本記事ではゴミ屋敷の片付けと遺品整理について解説します。
故人の遺品を整理しようとしたらゴミ屋敷と化していたといったケースであっても、この記事で各業者の費用相場を把握しておけば慌てずに片付けを進められます。
さらに、遺品整理とゴミ屋敷の片付けを依頼する前のポイントも解説しています。
遺品整理の進め方が分からないという人はもちろん、生前整理を進めて遺族に負担をかけたくないという人も参考にしてください。
ゴミ屋敷片付けと遺品整理は両立可能?
故人の住宅がゴミ屋敷と化していた場合、片付けと遺品整理の両立は困難でしょう。例えば床に物が散乱している程度のゴミ屋敷であれば、個人であっても片付けと遺品整理を両立できる可能性があります。
ただし、遺品整理だけでも1年かかる方もおられます。ご自身の状況によって見極めることが大切です。
ひざ上までゴミが溜まっている、粗大ゴミが放置されているといったゴミ屋敷では個人で遺品整理を両立させるのは困難です。このように状態のひどいゴミ屋敷の場合、遺品の仕分けや粗大ゴミの運び出しは難しいため、専門である不用品回収業者への依頼がおすすめです。不用品回収業者によっては遺品整理に対応しているケースもあります。
このような遺品整理の負担を軽減する方法が生前整理です。生前整理は亡くなる前に物や資産を整理することを指し、終活の一環としても知られています。生前整理がされていれば、遺品整理の負担を軽減できるだけでなく、相続トラブルを事前に防止できる、財産を誤って処分されるリスクを軽減できるといったメリットもあります。
遺品整理とゴミ屋敷の片付けができる不用品回収業者の料金相場
遺品整理、ゴミ屋敷、さらには不用品回収の料金相場について解説します。
遺品整理の相場
遺品整理の相場は間取りや部屋の数によって変動するのが一般的です。遺品整理の相場としては以下が目安になります。
間取り | 料金相場 | 作業人数 |
1R~2DK | 5万円~16万円 | 1~5人 |
2LDK~3DK | 17万円~20万円 | 3~7人 |
3LDK~4DK | 21万円~24万円 | 4~8人 |
4LDK~ | 25万円~ | 4~10人 |
間取りや部屋の数が増えると作業に携わるスタッフの人数も増えていきます。その結果、人件費もかさみ遺品整理費用も高くなっていきます。遺品整理にかかる費用を抑えるのであれば事前に生前整理をしておくことがポイントです。生前に整理をしておけば、その後の整理にかかる費用と家族の負担を軽減できます。
不用品回収の相場
不用品回収業者の多くは積載プランと単品回収のプランを用意しています。積載プランはトラックに定額で可能な限り積めるプランです。
一方、単品回収はその名の通り、ひとつの不用品だけしか回収しません。積載プランの相場は次のとおりです。
積載プラン | 目安の間取りとトラック | 料金相場 (平車、箱車などトラックによる) |
Sプラン | 1R~1K・軽トラック | 15,000円〜20,000円 |
Mプラン | 1DK~2DK・1.5tトラック | 30,000円~40,000円 |
Lプラン | 2DK~2LDK・2tトラック | 50,000円~70,000円 |
LLプラン | 3DK以上・4tトラック | 80,000円~要見積もり |
ゴミ屋敷の片付けの相場
ゴミ屋敷の片付けの相場は次のとおり間取りによって変動します。
間取り | 料金相場 | 作業人数 |
1R~2DK | 3万5,000円~10万円 | 2~3人 |
2LDK~3DK | 14万円~16万円 | 4人 |
3LDK~4DK | 18万円~20万円 | 4人~5人 |
4LDK~ | 22万円~ | 5人 |
ゴミ屋敷の片付けも遺品整理と同じく、間取りが広いほど作業にあたる人数も増えるため、料金相場は高くなります。
遺品整理とゴミ屋敷の片付けができる不用品回収業者に依頼するメリット
遺品整理とゴミ屋敷の片付けができる不用品回収業者に依頼するメリットとして以下が挙げられます。
- ひとつの業者だけに依頼をする方が費用と時間が抑えられる
- 短期間で遺品整理とゴミ屋敷の片付けが完了する
- 遺品供養や特殊清掃・害虫駆除・除菌消臭に対応している
- タンスなどの運び出しや近所にバレない対応、深夜早朝即日対応ができる
- 貴重品探索や立会い不要などのサービスがある
- 遺品整理士が在籍している業者が多い
- デジタル遺品にも対応している業者が多い
ひとつの業者だけに依頼をする方が費用と時間が抑えられる
複数の業者に別々に依頼すると、手間や費用がかさむ可能性があります。一つの業者にまとめて依頼すれば、交渉やスケジュール調整も一度で済み、トータルコストと時間を大幅に削減できます。
短期間で遺品整理とゴミ屋敷の片付けが完了する
遺品整理、ゴミ屋敷それぞれの専門的なノウハウと経験を持つ業者に依頼することで、作業が効率的に進みます。短期間で片付けが完了するため、早く新たな生活をスタートさせることができます。
遺品供養や特殊清掃・害虫駆除・除菌消臭に対応している
遺品整理を専門としている業者の中には、遺品の供養や、特殊清掃、害虫駆除、除菌消臭など専門的なサービスにも対応しているケースがあります。このような業者であれば特殊清掃をはじめとした作業も一括して依頼できるため、別途手配する手間が省けます。
タンスなどの運び出しや近所にバレない対応、深夜早朝即日対応ができる
