本記事では、灯油を安全に処分する方法を紹介します。

灯油は一気にまとめて購入する方も多く、寒い時期が過ぎると余って処分に困る方も多い製品です。

そこで今回は、自宅でできる灯油の処分方法と共に、回収や処分を依頼できる業者についてまとめました。

灯油は可燃性のものなので、下手に処分すると火災などのリスクがあります。

安全かつ正しい方法で処分したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【自宅でできる】灯油の処分方法

【自宅でできる】灯油の処分方法

自宅でできる灯油の処分方法は、以下の2つです。

  • 暖房器具で使い切る
  • 少量なら新聞紙や布に染み込ませる

それぞれの内容を詳しく解説します。

暖房器具で使い切る

灯油が余っているときは、ファンヒーターなどの暖房器具に入れて使い切りましょう。

それほど量が多くなければ、数日で使い切れます。

寒さの薄れる時期は部屋を暖める必要がないので、洗濯物を乾かす際に使用したり、換気をしながら使ったりするのがおすすめです。

灯油を処分したいと考えるのは冬以外が多いため、部屋を暖める以外の使用法で使い切ってみてください。

少量なら新聞紙や布に染み込ませて捨てられるのは多摩市のみ

危険性があることから、灯油は新聞紙や布に染み込ませても処分できない自治体が多くを占めるなか、多摩市では、灯油が少量しかないときは、新聞紙や布に染み込ませて「燃やせるごみ」で処分できます。

ただし、染み込ませて捨てられるのは、ごく少量の場合のみです。

作業の際は引火性のあるものを近くに置かないようにしてください。

 

大田区や江戸川区、さいたま市、港区、千代田区、平塚市、横浜市、所沢市などの多くの自治体は、例え少量でも灯油の回収は行っていません。

千葉市などでは、灯油の処分について「購入店・ガソリンスタンドに相談」といった案内が記載されている地域もあるほどです。

 

【プロに頼む】灯油の安全な処分方法

【プロに頼む】灯油の安全な処分方法

灯油を安全に処分したい場合は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。

ここでは、ガソリンスタンド・灯油の販売店・不用品回収業者の3つに分けて持ち込みや処分の方法を紹介します。

ガソリンスタンドに持ち込む

ガソリンスタンドでは、古い灯油の持ち込みや処分を受け付けています。

ただし、すべてのガソリンスタンドで灯油の引き取りを行っているわけではなく、セルフのガソリンスタンドは基本的に受け付けていません。

相談する際は、「古い灯油の受け入れしているか」を確認しましょう。

例えば、エネオスでは一部の店舗で引き取りをしていますが、灯油の購入時のみ無料回収などの条件がある店舗も多々あります。

引き取る灯油の量に制限があるケースも見られるため、事前の確認が必要です。

灯油を購入した店舗に引き取りを依頼する

灯油の処分は、灯油の販売店でも受け付けています。

例えば、日本エネルギーの楢原灯油センターならば、購入時以外でも回収が可能です。

他にも灯油センターが近くにある場合は、電話で問い合わせてみると良いでしょう。

 

だたし、ガソリンスタンドと同様、すべての店舗で回収しているわけではありません。例えばコメリでは、灯油の配達も行っていますが、回収はできません。

また、引き取りを依頼する際は数百円~数千円の費用がかかるところもあります。

引き取りの有無や費用は、事前に電話などで問い合わせてください。

不用品回収業者に依頼する

灯油の処分方法で最もおすすめなのが、不用品回収業者への依頼です。

灯油の販売店やガソリンスタンドなどに持ち込みをする場合は、自分で運搬しなければなりません。

一方、不用品回収業者に依頼すれば自宅まで回収に来てくれます。

最短即日で回収に来てくれる業者や、深夜早朝の対応ができる業者も多々あるので、今すぐに処分したいときにもおすすめです。

また、運び出しもスタッフが全て行ってくれるため、手を汚す心配もありません。

おすすめの不用品回収業者は以下の記事をチェック

不用品回収業者はどこがおすすめ?粗大ゴミ回収ができる業者も

 

これはNG!危険な処分方法をチェック

これはNG!危険な処分方法をチェック

灯油には、さまざまな処分方法がありますが、以下のような処分方法は非常に危険です。

  • 下水に流す
  • 凝固剤で固める
  • 庭に埋める
  • 燃やす

怪我やトラブルを起こさないためにも、ぜひチェックしてみてください。

下水に流す

灯油は液体なので、「少量なら下水に流せばいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。

しかし、灯油は水に溶けるようなものではなく、下水に流すと排水溝のつまりやトラブルの原因になります。

また、排水管内で気化した灯油が爆発を招き、大きな事故を引き起こすリスクもあるので、十分な注意が必要です。

排水管内での爆発や排水溝つまりが起きれば、自宅だけでなく周囲の住宅や施設にも被害が及びます。

もちろん、川や海、道路の排水溝に流す行為もNGです。

流し台や道路の排水口、川などに灯油を流した場合は、修復や清掃費用の負担をする必要があるうえ、5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金が科せられる可能性もあります。これらは、下水道法や河川法、廃棄物処理法により決められています。

