい」という人に最適な方法です。

もちろん、急ぎの依頼や即日対応に応じてくれる業者もあるため、引っ越しや退去期限が迫っているときにも役立ちます

テントの部品とそれぞれの分別方法

テントの部品とそれぞれの分別方法

テントを捨てるときは、本体だけでなく部品ごとの分別が必要になることもあります。

ここでは、テントによく使われている代表的なパーツ「ポール(フレーム)」「ペグ」「収納袋」について、それぞれの正しい分別方法をわかりやすく紹介します。

ポール(フレーム)

ポールは、テントの骨組みを支える大事なパーツです。

素材はアルミ・スチール・グラスファイバーなどが使われており、種類によって分別方法が変わります。

一般的に、アルミやスチールのポールは「不燃ゴミ」または「資源ゴミ」に分類されます。

金属ゴミとして回収している自治体もあるので、事前に確認しましょう。

また、ポールが長いままだと収集車に入らないため、折りたたんだりカットしてからゴミ袋に入れるようにしましょう。

グラスファイバー製のポールは、燃えるゴミとして出せる自治体もありますが、素材が特殊なため自治体によって扱いが異なります。

見分けがつきにくい場合は、自治体の窓口に問い合わせると確実です。

または、不用品回収業者に依頼すれば分別を気にする必要がなくなります。

いずれの場合も、先端がとがっているポールは危険防止のためにテープを巻くなどの工夫をすると安心です。

ペグ

ペグは地面に打ち込んでテントを固定する釘のようなパーツで、金属製またはプラスチック製が一般的です。

ペグの材質によって分別方法が異なります。

金属製のペグは、通常「不燃ゴミ」や「金属ゴミ」として処理されます。

さびていたり、泥がついていることも多いため、処分前に軽く拭いたり汚れを落としておくとベターです。

鋭利な部分がある場合は、新聞紙などに包んでから袋に入れると安全に出せます。

プラスチック製のペグは、「燃えるゴミ」として出せるケースが多いです。

ただし、硬質プラスチックと判断されることもあり、その場合は「不燃ゴミ」扱いになります。

また、ペグは本数が多くなりがちなので、まとめて袋に入れてもよいかどうかもチェックしておくとよいでしょう。

収納袋

収納袋は、テントをしまって持ち運ぶときに使う布製の袋です。

多くの場合はナイロンやポリエステルなどの合成繊維でできており、基本的には「燃えるゴミ」に分類されます。

ただし、袋の中にプラスチック製の持ち手やファスナー、バックルがついている場合は、その部分が「不燃ゴミ」にあたることもあります。

自治体によっては“複合素材”として扱うため、燃えるゴミとして出せない可能性もあるため、念のため確認しましょう。

また、収納袋が破れていたり、テントを処分すると同時に使わなくなった場合は、中にゴミを入れて一緒に処分する方法もありますが、その際は袋の材質を考慮し、適切な分別をしてください。

収納袋はテント以外にも使いまわしできるため、状態が良ければ再利用するのもエコな選択肢です。

首都圏の各自治体での対応を比較

首都圏の各自治体での対応を比較

テントを捨てる際、どのように扱われるかは自治体によって異なります

同じ「テント」でも、ある市では粗大ゴミ、別の市では可燃ゴミとして処分できる場合もあり、ルールの違いに戸惑う人も多いです。

ここでは、首都圏の主要な自治体の対応を比較表にしてまとめました。

東京都練馬区 粗大ゴミ(申込制・有料)
神奈川県横浜市 木製品やプラスチック製品で50cm以上、金属製品で30cm以上のものは粗大ゴミ
埼玉県川越市 シート部分は可燃ゴミ、支柱部分は不燃ゴミ

テントを捨てる際にかかる費用は?

テントを捨てる際にかかる費用は?

テントの処分には、方法によってかかる費用が大きく異なります。

ここでは、自治体と不用品回収業者、それぞれの費用の目安と特徴を比較して紹介します。

自治体で捨てる場合

自治体の粗大ゴミ回収を利用する場合、費用は比較的安く抑えられます。

料金は1点ごとに設定されており、テントのサイズや重さによって異なるものの、相場としては200円〜1,000円程度が多いです。

申し込みは電話またはインターネットで行い、スーパーやコンビニなどで「粗大ゴミ処理券」を購入してテントに貼り、指定の場所に出す必要があります。

手続きや回収日が決まっているため、スケジュール調整や持ち出しの手間が発生する点には注意が必要です。

また、自治体によっては分解すれば可燃・不燃ゴミとして無料で出せる場合もありますが、その分、解体作業の負担がかかることになります。

お住まいのエリアでおすすめの業者

不用品回収業者の場合

不用品回収業者にテントの処分を依頼する場合、費用は自治体より高めですが、その分手間なく処分できる便利さが魅力です。

回収料金は業者によって異なりますが、テント1点だけを単品回収してもらう場合、3,000円~5,000円が相場となります。

これに出張費などが加算されるケースもあるため、事前見積もりが重要です。

費用自体は高くなるものの、特に次のような方にはおすすめです。

  • 大型テントや重たい荷物があり、自分で持ち出せない

  • テント以外にも捨てたい物が複数ある

  • 急いで処分したい、即日回収してほしい

不用品回収業者の費用について詳しくはこちら!

不用品回収業者が高いと感じたら?安く安全に利用するための知識

テントの捨て方に困ったら「不用品回収受付センター」へ!

テントの捨て方に困ったら「不用品回収受付センター」へ!

本記事では、テントの処分方法や注意点について詳しく解説しました。

大きくて分別が複雑なテントは、不用品回収業者に依頼するのがもっともスムーズな方法です。

どの業者を選べばいいか迷った場合は、「不用品回収受付センター」を活用すると安心です。

対応エリアや料金プラン、サービス内容のほか、利用者の口コミや評価も掲載されているため、信頼できる業者がすぐに見つかります。

さらに、見積もり・出張費・キャンセル料が無料の業者も多数登録されており、仲介手数料もかかりません。

サイト限定のクーポンやお得なキャンペーンも活用できるため、コストを抑えてテントを処分することが可能です。

「テントの捨て方がわからない」「すぐに処分したい」とお困りの方は、まずは気軽にご相談ください。