本記事では、畳の処分方法を種類や自治体別に詳しく紹介します。
古い畳は重量があり、運ぶのも大変なので手間も時間もかかり、処分が非常に面倒です。
自治体ごとにルールが異なるケースも多々あり、事前に調べてから処分しなければなりません。
簡単に畳を処分したいときは、不用品回収業者へ依頼しましょう。
今回は、業者への依頼を含めた処分費用の相場や気を付けたいポイントもまとめました。
ぜひ、参考にしてみてください。
畳の種類と基本の処分方法
畳には、本畳やフローリングの上に敷く薄い置き畳など、さまざまな種類があります。
まずは、畳の種類や基本の捨て方を見ていきましょう。
畳の種類
畳には、以下のような種類があります。
イ草の畳は本畳などとも呼ばれ、ごく一般的に使われているタイプのものです。
和紙畳は和紙で作られており、色あせやダニなどに強いとされていて、さまざまな色合いのものがあります。
樹脂コーディングの畳はカビや変色に強いものの、イ草で作られた畳のような味わいや香りはありません。
琉球畳は「七島イ草」を使って作られたもの、藁床の畳は藁で作られた畳を指します。
フローリングの上に敷くようなタイプは置き畳などと呼ばれ、サイズもカラーも豊富なのが特徴です。
畳の基本の処分方法
畳は畳屋や販売店に引き取ってもらったり、自治体のゴミ回収に出したりすることで処分できます。
ただし、畳のサイズや種類によっては粗大ゴミ扱いになるケースもあり、処分する際には注意が必要です。
例えば、薄くて小さめの置き畳であれば、袋に入れて燃えるゴミとして捨てられるケースもあります。
一方、本畳のようなサイズの大きいもの、重量のあるものは自分での運び出しが難しく、ゴミとして処分するのは困難です。
そのようなときは、不用品回収業者などプロに依頼して処分してもらいましょう。
【自治体別】畳の処分方法
ここでは、各都道府県の各自治体別に畳の処分方法や扱いについて簡単に紹介します。
料金については、自宅に収集に来てもらう場合の手数料を記載しました。
自治体ごとにルールが細かく定められているので、必ず事前に確認してから処分するようにしましょう。
東京都
東京都の主要自治体の処分方法は、以下の通りです。
自治体名 | 処分方法 | 料金 |
世田谷区 | 粗大ゴミ | 1畳まで1,300円/枚 ※1回10畳分まで |
新宿区 | 粗大ゴミ | 軽量タイプ:10kg以下400円 半畳以下:900円 半畳以上:1,300円 |
大田区 | 粗大ゴミ | ウレタン製:900円 半畳:900円 一畳:1,300円 |
奥多摩町 | 粗大ゴミ | 半畳:600円 1畳:1,000円 |
青梅市 | 市では収集・処理できない | – |
羽村市 | 市では収集・処理できない | – |
東大和市 | 市では収集・処理できない ※3分割した場合のみ粗大ゴミ ※小さく切って指定収集袋に入れるのも不可 |
1,500円 |
東京都内では畳の収集を行っていない自治体も多くあり、そのような場合は業者へ依頼して回収してもらうのがおすすめです。
収集できる自治体では粗大ゴミ扱いとなりますが、処分には手数料がかかります。
東大和市のように分割しなければ出せない自治体もありますが、体力や時間がかかるうえ、ダニやハウスダストの被害を考えると現実的ではありません。
また、そのまま収集や持ち込みができる自治体であっても、事前予約や申し込みが必要なところがほとんどです。
持ち込みでは畳を車に積んで運ぶのが困難なほか、枚数が多ければ運搬も大変なのでおすすめできません。
そのまま一般ゴミとして出すことはできないため、処分するまでに時間がかかってしまいます。
枚数が多ければ、尚更自身での運び出しは難しくなってしまうので、別の方法での処分を検討しましょう。
千葉県
千葉県の主要自治体の処分方法は、以下の通りです。
自治体名 | 処分方法 | 料金 |
千葉市 | 粗大ゴミ | 半畳:390円 1畳:780円 ※持ち込みは1日10枚まで (1/4に切ると枚数制限なし) |
船橋市 | 粗大ゴミ | 半畳:740円 1畳:1,480円 |
木更津市 | 粗大ゴミ | 800円/点 ※1回の収集で6点まで |
白子町・睦沢町 | 処理困難物 | 自治体では処分不可 |
