粗大ゴミの相場を徹底調査！自治体の収集料金と回収業者の料金は結局どちらがお得？

粗大ごみを処分したいと思っても高額な回収料金がかかりそうな気がして結局そのままにしていませんか？

実際に不用品の処分について見てみましょう。処分の方法は以下の2つありますが、よく言われるように金額とサービスに違いがあります。

1. 自治体のゴミ収集サービスは手間と時間が掛かるものの安い（6,000円程度）
2. 民間の不用品回収サービスは頼んだその日に回収してくれるものの高い（15,000円程度）

※金額例：ベッド・マットレス・ソファー・その他細々したゴミ

このどちらのサービスを使うかは、その料金への考え方と状況によって様々です。
しかし、ここで問題となるのは「2」の不用品回収業者が本当に相場通りで回収してくれるかどうかです。

自体とは異なり予め料金が明示されていないため、不用品回収業者に頼む際には適正料金の見積もりを書いてもらうことが重要です。

では、適正な回収料金とはいくらなのでしょうか。

今回は、「自治体の粗大ゴミ回収の相場がいくらだか知りたい。自分の住まいのある自治体の料金が高いのか安いのかよくわからないし、民間の不用品回収業者との比較もしづらい」と感じている多くの方に、今回は粗大ゴミ回収の相場と、自治体・回収業者に分けて、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

粗大ゴミの相場

粗大ゴミ回収業者の料金の仕組み

粗大ゴミ回収業者の料金設定の仕組みは各社によって異なりますが、大きく分けると次の6つになります。

1. 基本料金＋品目ごとの料金
2. 基本料金はなく品目ごとの料金
3. トラック1台単位などの定額料金
4. 解体作業（エアコンなど）
5. 搬出作業（ピアノなどクレーン搬出）
6. 清掃作業（現状回復など）

粗大ゴミ回収業者の相場

粗大ゴミ単品の料金相場

積み放題プランの料金相場

• 軽トラック…8,000～15,000円
  （段ボール箱15箱　45リットルのごみ袋なら30袋程度）
• 1.5tトラック…20,000～30,000円
  （段ボール25箱　45リットルごみ袋45袋程度）
• 2tトラック（平）…35,000～60,000円
  （段ボール35箱　45リットルごみ袋60袋程度）
• 2tトラック（バン）…50,000～90,000円
  （段ボール50箱　45リットルごみ袋75袋程度）
• 4tトラック…50,000～90,000円
  （段ボール80箱　45リットルごみ袋140袋程度）

自治体の粗大ゴミ収集の相場

自治体によって粗大ゴミ回収の料金は異なる

粗大ゴミ回収の一日あたりの相場としては自治体や物品にもよりますが、「200〜3,000円」です。

「幾ら何でも価格帯が広すぎる」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、自治体によってかなりばらつきがあるのが事実です。

例えば東京都八王子市の場合、椅子の粗大ゴミ回収費用は200円です。しかし埼玉県川越市の場合は500円です。

また、神奈川県大和市の場合、1辺が50cm以内に収まるもので特別に指定された物品以外は500円、50cmを超えるものは1,000円です。しかし、東京都目黒区の場合は最大2辺の合計で金額が決まり、300円、600円、1,000円、1,700円、2,400円の五段階の料金が設定されています。

このように自治体によって粗大ゴミ回収の料金体型は全く異なります。とはいえ、目安としてはよほど大きいものでない限り1,000円程度で収まるはずと考えればいいでしょう。

自治体によって粗大ゴミ回収のルールは異なる

粗大ゴミの料金設定の基準となるルールも自治体によって全く異なります。前述の八王子市や川越市の場合は比較的シンプルで物品別の料金設定となっています。

これに対して目黒区の場合は物品の種類に加えてサイズによっての料金変動もあります。

また回収に関わる事務的なルールも異なります。最近ようやくインターネットで粗大ゴミ回収の申し込みができる自治体が現れ始めましたが、ほとんどの自治体はまだ電話申し込みが主体です。電話で申し込み後、指定の商店で粗大ゴミ回収券を購入し、それを粗大ゴミに貼って回収日に指定の場所に出しておくという自治体。また、粗大ゴミ回収日に直接回収作業員に料金を手渡すルールだから立ち会わないといけない自治体。

