民間の不用品回収業者を利用するにあたって、行政の粗大ゴミ回収と何が違うのか、優良業者と悪い業者の見分け方など知っておいた方がいいことがあります。今回はそうしたイチオシ情報をまとめてご紹介します。
ゴミ回収サービスの見積もり依頼を上手に行うコツ遺品整理業者のサービス内容と、上手に活用するポイント引っ越し時の粗大ごみ回収、行政粗大ごみ回収のデメリット・行政の粗大ごみ回収の申込み方法をご紹介し、失敗しない粗大ゴミ回収業者の選び方・粗大ゴミ処分費を安く抑える7つのコツを使ってお得に粗大ゴミを処分しましょう。
行政の粗大ゴミ回収に関するおすすめ情報
行政が行う粗大ゴミ回収のメリットとしては「安い」ということです。これは確かに素晴らしいのですが、行政ならではの融通の利かなさや使いづらい点がありデメリットもあります。ここでは行政の粗大ゴミ回収の特徴について紹介します。
行政の粗大ごみ回収サービスについて
行政の粗大ゴミ回収サービスを利用する前にする5つの準備。
- 粗大ゴミの種類が回収可能なものか確認する
- 粗大ゴミ回収の予約をする
- 粗大ゴミ処理券を買う
- 処理券に必要事項を記入する
- 決められた日時に場所に粗大ゴミを運び出して回収してもらう
こう書くとシンプルに見えますが、行政のサービスということもあり実際にはかなり制約が多いです。
行政の粗大ゴミ回収の申込み方法と比較
行政の粗大ゴミ回収に申し込む場合、事前予約が必要です。数日後にきてくれる場合もありますが、タイミングによってはずいぶん待たされる場合があります。自治体ごとに申し込み窓口が異なり、ネット申し込みができる自治体と電話受付のみの自治体があります。日中外で働いている一人暮らしのビジネスパーソンにとっては、電話受付だけだとなかなかタイミングが合わないでしょう。
収集に必要なシールを粗大ゴミに貼る
自治体から派遣された粗大ゴミ回収業者は指定の場所に置いてあった粗大ゴミを文字通り持っていくだけです。粗大ゴミには専用のゴミ処理券を貼り付けて、必要事項を記入の上貼り付けなければなりません。
これもシールを貼り忘れていたり、申告の内容と違ったりすると回収せずに置いていかれてしまいます。声をかけてくれるスタッフもいますが、特にコメントもなく回収がされないというパターンが多いです。
ゴミ処理場に持ち込む
収集までの時間がどうしても合わない場合は、近隣のゴミ処理施設に直接持ち込むという方法もありますが、これは単純に手間です。予約が必要かどうかは自治体によって異なります。
家電リサイクル法で収集ができない
家電に関してはリサイクル法対象のエアコン、テレビ、冷凍冷蔵庫、洗濯機・乾燥機などは粗大ゴミで回収できません。購入した小売店か回収業者に処分を依頼しなければなりません。
行政粗大ゴミ回収デメリットとメリット
行政の粗大ゴミ回収は平日日中外で働いている人にはデメリットが目立つサービスです。
ゴミ処理券を貼る必要がある
まず粗大ゴミにはゴミ処理券を貼らなければいけませんが、その前に役所に電話かwebで申し込みを行い回収料金の確認、日時の予約をしなければなりません。回収料金を確認したら、コンビニや商店など自治体が指定する場所でゴミ処理券を購入、そしてそれに指定された事項を過不足なく記入する必要があります。
予約や記入事項など4つの手間がある
不用品回収業者に粗大ゴミの処理を依頼する場合は電話一本ですが、行政に依頼する場合は「電話もしくはネットで予約」「ゴミ処理券をわざわざ購入しに行く」「指定された事項を記入する」「粗大ゴミに貼る」といった4ステップが必要になります。
しかも回収のタイミングも自分ではコントロールできません。回収は平日の日中です。基本的には指定の日時の朝8時までに指定の場所に置いておけばいいのですが、出勤前に粗大ゴミを出す煩わしさ、夜勤の場合はそもそも時間帯が合わないということもあり得ます。しかも、回収のタイミングは数日で来てくれれば奇跡で、数週間かかると考えたほうがいいです。時間が開けば開くほど予約したのに忘れやすくなります。回収当日に出すのを忘れた場合再度予約が必要になります。
追加したくても予約以外の粗大ゴミは回収不可
予約した後に追加で回収してもらいたい粗大ゴミが出た場合も、ついでに持って行ってもらうということはできません。別に新たに申し込む必要があります。
家電リサイクル法対象物は回収不可
他にも、家電リサイクル法が適用される家電は回収できない、回収してもらうには指定の場所まで運びださないといけないという点もデメリットです。
逆にメリットはあるのかというと「安いこと」「行政のサービスだから安心」この2点くらいです。利便性に関しては全くないと考えてよいでしょう。
不用品回収業者に関するおすすめ情報
これらの手間や煩雑さを全部まとめて引き受け、かつ依頼主の希望したスケジュールに合わせてくれるのが不用品回収業者です。
不用品回収業者を利用するメリット
粗大ゴミ回収業者を利用するメリットは7つあります。
- 回収日を利用者に都合に合わせられる。即日も可能
- 重い粗大ゴミを家の中から搬出してくれる
- まとめて処分なら回収業者の方が安いことも
- 回収品目に制限がほぼない
- 買取も可能
- 当日現金払いかカード決済可能
- 粗大ゴミ回収だけでなく清掃作業もついでに依頼できる
民間の粗大ゴミ回収業者を利用することで、行政の粗大ゴミ回収にかかる手間や労力がなくなります。料金はかかりますが、それも大量の回収だったり買取できるものがある場合はむしろコスト削減になる可能性があります。