勝浦市 | 粗大ゴミ ※直接持ち込みのみ |
10kgあたり60円 |
御宿町 | 粗大ゴミ | 1kgあたり90円 ※畳の重さは1畳あたり約5~10kg |
南房総市 | 市では収集・処理できない | – |
長南町 | 粗大ゴミ 重さ20Kg長さ1.8mを超えないもの |
無料 ※持ち込みは有料 |
千葉県も東京都と同様、多くの自治体が粗大ゴミまたは収集不可です。
持ち込みや収集の点数に制限を設けている自治体も多いので、一気に処分したいときは注意しましょう。
また、千葉市は1/4に切ると何枚でも持ち込みできますが、畳を自分で切るのは危険ですし、ダニやホコリなどの被害も免れないでしょう。
長南町では、粗大ゴミの定義が「重さ20Kg長さ1.8mを超えないもの」となっており、36間など1.8mを超える畳は捨てられません。
埼玉県
埼玉県の主要自治体の処分方法は、以下の通りです。
自治体名 | 処分方法 | 料金 |
さいたま市 | 粗大ゴミ | 550円/点 ※収集は1回に4点まで |
川口市 | 粗大ゴミ | 310円/点 ※持ち込み・収集ともに1回6枚まで (1/4に分割すれば6枚以上も可) |
大里郡寄居町 | 粗大ゴミ | 10kgごとに180円 ※1日12枚まで (畳の戸別収集は不可) |
春日部市 | 粗大ゴミ 可燃ゴミ |
500円/点 ※1回6枚まで (1/8にすれば可燃ゴミとして持ち込み可) |
行田市 | 市では収集・処理できない | |
幸手市 | 市では収集・処理できない | |
日高市 | 市では収集・処理できない | |
北本市 | 粗大ゴミ ※中身がスポンジやウレタンの場合は不可 |
500円 ※1回の搬入で8枚まで |
大里郡寄居町 | 粗大ゴミ ※自己搬入のみ |
10kgごとに180円 ※1日12枚まで |
さいたま市や川口市は粗大ゴミとしての処分となり、春日部市は8分割すれば可燃ゴミとして持ち込むこともできますが、危険が伴ううえ、ダニやハウスダストの被害も考えるとおすすめできません。
また、大里郡寄居町では畳を収集してもらうことはできませんが、持ち込みをすれば10kgごとに180円で処分可能です。
ただし、畳の運搬は手間と時間がかかるでしょう。
収集枚数に制限があったり、北本市のように素材を選ぶ自治体も多いので、一気に処分したいときは注意しましょう。
神奈川県
神奈川県の主要自治体の処分方法は、以下の通りです。
自治体名 | 処分方法 | 料金 |
横浜市 | 粗大ゴミ | 1,000円/枚 ※収集まで2週間ほどかかる |
川崎市 | 粗大ゴミ | 600円/組 ※5枚で1組で処分できる |
横須賀市 | 粗大ゴミ | 520円/組 ※持ち込みは1/4に切る |
三浦市 | 粗大ゴミ ※4等分以下にした場合のみ |
500円 |
横須賀市 | 粗大ゴミ ※4等分以下にした場合のみ |
520円 |
綾瀬市 | 市では収集・処理できない | – |
中井町 | 市では収集・処理できない | – |
茅ヶ崎市 | 市では収集・処理できない | – |
神奈川県は、収集できる自治体であっても4分割しなければならないケースも多く、処分できない自治体もあり、手数料も大きく異なります。
また、横須賀市は持ち込みの場合に限り、1/4に切らなければ捨てられませんが、やはりおすすめできません。
綾瀬市や茅ヶ崎市、中井町では処理困難物に指定されており、市での収集・処分は行っていません。
このように、東京近郊の自治体の多くは畳を粗大ゴミ扱いにしているか、処理不可としています。
安全かつ楽に畳を処分したいと考えている方は、不用品回収業者などのプロに依頼をして自宅まで回収に来てもらうのがおすすめです。
自治体のゴミ出し以外での処分方法
ここでは、自治体のゴミ出し以外での処分方法を紹介します。
販売店の引き取りサービスを利用する
フローリングの上に敷くような畳であれば、販売店で引き取ってもらえることもあります。
しかし、ニトリの引き取りサービスについて見てみると、「置き畳」「ユニット畳」などといった畳関連の商品には「引き取りサービスは利用できません」と記載されていました。
畳を扱うショップであっても、引き取り不可なケースもあるため、事前の確認が必要です。
