本記事では仏壇をどのように処分するのかや相場、魂抜きなどについて解説します。

墓じまいや買い替えなどの理由で仏壇の処分を検討している方や、思い出の詰まった仏壇を粗大ゴミなどで処分していいのか悩んでいる方に向けて、仏壇の処分方法や方法ごとの費用やメリット、デメリットなどをまとめました。

仏壇処分にあたっての注意点もまとめていますのでぜひ参考にしてみてください。

仏壇の処分方法は6つ

仏壇を処分するまでの4つのステップ

仏壇の処分方法は大きく次の6つです。

  1. 粗大ゴミや燃えるゴミとして処分する
  2. お寺に引き取ってもらう
  3. 仏具店に依頼する
  4. フリマアプリに出品する
  5. リサイクルショップに買取を依頼する
  6. 不用品回収業者に依頼する

ここでは仏壇を処分するそれぞれの方法について詳しく解説します。

粗大ゴミや燃えるゴミとして処分する

仏壇はそのまま処分するのであれば粗大ゴミとして処分可能です。処分にかかる費用は自治体、サイズによって異なり、例えば渋谷区で幅および高さの合計が135cm以下の仏壇を処分するのであれば400円が必要です。また、解体した仏壇であれば自治体によって燃えるゴミとして処分可能です。

お寺に引き取ってもらう

菩提寺との関係が構築されている場合、引き取りを依頼可能です。一般的に菩提寺が引き取ってくれる仏壇は住職がひとりで持ち運べるほどのサイズに限られています。そのため、あまりに大きな仏壇は引き取ってもらえない可能性があるでしょう。

仏具店に依頼する

仏具店にも仏壇の処分を依頼できます。例えばはせがわや大野屋といった大手では処分に対応しています。特にはせがわの場合、オンラインでの申し込みが可能です。一方、大野屋は店舗もしくはテレホンセンターにて申し込みできます。

フリマアプリに出品する

フリマアプリやインターネットオークションに仏壇を出品することも可能です。仏壇は中古で購入する方もいます。そのため、使わなくなった仏壇をフリマアプリやインターネットオークションに出品することで買い手が見つかる可能性があるでしょう。

リサイクルショップに買取を依頼する

仏壇の種類によってはリサイクルショップや骨董屋にて高価で買取してもらえます。特に内部に金箔が張ってある金仏壇の場合、伝統工芸品として買い取ってもらえる可能性があります。

一般的に金仏壇は浄土真宗で用いられるものの、使用できる宗派に定めはないため、処分を検討している仏壇が金仏壇かどうか確認してみましょう。

不用品回収業者に依頼する

一般的な家具や家電の回収に対応している不用品回収業者にも仏壇処分を依頼可能です。しかし、一般的な家電や家具と異なり仏壇は取扱いが特殊なため、検討先の業者が回収に対応しているかの確認が必要です。

処分方法別の費用相場とメリット・デメリット

処分方法別の費用相場とメリット・デメリット

仏壇の処分にかかる費用やメリット・デメリットは、次のとおりどのような方法で処分するかによって異なります。

処分方法 費用相場 メリット デメリット
粗大ゴミ・燃えるゴミ 500円~2,000円 処分費用を抑えられる 周囲の目が気になる
お寺に引き取ってもらう 1万円~10万円 供養も含めた処分が可能 菩提寺との関係性によっては依頼が難しい
仏具店に依頼する 2万円~8万円 適切な供養を経て処分が可能 処分のみに対応していない店舗もある
フリマアプリに出品する ・販売手数料相場:商品代金の5%~10%

・振込手数料:100円/回~200円/回

・発送料相場:2,000円~6,000円(同一地域間)

売却できれば収入になる 買い手が見つからない可能性がある
リサイクルショップに買取を依頼する 原則不要 売却できれば収入になる 買い取ってもらえない可能性がある
不用品回収業者に依頼する 2万円~8万円 自宅まで引き取りに来てくれる 無資格で不用品回収を行なっている業者もある

ここではそれぞれの処分方法について詳しく解説します。

粗大ゴミ・燃えるゴミとして処分する際の費用相場とメリット・デメリット

仏壇を粗大ゴミとして処分する場合、費用相場は500円~2,000円とされています。しかし、住んでいる自治体によって費用が異なるため、事前に費用を把握しておきましょう。

仏壇を粗大ゴミ、燃えるゴミとして処分するメリットは処分費用を抑えられるという点です。そのため、処分にかかる費用を抑えたいという方には向いています。特に仏壇を解体する場合、燃えるゴミとして処分できるため費用は発生しません。

しかし、処分にあたっては所定の場所に仏壇を出さなければならないため、人によっては近所の目が気になってしまうでしょう。また、住んでいる地域によっては処分に対応していないなどのルールが設けられています。このようなルールを守らないと不法投棄になりかねないため、自治体の定めに従う必要があります。

お寺に引き取ってもらう際の費用相場とメリット・デメリット

菩提寺に仏壇を引き取ってもらう際の費用相場は1万円~10万円ほどです。菩提寺に仏壇を引き取ってもらう際の費用はお布施として扱われるため、どれくらいの費用がかかるのかを直接確認しておきましょう。

菩提寺に仏壇を引き取ってもらうことで供養も含めた処分が可能です。そのため、祖先への思いを大切にしたいという方に向いています。一方、菩提寺との関係性によっては依頼が難しい、菩提寺まで仏壇を持ち込む必要があるといったデメリットが挙げられます。

