地域を巡回している不用品回収業者や、アポ無しで回収訪問に回るような不用品回収業者がいます。
このような不用品回収業者の中には、悪質な対応や高額請求を行うような業者もいるため注意が必要です。
本記事では突然家に来る不用品回収業者の注意点やトラブルの内容、回避策などについて紹介します。
安心して不用品回収業者を利用したい方も、ぜひ最後までご覧ください。
記事の内容
突然家に来る不用品回収業者には注意が必要
不用品回収業者は、自宅まで不用品の引き取りや回収に来てくれる点が強みであり、大きなメリットともいえる特徴です。
しかし不用品回収は基本的に消費者側が予約や申し込みを行い、見積りをしてもらったうえで利用するもの。
何の前触れもなくいきなり家に来るような不用品回収業者には、注意が必要です。
優良な不用品回収業者は、このように突然家に来るようなことはありません。大音量でアナウンスを流しながら地域を巡回している業者や、いきなり声をかけてくるような業者は怪しいと思い、細心の注意を払って対応するのが正解です。
実際、アポ無しで訪問してくる不用品回収業者とのトラブルが、消費生活センターなどへ多数寄せられているのです。
不用品回収業者のトラブル事例
自宅に突然不用品回収業者が来て、そこから思わぬトラブルへと発展していった事例をいくつか紹介しましょう。
本当は必要ないリサイクル料金を請求された
「家電製品などの不用品を回収する」という回収業者が軽トラックで近くに来たので、壊れたビデオデッキの回収を依頼したところ、リサイクル料金として2,000円を請求された。
引用:国民生活センター 相談事例より
本来、ビデオデッキはリサイクル料金の支払いが不要です。しかし消費者側が知らないのをいいことに、勢いに任せて本来必要のない費用を請求した事例です。突然の訪問で考える余地のない状況だったため、言われるまま支払ってしまったのでしょう。
買取品を転売されてしまった事例
「不用品の買取キャンペーンをやっている。不用品があれば買い取る」と女性が突然訪問。いらない洋服やバッグなどを出したが「壊れた宝飾品があれば出してほしい」といわれ、指輪やネックレスなどを出し2万5千円ほどで買い取ってもらった。後から金額に不満を感じ、買い戻したいと伝えたがすでに転売されてしまった後だった。
引用:国民生活センター 発表資料より
この方の場合、出した宝飾品の中に形見の品が含まれており、買取金額があまりにも安かったことなどもあって後悔された様子がうかがえます。また契約書なども交わしておらず、クーリング・オフやキャンセルなどに対するルールなども把握できていなかったことなども、トラブルの一旦となっているようです。
無料だからとお願いしたのに高額請求
無料回収をアナウンスしながらトラックで巡回している業者を呼び止め、不用品回収を依頼。作業前に無料であることを確認したのにも関わらず、不用品を軽トラックに積み終えたとたんに6万円を請求された。話が違うと抗議したが、「回収代金は「無料」だが、積み込み料金は発生する」と言われた。しつこく請求されたので仕方なく手持ちの3千円だけ支払った。残金は近いうちに取りに行くと言われたが、支払わなければいけないのか。領収証もないし、業者の住所や電話番号もわからない。
引用:国民生活センター 注目情報より
無料回収のはずが、なにかと理由をつけて高額請求をするという悪質なケースです。こちらは積み込み料金を請求された事例ですが、これ以外にも「下ろす場合には荷下ろし料がかかる」などと言われるケースもあります。相手の連絡先などがわからないため、対処が難しい例でもあります。
突然訪問してくる不用品回収業は違法か?
不用品回収業者に限らず、事前の連絡などなしにいきなり消費者宅に訪問し、みだりに商品販売や勧誘を行う行為は、「特商法」と呼ばれる法律によって禁止されています。
事業所以外の場所で訪問販売を行う際は、以下のことを消費者に対して伝える必要があります。
- 事業者の氏名(名称)
- 契約の締結について勧誘をする目的であること
- 販売しようとする商品(権利、役務)の種類
また、契約の申し込みを受けた場合には、商品の種類や金額、キャンセルや契約解除等に関して細かく記載された書面を作成して手渡すことが定められています。クーリング・オフ制度についても口頭での説明だけでなく、書面でも明記する必要があるのです。
もちろん書面に記載されている内容と異なることを告げ、言葉巧みに不用品回収や貴金属の買取を促す行為なども禁じられています。
偽った内容をもとに誤った認識へと至った場合には、承諾の意思表示の取消しや契約の解除などを可能とすることも特商法に記載されています。
不用品回収業者とのトラブル時は?