失敗しない粗大ゴミ回収業者の選び方
粗大ゴミ回収業者に依頼するデメリットとしては、業者によっては悪質であることです。回収ゴミの処分費用を浮かせるため不法投棄したり、無料だと歌っていたのに後から法外な料金を請求したり、処分すると言っていたのに転売したりといった業者がいます。優良な業者を見極めるためには下記のような点に気をつけましょう。
料金体系を確認する
基本料金と品目別の回収料金が別になっている場合が多いです。基本料金はいわゆる出張費と作業費と考えればいいでしょう。基本料金がない回収業者もいますが、その場合は1品あたりの回収料金が高くなっています。
トラック積み放題のようなパック料金の場合は大量のゴミ回収の場合にオススメです。また、清掃や解体などの特殊作業が発生する場合は必ず事前に相談しましょう。
見積もりを取る
発注時には必ず見積もりを取ること、そして可能なら見積もり合わせをした方がいいでしょう。不当な上乗せをしていないかどうか等の見極めにもなります。
また、追加料金が発生する場合の条件にも要注意です。発注時に状況等をしっかり伝え、「こんなに高くなるなんて」ということが起こらないように確認をする必要があります。
粗大ゴミ処分費を安く抑えるコツ
粗大ゴミ処分費を安く抑えるコツとしては、
- より安い業者を探す
- パック料金がある業者を利用する
- 追加で料金が発生しないようにする
上記のような点に気をつける必要があります。
より安い業者を探すためには見積もり合わせを行う必要があります。ゴミの量が大量にある場合にはトラック積み放題などのパック料金が設定されている業者がお得です。
また、発注時に実際に見にこないタイプの業者の場合は、ゴミの量や内容を正確に把握していないと実際に作業を開始して使い料金が発生する場合があります。量が多かったり判断できないような品目が含まれている場合は実際に下見に来てもらったほうがいいでしょう。
見積もり依頼のコツ
粗大ゴミ回収業者に事前に見積もりを取ることによって、
- 見積もり合わせができる
- まともな業者かわかる
というメリットがあります。見積もり合わせができれば価格が適正かどうかわかりますし、しっかりした内容・書式の見積書を発行してくれる業者は安心できます。
- できるだけ細かく項目や金額の内訳を記載してもらう
- 依頼内容をはっきりさせておく
- 現場を見てもらう
- 不用品の買取が可能か確認する
- 相見積もりをとる
見積もりを依頼するにあたって上記のような点に気をつけることで、精度の高い見積もりを取ることができます。また、作業人数や作業時間によっても料金が変わってきます。業者がわざと時間を長引かせて追加料金を取ることがないように注意が必要です。
状況別の回収・清掃業者選び
粗大ゴミをはじめとして様々な状況でゴミ回収や不用品回収を業者に依頼することがあります。それぞれの状況別でどのように業者を選んだらよいのでしょうか。
引っ越時の粗大ゴミ回収
引越し時に転居先に持っていかない家電や家具等を処分する場合には、不用品回収業者が便利です。行政の粗大ゴミと違って全部まとめて持って行ってくれるので手間がかかりません。
品目別の単価での回収料金の設定もありますが、量が多いようであれば、トラック積み放題のようなパック料金を利用することでコストが下げられるでしょう。
ゴミ屋敷の清掃業者の選び方
ゴミ屋敷は大量のゴミが以上に溜まった住居です。悪臭、害虫、汚染の原因になりますし、道にゴミがはみ出したり火災の原因になるなど重大な事故を引き起こす危険性があります。
こういったゴミ屋敷は当事者や家族が解決していることを放棄してしまっている場合、当事者が高齢や障害を持っており独力では解決は難しい場合があります。周囲の関係者や行政の助けが必要です。ゴミの回収は不用品回収業者を使うしか選択肢はないと言えるでしょう。
ゴミ屋敷の片付けにあたって
- ゴミの分別、回収
- ハウスクリーニング
- 害虫駆除
このあたりまでまとめて依頼できる業者を選ぶとよいでしょう。再び人間らしい生活ができるレベルまで、住居を復活させてくれるかどうかがポイントになります。
遺品整理について
遺品整理についても不用品回収業者に依頼すると便利です。専門性が必要な分野のため、特化している業者を選ぶと安心です。
信頼できる仕分けサービス
業者による遺品整理の際に、相続に関わる重要な書類や買取可能な物品が出てくることがありますので、しっかり仕分け保管してくれるかどうかが重要です。また、スマホやPCなどからデータを取り出すサービスをしている業者もあります。
特殊清掃が可能か
孤独死等の場合にはハウスクリーニングも合わせて必要になりますので、状況によっては特殊清掃対応もしてくれる業者の選定が必須です。床や畳等の張り替えが必要の場合もあります。
相続法の知識
遺品の買取も行っている業者が多いですが、相続するかどうか確定する前に換金してしまうと借金も相続することになる可能性があるため、相続放棄をするかしないか先に決める必要があります。このあたりの知識の有無も業者の選定には重要です。とはいえ特化型の業者であれば普通は認識しているはずです。
不用品回収業者で手間とコストを下げる
不用品回収業者を賢く利用することで、行政の粗大ゴミ回収サービスでは実現できない利便性の恩恵を受けることができます。安心できる業者選定を行い、住居も心もスッキリさせましょう。