仏具店に依頼するする際の費用相場とメリット・デメリット

仏具店に仏壇処分を依頼した場合、2万円~8万円が費用相場です。特に仏壇を買い換えるのであれば、より低価格で処分に対応してくれるでしょう。

仏具店に依頼するメリットは菩提寺と同じく、適切な供養を経て処分してくれるという点です。しかし、店舗によっては処分のみに対応していないケースがあります。

フリマアプリに出品する際の費用相場とメリット・デメリット

フリマアプリに出品する際は販売手数料、振込手数料、商品の発送料が発生します。販売手数料、振込手数料と発送料はフリマアプリ、配送業者によって異なりますが、相場は次のとおりです。

  • 販売手数料相場:商品代金の5%~10%
  • 振込手数料:100円/回~210円/回
  • 発送料相場:2,000円~6,000円(同一地域間)

なかには、特定の銀行であれば振込手数料が無料になるフリマアプリもあります。

フリマアプリであれば、買い手が見つかれば収入が得られるため出品にかかった費用を軽減可能です。しかし、フリマアプリに仏壇を出品したとしても買い手が見つかるとは限りません。状態などによっては買い手が見つからないままの恐れもあるでしょう。

リサイクルショップに買取を依頼する際の費用相場とメリット・デメリット

リサイクルショップに仏壇を買い取ってもらうのであれば、処分費用は基本的に発生しません。状態が良ければ買取代金を受け取れるため、費用を発生させずに仏壇を処分したいという方には向いているでしょう。しかし、即日対応できない場合や値段が付かない場合などもあります。値段が付かずに買い取ってもらえないと、再度別の処分方法を検討しなければなりません。

不用品回収業者に依頼する際の費用相場とメリット・デメリット

仏壇の処分は2万円~8万円ほどで不用品回収業者に依頼可能です。

不用品回収業者に依頼するメリットは適切な処分が期待できる、自宅まで引き取りに来てくれるといった点が挙げられます。さらに、買取に対応している業者もあるため、処分費用を抑えられる可能性があるでしょう。

一方、業者によっては無資格で不用品回収を行なっているケースもあるため、事前にホームページなどのチェックが必要です。

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仏壇を処分するまでの4つのステップ

仏壇を処分するまでの4つのステップ

仏壇を処分するまでのステップは次のとおりです。

  1. 処分方法を決める
  2. 見積もり(各業者に依頼する際)や運搬方法を決める
  3. 仏壇を運び出す
  4. 魂抜きを行なう

処分方法を決める

仏壇処分にあたってはどのような方法にするのかを決めます。自宅に引き取りに来て欲しいのであれば不用品回収業者、費用を抑えるなら自治体で処分など、自分の希望に沿った方法で処分しましょう。

見積もりや運搬方法を決める

仏具店などに依頼するケースでは見積もりを依頼して費用を把握しておきましょう。また、仏壇をどのように運搬するのかや日程などもこの段階で決めておくとスムーズに作業が進みます。

仏壇を運び出す

見積もりや処分方法を決めたら仏壇を運び出します。業者に依頼している場合、運び出しが完了してから費用を支払うのが一般的です。

魂抜きを行なう

仏壇処分時には仏壇の供養とも呼べる儀式、魂抜き(閉眼供養)を実施します。粗大ゴミや燃えるゴミとして処分するケースでは自ら僧侶に魂抜きを依頼しましょう。一方、それ以外であれば依頼先の業者や住職が対応してくれるのが一般的です。

仏壇を処分する際の4つの注意点

仏壇を処分する際の4つの注意点

仏壇を処分する際は次のような点に注意しましょう。

  1. 処分前に仏壇の中身を確認しておく
  2. 親族・菩提寺の理解を得ておく
  3. 宗派によっては処分方法が異なる
  4. 不法投棄は法律に抵触する

処分前に仏壇の中身を確認しておく

仏壇の中に通帳や印鑑、家系図などがしまいこまれていることがあります。そのため、処分前に中身を確認しておきましょう。見落としがないように数人で確認するのがおすすめです。

親族・菩提寺の理解を得ておく

仏壇の処分にあたっては親族や菩提寺の理解を得ておきましょう。仏壇は代々続く大切な物です。そのため、親族や菩提寺によっては処分に否定的なケースがあります。それにもかかわらず無断で処分してしまうとトラブルに発展しかねません。

宗派によっては処分方法が異なる

宗派によって仏壇の処分方法が異なります。例えば曹洞宗や真言宗などは魂抜きが行われるのに対して、浄土真宗では魂抜きが行なわれません。魂抜きではなく遷座法要と呼ばれる儀式が行なわれます。そのため、どの宗派の仏壇なのかを把握して、適切な方法で処分しましょう。

不法投棄は法律に抵触する

仏壇を処分する際は不法投棄は厳禁です。不法投棄をした場合、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が科せられる可能性があります。また、無資格の不用品回収業者に依頼した場合、業者が不法投棄しかねません。このようなリスクを避けるためにも有資格の業者を選択しましょう。

仏壇の処分は不用品回収受付センターにお任せ

大切な思い出が詰まった仏壇を処分する場合、適切な取扱いをしてくれる不用品回収業者への相談がおすすめです。不用品回収業者は運び出しのプロなので、大きな仏壇から小さな仏壇まで、どんなサイズでもスタッフが丁寧に運び出します。

さらには、即日回収や深夜早朝の対応も可能です。引越し先に入る大きさではなかったときや、仕事が忙しいときにも便利にお使い頂けます。

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