武蔵村山市にある「畳の石川」では1畳2,200円で古い畳を処分していますが、張替えなどを依頼した場合しか利用できません。
畳を購入せずに処分のみを依頼したいときは、不用品回収業者への依頼を検討しましょう。
不用品回収業者に依頼する
最もおすすめなのは、不用品回収業者への依頼です。
不用品回収業者へ依頼すれば、畳の種類や枚数に関わらず、一気に処分してもらうことができます。
また、面倒な運び出しもプロが行ってくれるので、安全に処分できるのも大きなメリットです。
最短即日で回収に来てくれる業者も多く、今すぐに畳を処分したい方にも向いています。
畳だけでなく、不要な家具・家電を一緒に引き取ってもらうこともできるので、引っ越しや断捨離の際にもおすすめです。
畳を処分する際の費用相場
業者に依頼した際の費用相場は、畳1枚あたり2,000円~5,000円ほどです。
自治体の処分費用と比較すると、やや高額に感じるかもしれませんが、手間を考えるとコスパは高いと考えられます。
特に分割が必要な自治体の場合は、手間と体力、怪我やダニなどのリスクを考えれば、不用品回収業者がおすすめです。
また、畳以外にも処分したいものがあるときは、以下のようなパックプランの利用もおすすめです。
トラック積載プラン | 目安の間取り | 料金相場 (平車、箱車などトラックによる) |
軽トラック積載プラン(Sパック) | 1R~1K | 15,000円〜20,000円 |
1.5tトラック積載プラン(Mパック) | 1DK~2DK | 30,000円~40,000円 |
2tトトラック積載プラン(Lパック) | 2DK~2LDK | 50,000円~70,000円 |
4tトラック積載プラン(LLパック) | 3DK以上 | 80,000円~要見積もり |
トラック積載プランは定額で利用できるもので、各サイズのトラックに積めるだけの粗大ゴミを載せて運んでくれます。
リーズナブルな費用でたくさんの粗大ゴミを処分できるため、非常に便利です。
畳はサイズが大きく、単品だと割高になってしまうケースも多いので、他の不用品と組み合わせてパックプランの利用を検討しましょう。
できるだけ安く依頼したいときは、出張見積もりをお願いして正確な金額を算出してもらい、比較検討してください。
畳の処分で気を付けるべきポイント
ここでは、畳の処分で気を付けるべきポイントを紹介します。
素材で処分費用が変わるケースがある
畳には、天然素材で作られているものと人口素材が含まれるものがあります。
一般的に、人口素材の含まれた樹脂コーティングの畳や薄手の置き畳は処分費用が安価な傾向です。
一方、天然素材が使われている本畳などは重量があり、費用が高くなるケースもあります。
不用品回収業者の処分費用は重量によって変わる場合もあるので、事前にどんな畳なのか伝えておくのがおすすめです。
分からないときは、出張見積もりなどを利用して実際に畳をチェックしてもらい、正確な金額を算出してもらいましょう。
自分で切るのは難しい
畳は小さく切ることで燃えるゴミとして捨てられたり、枚数制限なく処分できたりする自治体もあります。
しかし、畳は意外と硬い上にサイズも大きく、カッターなどを使っても簡単には切れません。
切るとゴミくずやハウスダスト、ダニなどもたくさん出てしまうので、部屋も汚れます。
怪我や思わぬトラブルのリスクを考えても、自分で切ることは避けた方が無難です。
切らなければ運ぶのが難しいようなときは、不用品回収業者に依頼して運搬から積み込みまで対応してもらいましょう。
畳の処分は「不用品回収受付センター」にお任せ!
今回は、畳の処分方法について詳しく紹介しました。
畳は処分方法がやや難しく、自治体によって対応や料金も大きく異なります。
手軽かつ迅速に畳を処分したいと考えている方は、不用品回収業者などプロの業者に回収を依頼しましょう。
「不用品回収受付センター」には、畳の回収を最短即日で行う業者が多数掲載されています。
リーズナブルなパックプランを用意している優良な業者も多く、畳以外の不用品も一気に処分したいときにも便利です。
見積もり・出張・キャンセル料は一切かからないので、気軽に相談できます。
畳を含め、不用品の処分に困っている方は、ぜひ依頼を検討してみてください。