本記事では、富士市における粗大ゴミの出し方や注意点を詳しく解説します。
富士市で対応していない品目や、持ち込み施設の情報まで網羅的に紹介しています。
また、家具や家電など大きなゴミは処分方法を誤ると回収されないだけでなく、不法投棄とみなされるおそれもあり危険です。
特に富士市は粗大ゴミの出し方が複雑であったり、戸別収集は一部の人しか使えないなどの制約があるため、正しい情報を確認しましょう。
富士市で出せない粗大ゴミはどんなもの?
富士市では、粗大ゴミとして回収してもらえる品目に制限があります。
なかには一見粗大ゴミに見えても、別の分類で出すべきものや、そもそも市では処理できない品目もあります。
富士市では50㎝以上の可燃物や、金属類のうち金属部分が8割未満のものが粗大ゴミとなりますが、以下のようなものは粗大ゴミとしての回収は行なっておりません。
種類 | 具体例 | 出し方 |
マットレス・ウレタンマット | 厚さが5cm未満でスプリングなしのもの | 燃えるごみで出す |
金属類 | 金属が8割以上のもの | 金属ごみで出す |
家電製品 | ホットカーペット、掃除機、ロデオマシーンなど50cmを超えるものを含む | 小型家電として出す |
可燃物 | 木製・竹製の棒状のもの、絨毯・カーペット類 | 50cmを超えるものも切り分けて燃えるごみで出す |
出せない身近な品目
以下のような日常で使う品目でも、粗大ゴミや通常ゴミとしても回収していません。
・し尿
・石、土、砂
・耐火金庫
・厚さ10cm以上の木製品
・自転車やバイクの部品、バッテリー、タイヤなど
・ピアノ
・消火器
誤って収集場所に出してしまうと、不法投棄と判断される可能性があります。
処分方法に迷った場合は、不用品回収業者へ依頼すると他のゴミと一緒に処分できるため大変便利です。
家電4品目
家電リサイクル法により、市では以下の4品目の回収を行っていません。
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テレビ(ブラウン管式、液晶式、プラズマ式)
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冷蔵庫・冷凍庫
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洗濯機・衣類乾燥機
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エアコン
これらは、資源として再利用するためにリサイクルが義務付けられています。
処分する場合は、購入した家電量販店に引き取ってもらうか、指定引取場所に自分で持ち込む必要があります。
しかし、これらの方法では時間と手間がかかってしまうため、不用品回収業者へ依頼することがおすすめです。
家電リサイクル法について詳しくはこちら!
処理困難物
市では回収できない「処理困難物」もあります。
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農機具
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工業用機械や業務用厨房機器
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高圧ガスボンベや塗料缶など危険物
これらは特殊な処理が必要なため、市では対応できず、専門の処理業者に相談する必要があります。
大量の粗大ゴミ
引っ越しや大掃除の際に出る大量の粗大ゴミについても、富士市では通常の回収では対応していません。
たとえば、事業活動に伴うゴミや催し物などで発生する粗大ゴミは、市の家庭ゴミとしては出すことができません。
市のルールに従っても処分が難しい場合は、不用品回収業者の利用を検討するのがスムーズです。
特に急ぎで片付けたい方や、運搬が難しい高齢者の方にとっては、業者の活用が負担も軽く便利でしょう。
富士市での粗大ゴミの出し方
富士市では、家庭から出る粗大ゴミを以下の3つの方法で処分できます。
・埋立等ゴミ回収
・戸別収集(高齢者限定)
・新環境クリーンセンターへの持ち込み
それぞれの処分方法には条件や手順があるため、詳しく確認してから利用することが大切です。
埋立等ゴミ回収
富士市では、月1回の「埋立等」の収集日に、以下の7種類のごみを資源物集積所に出すことができます。
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埋立ごみ
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小型家電
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粗大ごみ
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蛍光管
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電池類(乾電池・ボタン電池・コイン電池)
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スプレー缶
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使い捨てライター
このように粗大ゴミは埋立等の日に出すことができ、以下の条件に当てはまるものを出せます。
- 可燃物で全長、全幅、全高いずれかが50cmを超えるもの
- 金属を含むもので、金属の割合が8割未満で大型のもの
品目の例はこちらです。
・家具
・布団
・マッサージチェア
・ベビーカー
・キャリーバッグ
・スプリング入りマットレス、ウレタンマット(厚さ5㎝以上)
埋立等に該当する7種類のゴミは種類ごとに分別し、別々の袋に入れて出してください。
異なる種類のごみを同じ袋に入れると収集されない場合があります。