凝固剤で固める

調理に使う油が残った際は、凝固剤で固めて燃えるゴミなどとして処分しますが、灯油には使用できません。

そもそも、食用油を固めるための凝固剤は、熱した油に入れて溶かします。

灯油を固めたいからといって熱すると、火事や事故を引き起こす可能性があり、大変危険です。

凝固剤は、あくまでも食用油を固めるものなので、灯油やその他のオイルには使用しないようにしてください。

また、灯油を自分で熱するような行為も避けましょう。

庭に埋める

庭がある家だと、庭の土に灯油を埋めて処分しようとする方もいるかもしれません。

しかし、庭に灯油を埋めると土壌汚染や環境破壊につながり、周囲にも影響を及ぼしてしまいます。

灯油が染み込んだ土は簡単には元に戻せず、落雷などの自然災害があった際に引火するリスクもあるでしょう。

いくら少量であっても、庭に埋めるのは危険です。

手軽に灯油を処分したいと考えている場合は、不用品回収業者などの専門業者に回収を依頼してください。

燃やす

灯油を枝や新聞紙にかけ、庭で燃やす行為も非常に危険です。

もともと、庭でゴミを燃やす行為は「野焼き」などと呼ばれており、法律に違反しています。

灯油は引火性があり、燃やして処分したいと考える方もいますが、自己判断で燃やすのはリスクが高いでしょう。

煙や燃えカスによる被害も考えられるので、庭で灯油を燃やす行為は避けてください。

法律を犯したとなれば、罰金などの処罰を課せられることもあります。

灯油の使用期限はどれくらい?

灯油の使用期限はどれくらい?

次に、灯油の使用期限や古い灯油を使うリスクについて詳しく解説します。

「どのタイミングで処分したら良いか分からない」と悩んでいる方は、ぜひあわせて参考にしてみてください。

使用期限は約6ヶ月

灯油の使用期限は、一般的に約6ヶ月です。

つまり、冬場に購入した灯油はワンシーズンで使い切る必要があり、翌年には持ち越せません。

去年の灯油がポリタンク内に残ったままになっているときは、中身を処分してから新しいものを購入しましょう。

そのまま新しい灯油を注ぎ入れると、古い灯油と混ざって劣化しやすくなります。

古い灯油に新しい灯油を混ぜるのは、避けた方が無難です。

古い灯油を使うリスク

古い灯油を使うリスクとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 暖房器具の故障につながる
  • 燃焼効果が低下する
  • 火災や健康被害につながる

灯油は、古くなると酸化する性質を持ち、時間の経過とともに劣化するのが特徴です。

時間が経てば経つほど劣化が進むので、使用期限の目安を過ぎた灯油は使わずに処分を検討しましょう。

無理に使うと暖房器具が故障したり、燃焼効果が低下したりするリスクがあります。

また、一酸化炭素中毒になる危険もあるので、無理に使わず早めに処分してください。

できれば、古い灯油は残しておかず、その年のうちに使い切るか処分するのがおすすめです。

灯油の処分は不用品回収への依頼がおすすめ

灯油の処分は不用品回収への依頼がおすすめ

灯油の処分は、不用品回収への依頼がおすすめです。

ここでは、不用品回収業者への相談をおすすめする理由とともに、業者に依頼する際の費用相場を紹介します。

不用品回収業者への相談をおすすめする理由

不用品回収業者への相談をおすすめする理由は、以下の通りです。

  • ポリタンクも一緒に回収してくれる
  • 安全に処分できる
  • 他の不用品も一緒に捨てられる
  • 今すぐに処分できる
  • 車や手を汚す心配がない

ガソリンスタンドや灯油販売店では、あくまでも灯油のみしか回収してくれませんが、不用品回収業者に依頼すればポリタンクごと回収してくれます。

また、安全な方法で手や車を汚さずに処分できるのも大きなメリットです。

即日回収に対応している業者に相談すれば、今すぐに灯油やポリタンクを処分できます。

他に捨てたい不用品や粗大ゴミがある場合は、一度にまとめて回収してもらえるのも嬉しいポイントです。

業者に依頼した際の費用相場

ポリタンクや灯油を不用品回収業者に回収してもらう際、単品回収を利用する1,000円~4,000円程度の費用がかかります。

不用品回収業者の中には、お得なパックプランを用意しているところもあり、複数の不用品を回収して欲しい方におすすめです。

灯油以外にも回収して欲しいものがあるときは、パックプランの利用を検討しましょう。

パックプランを利用する際の相場は、以下の通りです。

トラックのせ放題プラン 目安の間取り 料金相場
(平車、箱車などトラックによる)
軽トラックのせ放題プラン 1R~1K 15,000円〜20,000円
1.5tトラックのせ放題プラン 1DK~2DK 30,000円~40,000円
2tトラックのせ放題プラン 2DK~2LDK 50,000円~70,000円
4tトラックのせ放題プラン 3DK以上 80,000円~要見積もり

トラックのせ放題プランは、各サイズのトラックに積めるだけの不用品を載せて定額で回収してくれるお得なプランです。

複数の不用品を回収してもらう場合であっても、比較的リーズナブルな費用で依頼できます。

不用品回収費用の詳しい相場は以下の記事からチェック!

不用品回収の料金相場と最安プランの選び方~業者を利用する際の5つの警鐘

 

灯油の処分は「不用品回収受付センター」にお任せ!

灯油の処分は「不用品回収受付センター」にお任せ!

今回は、灯油の安全な処分方法とともに避けるべき危険な処分方法や費用などを紹介しました。

灯油は引火性のあるもので、安易に処分するのは非常に危険です。

事故や怪我、思わぬトラブルを防ぐためにも、自分で処分するのではなく、プロの業者に相談しましょう。

中でもおすすめなのが、不用品回収業者への依頼です。

不用品回収業者は灯油の入ったポリタンクも一緒に回収できるほか、最短即日で駆けつけてくれます。

業者選びに迷った際は、ぜひ「不用品回収受付センター」に掲載されている業者をチェックしてみてください。

優良かつ実績豊富な業者が、多数掲載されています。