細かい点でも様々異なり、引っ越した直後は不便に感じることも多いでしょう。

自治体によって料金やルールが異なる理由

なぜ自治体によって粗大ゴミ回収の料金やルールが異なるのでしょう。そこには自治体それぞれのゴミ焼却場の設備のレベルや、人件費の問題があるようです。

例えば都心で大量のゴミが集まる自治体の場合、回収後に自治体側で細かく分別をするのが現実的に難しいため、比較的大まかな分別になることが多いです。

また、自治体が持っているゴミ焼却場などの処理施設の設備があまり高性能ではなく、焼却温度が低いような場合は、焼却に時間とコストがかかります。最新式のゴミ焼却場の場合、焼却場の熱を再利用エネルギーとして利用したりできますが、そうでない場合はコストばかりかかるので粗大ゴミの回収料金が高くなります。

さらに、自前のゴミ処理施設を持っていない自治体の場合は、近隣の自治体に委託して粗大ゴミの処分をするため、当然料金を取られます。その料金が高い粗大ゴミ回収費用となって市民に課せられるのです。

自治体の粗大ゴミ回収を使用するメリット

自治体の粗大ゴミ回収を使用するメリットは

• 単品で考えれば安い

これに尽きます。「古いソファを一つだけ処分したくなった」「電子レンジが壊れたので回収してほしい」というような、物品が少なく特に急がない場合には有効なサービスです。

自治体の粗大ゴミ回収を使用するデメリット

自治体の粗大ゴミ回収を使用するデメリットは以下です。

• ゴミ回収に来るまでに時間がかかる
• 申し込み手続きが面倒
• 粗大ゴミ1つ１つに申し込みが必要
• ゴミを出す際に自力で指定の場所まで運搬しなければならない
• 対応日時は基本平日の日中のみ

安いが故に、サービス性はゼロと考えたほうがいいでしょう。申し込みから粗大ゴミ回収まで早くても3日程度はかかり、長いと2週間程度かかる場合もあります。申し込みは今時電話でなかなかつながらず、書類の記入や券の購入など煩雑です。

また、一つ一つの物品に関して申し込みが必要で、後から急遽粗大ゴミが追加になったからといって一緒に持って行ってくれることはあり得ません。さらに粗大ゴミはどんなに大きなものでも指定の路上まで自力で運搬せねばならず、対応日時は基本平日日中のみです。

不用品回収業者の相場は？

不用品回収業者の料金体系

• 【基本料金】＋【各品目の回収料金】＋【オプション料金】
• 【積み放題パック（定額料金）】＋【オプション料金】

例えばストーブの回収を不用品回収業者に頼んだ場合、2,300円程度が相場です。自治体の粗大ゴミ回収を頼んだ場合は400円ですみます。一見自治体の粗大ゴミ回収の方がお得に見えます。

しかし、前項で述べたように自治体の粗大ゴミ回収は、物品一つ一つに対して手続きが必要で、日時指定ができず、運搬も自分で行わなければならないなどデメリットが多いです。手続きや準備をする時間や手間をコストと捉えると、粗大ゴミが大きかったり量が多い場合は高くつく可能性があります。

不用品回収業者を頼む場合、確かに物品一つでカウントすると高く見えますが、まとめて複数の粗大ゴミを回収すればむしろ安くなります。例えば軽トラック乗せ放題であれば重さや数は関係なく、スペースが許す限り詰め込んで15,000円程度が相場です。

また、依頼すれば比較的すぐに回収に来てくれる、運搬も行ってくれるなどのメリットがあります。

不用品回収業者と自治体どちらを選ぶか

大きな家具を処分する、大量の粗大ゴミを処分するというのには自治体の粗大ゴミ回収は向きません。なぜなら、指定の場所まで自力で運搬しなければならないからです。

単品であっても民間業者が行う不用品回収ならば、運搬や撤去を室内に入って行ってくれます。また、不用品回収業者が出した見積もりの料金を払えばいいだけなので、利用者にとっては手離れがいいのが魅力です。

粗大ゴミの量が多い場合には自治体の粗大ゴミ回収より手間もコストも安くなる可能性が高いです。トータルで安く簡単に済ませるなら、不用品回収受付センターで紹介する不用品回収業者がおすすめです。