遺品整理やゴミ屋敷を整理しているとタンスなどの大型家具も処分が必要になるケースがあります。大型家具の運び出しもプロに任せれば安心です。
また、近所の目を気にせずに作業を進めたい方のために、プライバシーに配慮した対応や、深夜・早朝・即日の対応を行ってくれる業者も存在します。
貴重品探索や立会い不要などのサービスがある
貴重品の探索サービスを提供している業者もあります。探索サービスがあれば見つからなくなった思い出の品も見つかる可能性があります。
さらに、忙しい方のために立会い不要で作業を進めてくれる場合もあり、時間の有効活用が可能です。
遺品整理士が在籍している業者が多い
専門資格を持つ遺品整理士が在籍している業者が多く、遺品に対して適切で丁寧な対応が期待できます。このように適切な対応を講じる業者であれば、遺族の心情に寄り添ったサービスを提供してくれます。
デジタル遺品にも対応している業者が多い
パソコンやスマートフォン内のデータなど、デジタル遺産の整理にも対応している業者が増えています。大切なデータの管理や削除など、専門知識が必要な作業も安心して任せられます。
遺品整理とゴミ屋敷の片付けができる不用品回収業者に依頼するデメリット
遺品整理とゴミ屋敷の片付けができる不用品回収業者に依頼する際は次のようなデメリットも把握しておきましょう。
- 自分で遺品整理するよりも費用がかさむ
- 業者を選定する必要がある
自分で遺品整理するよりも費用がかさむ
不用品回収業者に遺品整理とゴミ屋敷の片付けを依頼した場合、自分で進めるよりも費用がかさんでしまいます。不用品回収業者に依頼した場合、人件費、運搬費、処分費などがかかるだけでなく、住宅の状況によっては特殊清掃や害虫駆除などのオプションサービスの費用が発生するため、さらに費用がかかってしまうでしょう。
ただし、前述のとおり自分で対応しようとすると、遺品整理だけでも1年かかる方もおられます。ゴミ屋敷となれば、さらにかかることは明白なうえ、危険も伴います。ハウスダストや害虫などで体調を崩すこともあるでしょう。
時間や健康との配分を考えて決断することをおすすめします。
業者を選定する必要がある
遺品整理とゴミ屋敷の片付けに対応している不用品回収業者はいくつもあります。
そのため、ひとつひとつの業者に見積もりを取っていると時間がかかってしまいます。このように業者選定にかかる時間を削減するのであれば、不用品回収受付センターの一括見積もりサービスの活用がおすすめです。仲介手数料がかからないうえ、公式サイト限定クーポン券やキャンペーンも利用できます。
遺品整理とゴミ屋敷の片付けを依頼する前のポイント
遺品整理とゴミ屋敷の片付けを不用品回収業者に依頼する前には次のようなポイントを押さえておきましょう。
- 取り掛かる前に気持ちを整理する
- デジタル遺品も忘れずにチェックする
- 遺品整理後に電気水道を解約する
- 導線の確保やある程度のゴミの処分を行ってから見積もり依頼をする
取り掛かる前に気持ちを整理する
遺品整理やゴミ屋敷の片付けは、単なる物理的な作業ではなく、感情的なプロセスでもあります。特に遺品整理では、故人との思い出が詰まった品々に触れることで、さまざまな感情が湧き上がることがあります。このような感情をコントロールするには次のような方法の実践がおすすめです。
- カタルシス:涙を流す、声に出して思いを伝えるなど、自分の感情を浄化させる
- ジャーナリング:自分の心情を記録して心の安定を図る
デジタル遺品も忘れずにチェックする
現代では、多くの人がデジタルデバイスやオンラインサービスを利用しています。次のような故人のデジタル遺品を適切に管理することも重要なステップです。
- パソコンやスマートフォンの確認:デジタルデバイスを確認して大切な写真などはバックアップを取って保存しておく
- オンラインアカウントの整理:SNSやサブスクリプションサービスなどオンラインアカウントの解約やデータのダウンロードを進める
遺品整理後に電気水道を解約する
遺品整理や片付けの作業中には、電気や水道が必要となります。
そのため、作業が完了した後に電気・水道の解約手続きを行いましょう。解約を忘れると、不要な基本料金が発生する可能性があります。解約手続きは各サービスの窓口やオンラインで行うことができます。
導線の確保やある程度のゴミの処分を行ってから見積もり依頼をする
ゴミ屋敷の片付けと遺品整理の見積もりを依頼する際は導線を確保し、ある程度ゴミを処分しておきましょう。ある程度のゴミを処分しておけば、見積もりで提示される費用を抑えられます。
しかし、ゴミ屋敷の状況によっては足を踏み入れるだけでも危険なケースがあります。足を踏み入れるのすら危険なゴミ屋敷の場合は無理は避けましょう。
不用品処分と遺品整理を同時に行なうなら不用品回収受付センターがおすすめ
不用品処分と遺品整理を遺族や家族が行うのは時間がかかってしまうため、どちらにも対応している不用品回収業者に依頼がおすすめです。
「不用品回収受付センター」では不用品処分と遺品整理、どちらにも対応している業者を掲載しています。遺品整理は故人と向き合うだけでなく、相続に関わる大切な作業です。
そのため、より慎重な作業が求められ、ちょっとした疑問も適切に解消する必要があります。「不用品回収受付センター」には不用品回収に精通したスタッフが在中しています。そのため、遺品整理にともなう不用品処分の質問をいつでも投げかけられます。
遺品整理にともなう不用品処分の疑問や業者選定でお悩みの方はぜひ「不用品回収受付センター」にご相談ください。