また、集積所に置く際も、種類ごとに少し離して置いてください。
収集日は町内会(区)によって異なりますので、事前に確認し、当日の朝8時30分までに出してください。
小型家電については、環境センターや一部の公共施設などに常設の小型家電回収ボックスが設置されており、そちらに持ち込むことで適切にリサイクルができます。
戸別収集(高齢者限定)
富士市では、高齢者が自宅から粗大ごみを集積所まで運ぶことが困難な場合に、無料で自宅まで収集に来てくれる「高齢者大型ごみの戸別収集事業」を実施しています。
この制度は、高齢者が安心して在宅生活を続けられるように支援することを目的としたものです。
以下の条件すべてに該当する方が対象です。
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65歳以上のひとり暮らし、または高齢者のみの世帯であること
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家族などの協力が得られず、自力で大型ごみを集積所に出すのが困難であること
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大型ごみを玄関先など、屋外に出しやすい位置まで移動できること(室内からの搬出は対象外)
【収集対象】
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一辺が50cm以上ある家具類(タンス、ベッド、ソファなど)
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家電製品類(ただし、家電リサイクル法の対象品目は除く)
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金属類(金属製の棚や脚立など)
※テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機、エアコンなどは対象外です。
【利用方法】
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年度内に1回、最大5品目まで申請可能
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利用には「申請書(様式1号)」の提出が必要
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申請者・利用者の情報
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ごみの寸法(幅・高さ・奥行)
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同意事項の記入が必要です
-
申請から約1週間~10日を目安に、新環境クリーンセンターの職員から連絡があり、収集日(水曜日が原則)の調整が行われます。
また、事前に職員が訪問して現地確認を行う場合があります。
搬出に危険が伴う場合や状況によっては、収集を断られることもあるため注意が必要です。
メリット
- ごみを出せないことで生活が困難になるのを防げる
- 地域との接点が生まれ、安否確認にもつながる
デメリット
- 申し込みには審査があるため、即日利用はできない
- 申請書などの手続きが煩雑
新環境クリーンセンターへの持ち込み
富士市では、家庭から出たごみを自分で直接「新環境クリーンセンター」へ持ち込むことができます。
持ち込みには事前予約が必須であり、正しい分別や持ち込みルールを守ることが条件です。
持ち込みの予約は前日までに行う必要があり、予約枠は30分ごとに15件ずつの先着順となっているため、早めの予約をおすすめします。
【受付可能な日時】
曜日 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
月〜金(祝日含む) | 8:30~12:00 | 13:00~16:00 |
土(祝日含む) | 8:30~11:00 | ×(午後不可) |
※日曜日および年末年始(12/29~1/3)は受け入れ休止。
※受付時間終了の20〜30分前までに手続きを済ませる必要があります。
【持ち込めるごみと条件】
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富士市内の家庭から発生したごみ(本人が持ち込むこと)
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富士市外に住んでいても、市内に所有する住居や土地のごみは可(公共料金領収書など住所確認書類が必要)
持ち込めないもの:
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富士市以外で発生したごみ
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古紙類
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市で処理できないもの(例:石、土、消火器、ピアノ等)
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未分別のごみ(分別が正しくないもの)
【持ち込みの流れ】
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予約時間にセンター到着
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ゲートで「予約番号」と「家庭ごみ持ち込み」の旨を伝える
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初回は身分証明書で本人確認あり