トラブルに遭ってしまった場合は、消費生活センターが相談に応じてくれます。
相談の際は、相手となる不用品回収業者の連絡先や会社所在地などの情報が必要となります。
ただし相談したからといって必ずしも支払ったお金が戻るとは限らず、回収品なども取り戻せないケースも多いです。
自身の身を守るためにも、アポ無しでくる不用品回収業者は安易に利用しないことが大切です。
訪問があった場合は、連絡先などがわかるものを必ず受け取ることや、契約内容などをしっかりと確認すること、事前に聞いていた内容や料金と異なる場合は毅然とした態度で断るなどの対応が必要です。
不用品回収業者とのトラブルを回避するには
突然家に来るような不用品回収業者に限らず、不用品回収業者と消費者の間ではさまざまなトラブルが報告されています。
こうした不用品回収業者とのトラブルを回避するための注意点について解説します。
業者選びは慎重に!
不用品処分を検討しているタイミングで業者が家に来ると、なんだかいいタイミングで来てくれたと感じてしまいがちです。あまり深く考えずに回収依頼をしてしまい、そこから思わぬトラブルへと発展してしまうケースも少なくありません。
こうした業者は「今日までのキャンペーンです」や「今決めていただければ安くします」などといって、消費者に考える時間を与えないようにするのも得意です。
このような言葉に惑わされないためにも、業者はその場で決めるのではなくしっかりと慎重に選ぶと決めておくことも大切でしょう。事前に贔屓にする業者などを決めておくと、迷いもなく騙される心配もなく安心して利用できます。
素性がはっきりとしている業者に依頼する
不用品回収を業者に依頼する際は、所在地や連絡先などがはっきりしているところに相談することが大切です。住所等を検索し、実際にその場所に事務所等があるか確認しておくとより安心して利用できます。
ただし所在地がはっきりしている=100%安全に利用できる業者というわけではないため注意は必要です。
万が一トラブルに発展した場合に、消費生活センター等で相談するために相手の連絡先等がわからなければ、何の対処もできないからというのが理由です。業者の素性がはっきりしていることは、最低限必須となる条件だと理解しておきましょう。
見積り後の追加費用は一切無しであるか確認
不用品回収を利用する時は、事前見積りを依頼することが大切です。見積り時はどういった作業にどのような費用がかかるのか、内訳なども確認しておきましょう。
また作業完了後に見積り以外の金額を請求されることがないよう、見積り後に金額が変更になることがないかもしっかりと確認しておきます。
できればキャンセルに関するルールなども事前に説明してもらうと良いでしょう。
業者側としても消費者とのトラブルは避けたい気持ちがあるため、有料業者であればわかりやすく丁寧に説明してくれるはずです。対応に違和感を覚える業者は、利用を控えることをおすすめします。
やたらと買取を強調するような業者は要注意
不用品回収や処分を依頼したはずなのに、貴金属や宝飾品、ブランド品などの買取査定を申し出てくるような業者もいます。こうした業者は最初から金品を安く買い取ることだけを目的としている場合がほとんどです。
当初の目的と反するような勧誘を受けた場合には、どんなにお得だと感じても話に乗らずに断ることが安全な利用に繋がります。予定になかった買取査定などは、キッパリと断るようにしましょう。
口コミなどもしっかりとチェックしましょう
過去に何らかのトラブルへと発展している不用品回収業者などは、ネットの口コミなどでよくない評価が書き込まれているものです。業者の公式ホームページにあるような口コミは、運営業者などで編集も可能なため、正直あまり信用できません。
信頼できる口コミを参考にしたい場合には、Googleのレビューや外部の口コミサイトなどをチェックするようにしましょう。よい口コミと悪い口コミ、あわせて確認することが重要です。
不用品回収受付センターの口コミも参考に!
不用品回収受付センターでは、全国各地の不用品回収業者の特徴や費用感などについて、わかりやすく解説しています。ユーザーからも多数の口コミが寄せられていますので、利用時の参考となるでしょう。
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