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信号が青になったら計量所へ進入
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指定場所に停車し、ごみを荷降ろし・分別
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終了後、出口計量所で計量し、退場
【車両・本人確認についての注意】
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原則として本人が自家用車またはレンタカーで搬入してください
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引越し会社や業者の車両で持ち込むと、事業系ごみとみなされる恐れがあります
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トラックは2トン車以下(全長4.7m以下)の平ボディのみ可
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代理人が持ち込む場合は、本人の住所が確認できる書類が必要です
メリット
- 希望のタイミングでごみを処理できる
- 粗大ゴミも大量に処分できる
デメリット
- 自力で搬出・搬入作業を行う必要がある
- 搬入にあたり車両が必要になるため、高齢者や一人暮らしの方にはハードルが高い
富士市での粗大ゴミを出す際の手数料
富士市では、家庭から出る粗大ゴミを「埋立等収集日」や「新環境クリーンセンターへの持ち込み」で処分する場合、基本的に無料で回収・処理してもらえます。
ただし、新環境クリーンセンターに事業系ごみを持ち込む場合には以下の手数料が発生します。
区分 | 単価(消費税込) |
---|---|
リサイクルできる剪定枝 | 10kgあたり102円 |
事業系一般廃棄物 | 10kgあたり150円 |
富士市独自のゴミ事情
富士市は静岡県東部に位置し、製紙業を中心とした工業都市として発展してきた背景があります。
そのため、都市機能と自然環境が共存するバランスの取れたまちづくりが進められており、ごみ処理に関する取り組みも非常に先進的です。
富士市のごみ処理は、「新環境クリーンセンター」に一元化されており、粗大ゴミや家庭ごみ、不燃物、資源物までを一括で処理できます。
この施設はごみの処理・資源循環・発電・市民啓発など、多面的な役割を担う「資源循環パーク」として位置づけられており、焼却処理・リサイクル・環境学習・温浴施設の機能が一体となった総合施設です。
また、ごみ出しルールの見える化と利便性向上のためにスマートフォン向けアプリ「さんあ〜る」を導入しています。
このアプリでは、
-
各ごみの分け方
-
収集日カレンダー
-
ゴミの分け方便利帳
などが手軽に確認でき、分別の迷いがなくなるだけでなく、ごみ出し忘れ防止の通知機能も備えています。
スマートなごみ管理が可能なツールとして、多くの市民に利用されています。
富士市 自治体以外での粗大ゴミ処分方法
富士市では自治体による粗大ゴミの回収体制が整っていますが、「すぐに処分したい」「収集日まで待てない」「持ち込む手段がない」といった場合には、民間サービスの利用も選択肢になります。
ここでは、自治体以外の主な処分方法とそれぞれの特徴を解説します。
・買い替えでの引き取り依頼
・リユースショップでの売却・処分
・不用品回収業者に依頼
買い替えでの引き取り依頼
家電や家具を買い替える際、多くの量販店では古い製品を有料で引き取るサービスを提供しています。
新しく購入する製品と同じ種類の製品であることが条件の場合が多いです。
メリット
- 新しい商品と同時に回収されるため手間が少ない
- 法に則った処分ができて安心
デメリット
- 買い替えが前提のため、不要品だけの処分はできない
- リサイクル料金+収集運搬費が別途必要な場合がある
リユースショップでの売却・処分
状態が良い家具や家電であれば、リユースショップへの持ち込みや、フリマアプリ・ネットオークションでの売却も可能です。
特に製造年数が新しいものや、有名メーカー品は需要があります。
メリット
- 処分費用がかからないどころか、収入になる場合も
- 環境負荷を抑える「エコ」な選択
デメリット
- 買い手がつくまで時間がかかる
- 梱包・発送や搬入搬出が手間になる
不用品回収業者に依頼
手間なく、スピーディーに処分したい場合は、不用品回収業者への依頼がもっとも便利です。
運び出しや分別もすべて任せることができ、引越しや遺品整理、大量の処分などにも柔軟に対応しています。
メリット
- 電話一本で最短即日対応も可能
- 運び出し不要なので高齢者や女性でも安心
- 量が多くても一括対応できる積載プランあり
デメリット
- 自治体の無料回収に比べて費用がかかる
- 悪質業者とのトラブルリスクもあるため、業者選びが重要
不用品回収業者の費用についてはこちら!
富士市の粗大ゴミ処分は不用品回収受付センターに
本記事では、富士市における粗大ゴミの正しい出し方や処分方法について詳しく解説しました。
「回収日まで待てない」「大型家具を外まで運び出せない」とお悩みの方や、大掃除や引越しで大量の不用品が出た方には、不用品回収業者の活用がおすすめです。
どの業者に依頼するか迷った場合は、「不用品回収受付センター」を利用すれば、富士市に対応する信頼性の高い業者を簡単に比較・選定できます。
対応エリアや料金、サービス内容、口コミなども事前に確認でき、ニーズに合った業者をスムーズに選ぶことが可能です。
また、サイト限定の割引特典やクーポンが用意されていることもあり、費用を抑えて不用品を処分できる点も大きな魅力です。
富士市で粗大ゴミや不用品の処分にお困りの際は、ぜひ「不用品回収受付センター」をご活用ください。